アウディが進める急速充電網の新しいパートナー

「急速充電と都市型充電」アウディジャパンが進めるEV普及に向けた2つの取り組み

記者会見会場には最新の「Q4 e-tron」や「S1フーニトロン」などBEVモデルが展示された。不慮の事故で急逝したケン・ブロックが驚異的な走りを見せた電動コンセプトカーである。
記者会見会場には最新の「Q4 e-tron」や「S1フーニトロン」などBEVモデルが展示された。不慮の事故で急逝したケン・ブロックが驚異的な走りを見せた電動コンセプトカーである。
アウディ ジャパンが年頭記者会見「Audi New Year Press Conference 2023」を開催した。そこで日本の蓄電送電事業を行うパワーエックス社との、充電に関する事業提携の基本合意書を締結したことを発表した。2024年までに15モデル以上のBEV導入を予定しているアウディがBEVに必須の充電ネットワークを着実に拡げている。

さらに強化される急速充電網

アウディ ジャパンの2023年の電動化戦略を発表したマティアス・シェーパース ブランド ディレクター。

アウディ ジャパンは、日本におけるBEVのさらなる普及を促進するべく、150kW急速充電ネットワーク強化することで、充電ネットワークの拡充を目指している。具体的には2022年度末に全国ディーラーのe-tron店に52基設置される150kW急速充電機を、2023年度末には102基に増やす予定である。

さらにアウディとポルシェでスタートした急速充電機を融通し合う枠組みの「プレミアムチャージングアライアンス(PCA)」に、フォルクスワーゲンを加えることで、ドイツ車3ブランドによる90〜150kWの急速充電機ネットワークを整えるという。これによって日本において210拠点、222基とする予定だ。

ドイツとスイスに続く都市型充電設備も予定

今回アウディ ジャパンが事業提携を結ぶパワーエックス社は、自社で開発している240kW充電が可能な超急速充電機「Hypercharger」(以下、ハイパーチャージャー)を全国102店舗のe-tron店に導入するという。自社開発かつ国内生産というハイパーチャージャーは、充電最大出力240kWを誇る急速充電機だ。

従来の急速充電機は高圧受電設備が必要だったが、最大電力量320kWhの大型蓄電池を内蔵することで低圧受電でも成立する構成としたため、建設コストや設置スピードが低減できるという。太陽光といった再生可能エネルギーを蓄電できるという。

さらに「Audi Charging Hub(アウディチャージングハブ)」という都市型急速充電ステーションも都内に建設予定だ。すでにドイツ・ニュルンベルクやスイス・チューリッヒに設置されるアウディチャージングハブは、2450kWhの電力量で最大6台のe-tronに1000kWで充電可能だという。蓄電用のバッテリーは廃棄されたテスト車両などから取り出されたリサイクルリチウムイオンバッテリーを二次使用するなど、リサイクルにも気を使っている。

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