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MINI Cooper S 5 Door
先代からわずかにボディサイズを拡大
新型MINI クーパー 5ドアのボディサイズは、全長4036mm、全幅1744mm、全高1464mm。全長は172mm、ホイールベースは72mm拡大された。サイズの拡大分はパッセンジャースペースと快適性に貢献。そして、ショートオーバーハング、クリーンなサーフェイス、表情豊かなアクセントがMINIらしさをアピールする。
MINIブランドの特徴であるゴーカートフィーリングは、5ドア仕様でも健在。パワーユニットは、2種類のガソリンエンジンをラインナップし、上級仕様の「MINI クーパー 5ドア S」に搭載される2.0リッター直列4気筒の最高出力は150kW(206PS)、最大トルクは300Nmを発揮。0-100km/h加速は6.8秒を実現した。
エントリー仕様の「MINI クーパー 5ドア C」は最高出力115kW(157PS)、最大トルク230Nmを発揮する1.5リッター直列3気筒エンジンを搭載。0-100 km/h加速は8.0秒というスペックが与えられた。
コンパクトなボディサイズとショートオーバーハングにより、5.7mという最小回転半径を実現。ロングホイーベースにより、リヤシートは大人3人がリラックスできるスペースが確保された。「60:40」分割可倒式リヤシートにより、ラゲッジスペース容量は275Lから、最大925Lまでに拡大する。
シンプルでありながらMINIらしさをアピール
新世代MINIのデザインは「Charismatic Simplicity(カリスマ的なシンプルさ)」を追求し、MINIらしい伝統的な要素と最新のテクノロジーを融合。新型MINI クーパー 5ドアも、ショートオーバーハング、スモールボンネット、ロングホイールベース、大径ホイールなど、ひと目でMINIと分かるエクステリアが与えられている。
フロントセクションのミニマルなデザインは、MINIのアイコンである丸型ヘッドライトに、八角形のフロントグリルが組み合わせられた。LEDヘッドライトを標準装備し、デイタイム・ランニングライトは、オプションも含めて3種類のデザインを用意。さらにドライバーを温かみのある「ウェルカム/グッドバイ」アニメーションが迎えてくれる。
テールライトは新世代MINIをアピールする縦型ライトクラスターを配置。その形状は初代ミニのテールライトをオマージュしており、ヘッドライトと同様にグラフィックを様々なデザインモードへと切り替えることができる。また、左右のテールライトを繋ぐブラックハンドルストリップはワイド感を強調し、センターには「COOPER」のロゴがレイアウトされた。
新型MINI クーパー5ドアには、11色の表情豊かなボディカラーが用意された。ルーフはボディ同色、3種類のコントラストカラー、グラデーションが特徴のマルチトーンルーフ(写真)から選ぶことが可能。MINI 3ドアと同様、4種類のエクステリアトリムを展開し、自由なパーソナライズを楽しむことができる。
センターに円形有機ELディスプレイを配置
3ドアと同様にシンプルなインテリアは、センターにMINIを象徴する円形有機ELディスプレイをレイアウト。タッチディスプレイ機能を備えた円形ディスプレイを配置したダッシュボードは、アレック・イシゴニスがデザインした、初代ミニをオマージュしている。
直径は240mm円形有機ELディスプレイは、自動車メーカーとしては世界初導入。インストゥルメントクラスターとオンボードモニターの機能を兼ね備えており、タッチコントロールは、インフォテインメント機能とクライメート機能が統合された。AR機能付きナビゲーションシステム、メディア、電話、エアコンディショナー、各種設定など、すべての操作を円形有機ELディスプレイで行う。
ステアリングホイール奥にはオプションでヘッドアップディスプレイが配置され、ドライバーの視界内に、すべての情報を表示。これにより、先代MINIに導入されていたドライバーシート側のディスプレイが廃止され、広く明るい前方視界を実現した。
インフォテイメントシステムは、最新の「MINIオペレーティング・システム9」を導入。新設計のトグルバーは、パーキングブレーキ、ギヤセレクター、スタート/ストップキー、エクスペリエンスモード・トグル、ボリュームコントロールなどの機能を集約した。ダッシュボードにはリサイクルポリエステルを使用したテキスタイルを採用し、これまでにない温もりと上質感をもたらしている。