6代目メルセデス・ベンツ Eクラスは欧州で2024年から販売開始

「メルセデス・ベンツ Eクラス」がフルモデルチェンジ「ついに全グレードがハイブリッド化」【動画】

流麗なエクステリアに最新ハイブリッドパワートレインを搭載した、6代目メルセデス・ベンツ Eクラス(W214型)がデビュー。
流麗なエクステリアに最新ハイブリッドパワートレインを搭載した、6代目メルセデス・ベンツ Eクラス(W214型)がデビュー。
メルセデス・ベンツは、2023年4月25日に新型「Eクラス(W214型)」をデジタルワールドプレミアした。電動モデルのイメージを採り入れたエクステリアを纏い、電動化が進められたパワーユニットは、すべてのモデルがハイブリッドパワートレインを搭載。新型Eクラスは、2023年秋から欧州において販売をスタートする。

Mercedes-Benz E-Class

特徴的な「キャブバックワード」デザイン

6代目に進化を果たした新型「メルセデス・ベンツ Eクラス」のエクステリア。
新型Eクラスは、ロングノーズ&ショートオーバーハングに、キャビンをリヤ側に配置した「キャブバックワード」デザインが導入された。

Eクラスは、メルセデス・ベンツの中核を担うミドルサイズサルーンとして、6代にわたり進化を続けてきた。エクステリアは、短いフロントオーバーハングと長いボンネットに続いて、グリーンハウスが大きく後退。特徴的な「キャブバックワード(Cab-backward)」パッケージデザインは、均整のとれたリヤオーバーハングによって締めくくられている。

ラジエーターグリルとヘッドライトをつなぐのは、精悍なブラックパネル・サーフェイス。このハイグロスブラックのインサートは、視覚的にメルセデスの電動ラインアップ「EQ」シリーズを彷彿とさせる要素だ。立体的にデザインされたラジエーターグリルは、装備ラインに応じて「先進的」にも「クラシカル」にも、その印象を大きく変える。

高機能LEDヘッドランプをすべてのモデルで標準装備。オプションとして、より高機能のデジタル・ライトも用意された。デイタイムランニングライトは眉毛のように表情が与えられ、最新メルセデスらしい特徴的なデザインを表現。リヤビューを特徴付ける2セクションLEDライトは、星をモチーフにした4のライトユニットが、昼夜を問わず個性を主張する。また、パワードームがボンネットにスポーティなアクセントを加えている。

サイドビューは、調和のとれたプロポーションと特徴的な「キャブバックワード」デザインを効果的に表現。サイドに入れられた2本のキャラクターラインが、スポーティなキャラクターを強調する。メルセデス・ベンツのラグジュアリーモデルでお馴染み「フラッシュフィット・ドアハンドル」をオプションで装着することも可能だ。

インテリアの「MBUXスーパースクリーン」

6代目に進化を果たした新型「メルセデス・ベンツ Eクラス」のインテリア。
助手席側に。オプションのフロント・パッセンジャー・スクリーンが装着することで、ダッシュボード全体に「MBUXスーパースクリーン」のワイドなガラス面が続く。

インテリア最大のトピックが「MBUXスーパースクリーン」のワイドなガラス面だろう。オプションのフロント・パッセンジャー・スクリーンが装着すると、ダッシュボード全体に巨大なガラス面を持ったディスプレイが出現。ドライバー用ディスプレイは、この横長のスクリーンからあえて独立させている。

フロント・パッセンジャー・スクリーンを装着していないモデルは、センターまで伸びた大型トリムエレメントが特徴となる。視覚的に切り離されたセンターディスプレイは、ダッシュボードのトリムエレメントの凹面上で、浮かび上がっているように見える効果が与えられた。

インストゥルメントパネルは、アクティブ・アンビエント・ライティングにより美しく演出。ウィンドスクリーンからAピラーを経て、ドアまで大きく弧を描くようなライトデザインが採用された。パッセンジャーは、これまでにない開放感を感じられるだろう。ドアパネル上部のコントロールアレイは、一見浮かび上がっているようにも見え、MBUXスーパースクリーンのガラス面とスムーズに調和している。

リヤシートの居住性が拡大

6代目に進化を果たした新型「メルセデス・ベンツ Eクラス」のインテリア。
ホイールベースが20mm拡大されたことで、リヤシートの居住性が拡大。リヤシート幅は1519mmと、Sクラスにも迫る快適な室内を実現している。

ドライバーのヘッドルームは、先代モデルから5mm拡大。ホイールベースが20mm長くなったことで、ニールームが10mm、レッグルームは17mm拡大された。リヤシートの室内幅は25mmワイド化され、Sクラスと同レベルの1519mmを実現。ラゲッジ容量も540リットルに増加している。

新型Eクラスから、従来は別々の領域だったコンピューター制御を1基のプロセッサーで実行することになった。スクリーンとMBUXインフォテインメントシステムは、新開発のセンターオンボード・コンピュータを共有。ネットワーク化を進めた結果、データストリーム機能とスピードが大幅に向上している。

オプションで専用のエンターテインメント・パッケージ「MBUXエンターテインメント・プラス」を用意。このパッケージには「Mercedes me」コネクティングサービスと、サードパーティによるデータパッケージが含まれる。マーケットによっては、高速データ通信の5Gにも対応する。

エンジンラインナップの半数がPHEVモデルに

6代目に進化を果たした新型「メルセデス・ベンツ Eクラス」のエクステリア。
電動化を推し進めるメルセデスは、すべてのエンジンラインナップを電動化。内燃機関モデルはマイルドハイブリッド「ISG」を搭載。プラグインハイブリッドモデルは、EVモードで100km以上の航続距離が確保された。

メルセデス・ベンツはラインナップの電動化とダウンサイジング化を推し進めており、新型Eクラスは全ラインアップの半数が第4世代プラグインハイブリッド・パワートレインを採用した。

内燃機関モデルは「E 200」が2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ(最高出力206PS)、「E 220 d/E 220 d 4MATIC」は2.0リッター直列4気筒直噴ディーゼルターボ(最高出力200PS)を搭載。ガソリンとディーゼルエンジンには、マイルドハイブリッドの「ISG(Integrated Starter-Generator)」を導入。新型バッテリーを採用したことで、電気モーターの出力は15kWから17kWに、ブーストトルクは205Nmに向上している。

プラグインハイブリッドの「E 300 e/E 300 e 4MATIC」は、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボに電気モーターが組み合わせられ、最高システム出力は312PS。よりパワフルな「E 400 e 4MATIC」は、最高システム出力380PSを発揮する。どちらのモデルもEVモードでは、100km以上の航続距離が確保された。

新型メルセデス・ベンツ Eクラスを動画でチェック!

2023年夏からヨーロッパでの発売が開始される、新型「メルセデス・ベンツ Eクラス」のインテリア。

「アプリで使い勝手が増す?」今夏登場の新型メルセデス・ベンツ Eクラスのすごい室内

メルセデス・ベンツは、新型「Eクラス(W214型)」のインテリアを先行公開した。新型Eクラスには、没入感のあるエンターテインメント体験が用意され、五感を使ってミュージック、ゲーム、ストリーミングなど、様々なコンテンツを体験することができる。また、ソフトウェア主導型となり、将来的にインテリアの様々なシステムが、それぞれの好みに沿ったアップデートの基盤となっていくという。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…