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2000 Lamborghini Diablo VT 6.0
イタリア・コモ湖に70台の希少車両が集結

ハガティ傘下のブロードアロー・オークションは、2025年5月24〜25日に開催される第1回「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ・オークション(Concorso d’Eleganza Villa d’Este Auction)」に、コレクター垂涎の希少な車両を数多く出品する。
コモ湖畔に集結するのは、コーチビルド時代のクラシックカー、モータースポーツで活躍したレーシングアイコン、さらに極上のコンディションを備えたスーパースポーツなど70台。オークション開催を前に、2000年型「ランボルギーニ ディアブロ VT 6.0」、2003年型「ホンダ NSX タイプR」、2022年型「ランボルギーニ カウンタック LPI800-4」、2023年型「フォード GT」などが先行公開された。ブロードアロー・オークション、EMEA(ヨーロッパ/中東/アフリカ)地域営業担当副社長のジョー・トワイマンは、今回のオークションについて次のように説明を加えた。
「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ・オークションにおいて、世界で最もコレクターの多いスーパースポーツをご紹介できることを光栄に思います。特に最初に生産された『ランボルギーニ ディアブロ VT 6.0』をオークションにかけるチャンスは、私たちにとっても本当に特別な瞬間となるでしょう。この象徴的なスーパーカーは、サンタアガタ・ボロネーゼの神聖な生産ラインから最初に送り出されたディアブロ VT 6.0なのです」
2000年型 ランボルギーニ ディアブロ VT 6.0

今回のオークション最大の目玉と言えるのが、サンタアガタ・ボロネーゼの本社ファクトリー生産ラインから最初に出荷された、「ランボルギーニ ディアブロ VT 6.0」。推定落札価格は50万〜60万ユーロとされる。
ディアブロ VT 6.0は、全輪駆動(Viscous Traction:VT)を採用し、パワーとトルクを向上。その印象的なパフォーマンスは、フェラーリ 360 モデナをターゲットにしたと言われている。内外装にはカーボンファイバーが多用され、デビュー当時のリトラクタブル式ヘッドライトは、エアロダイナミクス性能をさらに向上させるため、固定式に変更された。
ジャッロ・オリオン・イエローの輝きを放つシャシーナンバー「12293」は、当初ランボルギーニがメディアやマーケティングイベントで使用。様々な自動車専門誌にドライビングインプレッションが掲載された。その後、2015年に6.0リッターV型12気筒エンジンは完璧にオーバーホールされ、ドイツの個人オーナーへと売却。車両オリジナル構成証明書が付属しており、自動車コレクションに加えられるべき注目の1台だと言えるだろう。
2003年型 ホンダ NSX タイプR

1989年にデビューを飾った「ホンダ NSX」は、ホンダがF1で培った技術を注ぎ込んだミッドシップスポーツカー。そのハイパフォーマンス仕様として1992年に投入されたのが「タイプR」で、今回オークションに出品されるのは、2002年に登場したフェイスリフト仕様となる。
3.2リッターV型6気筒VTECエンジンの最高出力は280PS。2003年型「NSX タイプR」は、チャンピオンシップ・ホワイトという、最も人気の高いエクステリアカラーで仕上げられ、インテリアはアルカンターラ製。スウェーデンのオーナーによって入念にメンテナンスされ、生涯走行距離はわずか1万5806km。欧州に輸入された、非常に希少な個体となる。