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Bugatti Chiron Pur Sport
タイヤマークで描くブガッティのCマーク
ブガッティだけがアクセスを許されたテストトラックで行われた、「Drifting The C」ドリフトチャレンジ。当日、トラックにはシロン ピュアスポーツの最高出力1500PS・最大トルク1600Nmを発揮する8.0リッターW型16気筒エンジン、そしして先進の4輪駆動システムが最高のコンディションで持ち込まれた。
今回、ブガッティのエンジニアとテストドライバーに課せられたのは、コントロールされた完璧な四輪ドリフトを披露し、タイヤマークでブガッティを象徴する「Cライン」を美しく描くことにああった。ブガッティ伝統のCラインはシロンだけでなく、黎明期のタイプ50からタイプ57まで、歴史的なブガッティ・モデルのデザインに使用されてきた。
ブガッティ・オトモビルのクリストフ・ピション会長は、今回のドリフトチャレンジについて次のようにコメントした。
「今回のショーケースは、シロン ピュアスポーツの素晴らしいハンドリング性能に捧げるものです。私たちのラインナップで最もシャープなドライブ性能を持つこのモデルは、落ち着きと正確さを兼ね備えており、コントロールされた4輪ドリフトを簡単にこなすことができます」
「シロン ピュアスポーツはそのパフォーマンスと純粋なドライビング性能により、お客様から確固たる人気を得ています。今回の『Drifting The C』では、我々のモデルを象徴するラインを描くために、このモデルが選ばれたのも当然と言えるでしょう」
幾度となく華麗なドリフトを披露
自然吸気W16エンジンが始動し、鋭いエキゾーストノートを響かせる。シロン ピュアスポーツは4本のタイヤから煙を吐き出しながら勢いよく走り出し、ドライバーのスヴェン・ボンホルストは素早いシフトアップ繰り返す。すぐにステアリングを切ると、スロットルを繊細に操作しながらドリフトの姿勢に入った。
カウンターステアを当てながら、コーナーに進入する様子は、まさにシロン ピュアスポーツの真骨頂と言えるだろう。正確でコントロールされたパワフルな走りは見る者を圧倒する。ステアリングとスロットルへのわずかな操作で、ドライバーは完璧なドリフトをこなし、ターマックにブガッティのCラインを大きく書き残した。
経験豊富なブガッティの開発ドライバー、スヴェン・ボンホルストは、チャレンジを終えて次のように振り返った。
「シロン ピュアスポーツコントロール性は抜群でした。リヤを滑らせて曲がるか、フロントを滑らせて安定させるか、ステアリング操作とスロットルのバランスだけで簡単に決められるのです。また、4輪を同時に滑らせることだって可能です。これぞ、ドライバーのために作られたクルマと言えるでしょう」