ポルシェ、2023年からワークス参戦するLMDh プロトタイプを公開

ポルシェ、LMDh プロトタイプの写真を公開! 2023年シーズンからWECとIMSAに投入

2023年の実戦デビューに向けて開発中のLMDh プロトタイプ。
2023年の実戦デビューに向けて開発を続けている「LMDh プロトタイプ」のリヤセクションを公開。
ポルシェは、2022年シーズンのモータースポーツ参戦計画を発表。2023年からの耐久選手権へのワークス復帰を前に、デイン・キャメロンとフェリペ・ナスルのふたりが、2022年のポルシェ・モータースポーツのワークスドライバーのラインナップに加わることが決定した。さらに、WECとIMSA用に開発されたLMDh プロトタイプのリヤセクションを撮影した写真も公開されている。

Porsche LMDh prototype

ル・マンとデイトナ24時間を戦えるマシン

2023年の実戦デビューに向けて開発中のLMDh プロトタイプ。
2023年からWECとIMSAにLMDh規定マシンでの参戦をスタートするポルシェ。同一車両でル・マン24時間レースやデイトナ24時間レースでの優勝を狙う。

ポルシェは2020年、LMDh規定プロトタイプレーシングカーの開発を承認。北米のスポーツカーシリーズ、IMSAウェザーテックスポーツカー選手権と、FIA世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリーに、2023年からLMDh規定車両を投入することを決定した。

今回、ポルシェモータースポーツは、新たなレギュレーションで開発されたレーシングカー「LMDh プロトタイプ」の一部が撮影された写真を公開。LMDh規定はIMSAが2020年に発表した新規定であり、LMP2シャシーをベースにハイブリッドパワートレインを搭載、WECとIMSAの両シリーズを同一車両で戦うことができる。

2023年の実戦デビューに向けて開発中のLMDh プロトタイプ。
車両重量約1000kgの車体に最高出力680hpのハイブリッドパワートレインを搭載するLMDh規定に合わせ、現在ポルシェはプロトタイプを開発中。2022年の1年間をテストに費やし、2023年からの参戦を予定している。

ポルシェは、ACO/WECとIMSAが新しいハイブリッド・プロトタイプカークラスの導入を発表した時点から参戦を表明。LMDh規定車両は重量約1000kgで、最高出力500kW(680hp)のハイブリッドシステムが搭載される。2022年を通してテストを行い、2023年から本格参戦をスタートする。

今回公開されたLMDhプロトタイプをベースとした車両でレース活動を行うのは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ。WECとIMSAウェザーテックスポーツカー選手権を同一の車両で戦うことで、約30年ぶりにル・マン24時間、セブリング12時間、デイトナ24時間という耐久クラシックレースの総合優勝を、同一車両で争うことが可能になった。 

2022年は各地で集中的なテストプログラムを敢行

LMDhマシンでの耐久レース&開発プログラムを指揮するのは、経験豊富なスイス人のウルス・クラトレ。今回起用が発表されたふたりのドライバーは、2022年を通してLMDhプロトタイプの開発プログラムに集中的に取り組むことになる。

アメリカ出身のデイン・キャメロンは、2016年と2019年にIMSAウェザーテックスポーツカー選手権でDPiクラスのタイトルを獲得しており、アメリカのサーキットを知り尽くした存在。一方、ブラジル出身のフェリペ・ナスルは、ザウバーからF1参戦経験を持つ。

ポルシェモータースポーツ代表のトーマス・ローテンバッハは、耐久レースプログラムについて次のようにコメントした。

「我々は、パートナーのペンスキーとともに、新しいLMDhプロトタイプの開発に全力で取り組んでおり、シャシーメーカーのマルチマチックと常に密接に連携しています。2022年1月には本格的なテストを開始し、2023年のレースデビューに向けて最適な準備ができるように計画を進めていきます」

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