目次
RAYS VOLK RACING G025GC
Gクラスのポテンシャルを最大限発揮
そもそも論にはなるが、アフターホイールに求める条件とは、一般的にまずルックスがひとつ、2つ目に性能、加えてブランド力も重要だ。何を重視するかのバランスは人それぞれだが、大まかにいってこの3つの条件を念頭に置きながらホイール選びをすることと思う。
さて、Gクラスを所望するオーナーは先だって挙げた条件をどのようなバランスで考慮するのが適切か、となるとあくまで個人的な見解だが、最重要視するべきはやはり“性能”であるべきではないかと考える。というのも“性能”という条件には耐荷重性や耐久性といった“安全性”も含まれるわけで、欧米の基準で言えばミドルサイズとはいえ、優に2.5tを超える車重にして、軍用車を起源とし、過酷な環境でも耐えうる走破性が与えられたGクラスだからこそ、アフターホイールにも同等の安全性能が与えられて然るべきだ。
その上でさらにGクラスの持つポテンシャルを最大限まで発揮できるようなスポーツ性能が上積みできる銘柄、となるとなかなかに選択肢が狭められてしまうのが現状だ。
そこでレイズである。安全基準では、JWLよりもさらに厳しい独自の社内基準であるJWL+Rを設けながらも、ル・マン(WEC)スーパーGTといったレースホイールの供給でも知られる通り、その主戦場は過酷なサーキットである。そのレースシーンで鍛えられた技術と知見から生み出されたモデル達は名盤揃い。特に永遠の超定番、TE37、CE28は、サーキットユースはもちろんのこと、本気で走りを意識する層にとってはいわば“伝説”を履くようなもの。そんなモデル達を有しているブランドがボルクレーシングであり、スポーツを志す者にとっては憧れのブランドだ。
類まれなる鍛造技術の結晶から生まれたデザイン
「理由のあるライン」「意志のあるカタチ」をデザイン美学とするとするボルクレーシング・シリーズの中でも、スポーク幅5mmと、剛性を確保しつつも極限まで鋭利に磨き込まれたスポークラインを持つG025と呼ばれるモデルがある。その類まれなる鍛造技術の結晶から生まれたそのデザインを元に重量車へ対応するべく22インチサイズに落とし込んだのがG025GCである。
ベースとなったG025と比べても、極太かつシャープという相反する要素を強調することに成功したスポーク断面形状。立体的かつエッジが強調された意匠。そのどれもがこのモデルだけが放つことができる眩いばかりの魅力だ。しかもこれだけ鋭角的なデザインを22インチという大口径で採用しながらも、前述のJWL+Rの鍛造基準であるスペック2を当たり前のようにクリアしているのだから驚きしかない。
プレミアムカーの相棒として相応しい
滔々と書き連ねた通り、性能はレースシーンの遺伝子を受け継ぎつつも最重量の車重を受け止めるスペックである。ルックスもプレミアムカーの相棒として積極的に採用したくなるものだ。そしてクルマの動力性能の極限をつかさどるレースシーンにおいて不動の地位を誇るブランド力。と、この3つが揃ったG025GC。スマートで賢いGクラスユーザーであれば、どのような選択をすべきか、わかるだろうと思う。
REPORT/藤川経雄(Tsuneo FUJIKAWA)
PHOTO/山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
PRICE LIST
VOLK RACING G025GC for W463A
10.0J×22インチ
15万5650円(ブラストブラック)
16万1150円(シャイニングライトメタル)
【問い合わせ】
レイズユーザーダイヤル
TEL 06-6787-1110
https://www.rayswheels.co.jp