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LOTUS EMIRA GT4
RMLグループと共同開発
ロータスは、カスタマー向けレーシングカー「エミーラ GT4」の生産が開始されたことを発表した。エミーラ GT4は当初の計画よりも大幅に強化された仕様と性能を実現。すでに、英国、ヨーロッパ、中国、オーストラリア、米国からの注文を受けており、2023年夏から全世界のカスタマーに向けたデリバリーを開始する。
ロータスは、エミーラ GT4を世界的に有名なモータースポーツデベロップメント「RML（レイ・マロック・リミテッド）グループ」と共同で開発。2022年に英国ヘセルで開催されたVIPイベントにおいて発表された仕様から、さらにアップデートを図ったという。
すでに世界的に人気を集めるGT4規程レース参戦に必要なホモロゲーションを取得。幅広いオプションリストにより、世界中で行われている様々なシリーズにも対応しているという。
461PSを発揮するロータス・チューンV6
ロータス・チューンのトヨタ製3.5リッターV型6気筒スーパーチャージャーの最高出力は、当初の計画から10%以上アップした461PS、最大トルクは500Nmを発揮する。駆動系はヒューランド製パドルシフト付き6速シーケンシャル・レーシング・ギヤボックスと制御システムを搭載。タイトな複合コーナーが多いサーキットと、高速サーキットの両方に対応できるよう、エアロダイナミクスも最適化された。ブレーキシステム、スプリング、ダンピング、冷却パックも大幅に強化されている。
ロータスの車両属性担当ディレクターであり、英国GT選手権での優勝経験を持つギャバン・カーショウは、開発初期段階から、このプログラムに深く携わってきた。
「エミーラのロードカーは GT4のベースとして非常に優れていました。RMLグループと共同で、さらに洗練されたチューニングを施し、高い競争力と性能を備えたサーキットカーに仕上げました。私達はお客さまが熱心にステアリングを握っていることを知っています。彼らからのフィードバックを楽しみにしています」
英国ウェリングボローの専用施設で製造
エミーラ GT4は、75年にわたるロータスの公道とサーキットにおけるイノベーションの集大成であり、GT レースにおけるエキサイティングな新時代の幕開けを告げる存在だと、ロータスは自信を見せる。
2023年は1948年に創業者コーリン・チャップマンが製作したトライアルカー、初代ロータス マーク1の誕生から 75周年にあたる。これ以降、ロータスは世界的なレースで様々な成功を収め、現代のレースを支える多くの技術革新のパイオニアとなってきた。エミーラ GT4の先代モデルにあたる「エヴォーラ GT4」は、英国GT選手権、ドバイ24時間レース、バルセロナ24 時間レース、セパン12時間レース、ピレリ・ワールド・チャレンジなど、世界中のレースシリーズで勝利やチャンピオンを獲得している。
エミーラ GT4は、英国ウェリングボローに新設された専用の生産施設において、RMLグループの製造チームによって、すべてハンドメイドで製造される。生産台数には制限がなく、価格は17万9000ポンドとなっている。
