マイバッハ版「EQS」はフルサイズSUVに

マイバッハはEVでも「らしさ」を追求。超ラグジュアリーなハイエンドSUV誕生!

コンセプト メルセデス マイバッハ EQSのフロントビュー
コンセプト メルセデス マイバッハ EQSのフロントビュー。
メルセデス・ベンツの上位ブランド、メルセデス マイバッハは2021年9月5日、スタディモデルの「コンセプト EQS」をワールドプレミアした。2022年に量産スタートを見込んでいる「EQS SUV」のマイバッハ版には、ハイエンドブランドらしい格上の贅沢が凝縮されていた。

Concept Mercedes-Maybach EQS

マイバッハ初のEVはハイエンドSUVに

コンセプト メルセデス マイバッハ EQSの正面ビュー
メルセデス・ベンツが2021年9月5日に公開したスタディモデル、コンセプト メルセデス マイバッハ EQS。ベース車両のEQS SUVは航続距離600kmを標榜するフルサイズ電動SUVだ。

メルセデス・ベンツは2021年9月5日、メルセデス マイバッハブランドのスタディモデルとして「コンセプト EQS」を公開した。マイバッハブランド初のピュアEVとして提案されたもので、2022年から生産を開始する予定のピュアEV、「EQS SUV」をベースとしている。EQS SUVは600kmの航続距離を標榜する電動SUVだ。

エッジやラインを極力省き、有機的に繋がり合う丸みを帯びたプロポーションは、「新時代のラグジュアリーSUVを再定義するデザイン」(ダイムラーグループのチーフ デザイン オフィサー、ゴードン・ワグナー氏)。銀細工のように繊細なクローム仕上げのピンストライプも、グリルとエアインテーク内で存在感を放つ。いかにもマイバッハらしいゴージャスなディッシュホイールを装着した足元に履くのは、24インチという大迫力サイズのタイヤ。また、特徴的な2トーン配色のボディカラーも、マイバッハブランドのDNAを高らかに主張している。

フロアマットは環境に配慮したフェイクファー製

コンセプト メルセデス マイバッハ EQSのリヤシート
コンセプト メルセデス マイバッハ EQSのリヤシート。リボンのように流れるセンターコンソールには、生花を飾ることのできる花瓶を“標準装備”する。

前後ドアには自動開閉機能を搭載。ユーザーが車両に近づくとハンドルがせり出し、さらに一歩踏み込むと、ドアがするりと開いてキャビンへと迎え入れるという。スマートフォン内のアプリを介し、リヤドアを離れた場所から開くこともできる。

コンセプト メルセデス マイバッハ EQSの特等席は、やはりリヤシートだろう。独立2座を備えた空間はまさしくファーストクラス。SUVスタイルゆえに着座位置が高く、開放感にも溢れている。サルーンよりも大型のフットレストを備えることができるのも特徴。ちなみに、写真では豪華な毛皮のように見えるフロアマットには、環境に配慮してフェイクファーを採用している。

ベース車両の生産は2022年にスタート

コンセプト メルセデス マイバッハ EQSのコクピット
コンセプト メルセデス マイバッハ EQSのコクピットには、「MBUX ハイパースクリーン」と呼ぶ広大なディスプレイエリアを設置。ダッシュボード全面を高精細スクリーンが覆い尽くす。

後席空間を包み込むのは、ミルクのように滑らかなシートとピンクゴールド×ホワイトのエレガントな加飾パネル、そして上質なスーツ地を思わせるテキスタイル。コクピットからリヤシートに向けて伸びるのは、まるでリボンのように軽やかな「流れるセンターコンソール」だ。リヤシート側には生花を飾ることのできる花瓶を標準装備。コンソール下部にはシャンパングラスやボトルを収納できる冷蔵庫も備えている。

メルセデス マイバッハ EQSの生産については、現時点(2021年9月)で言及されていない。しかし、ベースモデルのメルセデス・ベンツ EQS SUVは2022年の量産開始を明言していることから、マイバッハ版もさほどタイムラグを置かずに製品化されるのでは、と推測される。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…