「ロータス エメヤ」が3年間の大規模テスト開発プログラムを終了

マイナス40℃のフィンランド北極圏でフル電動「ロータス エメヤ」がテストを完遂

2024年後半のデリバリーに向けて、ロータスのフル電動GT「エメヤ」が、フィンランドの北極圏で最終テストを行った。
2024年後半のデリバリーに向けて、ロータスのフル電動GT「エメヤ」が、フィンランドの北極圏で最終テストを行った。
ロータスは、フル電動ハイパーGT「エメヤ」の3年間に及んだ大規模テストプログラムを完了。北極圏で行われた寒冷地テストプログラムでは、マイナス40℃という過酷な環境下でもパフォーマンスを発揮できることが確認された。エメヤの欧州におけるデリバリーは2024年後半から開始される予定だ。

Lotus Emeya

フィンランド・イヴァロで集中的な寒冷地テスト

フィランド・イヴァロで行われた、ロータス エメヤの寒冷地テストの様子。
フィンランドの北極圏にあるイヴァロを舞台に、エメヤの最終的なテストを実施。マイナス40℃という極寒においても、予定されたパフォーマンスを発揮した。

ロータス エメヤが、世界で最も過酷な環境のひとつであるフィンランド北極圏のイヴァロにおいて、厳しい開発プログラムとテストの最終段階を終えた。

2023年末から2024年にかけて、ロータスのエンジニアたちは極寒のイヴァロに滞在し、ロータス初のフル電動サルーンの検証作業を実施。北極圏から250kmほど北上したイヴァロでは、ここ数週間の気温がマイナス25℃まで下がったが、開発チームは地元の自動車用冷凍庫にエメヤを入れ、さらに厳しいマイナス40℃までのテストを行っている。

北極圏での寒冷地テストは、ロータスのグローバルエンジニアリングチームが、これまでの3年間、2大陸15ヵ国で行ってきた厳しいグローバルテスト・プログラムの最終段階。このグローバルテストは様々な地形や温度、コンディションを舞台に実施されている。

北極圏に先立って様々な国や地域を走行

フィランド・イヴァロで行われた、ロータス エメヤの寒冷地テストの様子。
エメヤの3年間にも及んだテストプログラムは、今回の北極圏だけでなく、ニュルブルクリンクや内モンゴルの草原地帯など、あらゆる環境下で行われている。

ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ、英国のワインディングロード、スムーズで平均スピードの高いドイツのアウトバーン、アルプスの峠道、内モンゴルの人里離れた僻地、イタリア・ナルドの高速試験場でもエメヤは走行を重ねてきた。

今回のような厳しい寒さだけでなく、40℃という高い温度条件にもエメヤは耐えている。中東、米国、オーストラリアでは、これらの市場へのデリバリーに先立って、追加テストも実施される予定だ。エメヤのリージョナル・ビークルライン・ディレクターを務めるシルヴァン・フェルストラーテンは、エメヤのテストプログラムの完了を受けて、次のようにコメントした。

「ロータスのテストプログラムは、特に厳格だと言われています。フィンランドでもサスペンション、ステアリング、バッテリー、タイヤに至るまで、包括的な性能評価が実施されました。究極のフル電動GTとして開発されたエメヤは、365日、あらゆるコンディションでお客様がドライビング体験を楽しむことができます。間もなくお客様にエメヤを体験して頂けることが楽しみです」

寒冷地走行に適した様々な機能を搭載

フィランド・イヴァロで行われた、ロータス エメヤの寒冷地テストの様子。
エメヤにはアプリを介して、エアコンを作動させたり、シートヒーターやステアリングヒーターを作動させる機能も搭載されている。

エメヤは北極圏を含む寒冷地において有用な多くの機能を搭載。高度な制御システムと四輪駆動により、滑りやすい凍結路や雪路においても、十分な走行安定性、的確なハンドリング、優れたコントロール性を発揮する。吹雪のような極端な天候下においても、ドライバビリティが損なわれることはないとロータスの開発陣は胸を張る。

また、ロータスが展開する専用アプリを介して、ドライバーは遠隔操作で走行準備を行うことができる。キャビンを好みの温度に設定したり、シートヒーターやステアリングヒーターを作動させることも可能。アプリでの操作はわずか数分で完了し、暑い地域では逆に室内を快適な温度へと引き下げることもできるという。

サイドカメラとミラーヒーターにより、結露や雪、氷による視界への影響を最小限に抑える機能も採用。ロータスの市販モデル史上最大サイズの55インチヘッドアップディスプレイには、ディスプレイをブルーに変更する「スノーモード」が搭載されており、雪道においてホワイトアウトを防ぎ、進行ルートをより見やすくすることができる。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…