【東京オートサロン2024】日本車や輸入車問わずEVでもカスタム

日本車や輸入車問わずEVでもカスタムできることを証明【東京オートサロン2024】

CATERHAM PROJECT V CATERHAM PROJECT V プリミティブなスポーツカーの象徴的存在だったケータハムにいよいよBEV時代が到来した。2023年7月に発表されたプロジェクトV(コンセプト)だ。軽量パッケージはいかにもケータハム流だが、パワートレインは272PSのモーターと容量55kWhのリチウムイオンバッテリーである。ケータハム・セブンと同じ低い着座位置を実現させるため、バッテリーは乗車スペースの前後に分けて搭載。市販車として発進するのは2025年後半以降になりそうだ。
CATERHAM PROJECT V プリミティブなスポーツカーの象徴的存在だったケータハムにいよいよBEV時代が到来した。2023年7月に発表されたプロジェクトV(コンセプト)だ。軽量パッケージはいかにもケータハム流だが、パワートレインは272PSのモーターと容量55kWhのリチウムイオンバッテリーである。ケータハム・セブンと同じ低い着座位置を実現させるため、バッテリーは乗車スペースの前後に分けて搭載。市販車として発進するのは2025年後半以降になりそうだ。
電動化へと舵を切ったクルマの未来は明るいのか。画一的な移動手段のみならず、カスタムを含めたカルチャーは根付くのか。そんな心配を吹き飛ばすほど、東京オートサロンのBEVはそのどれもがエネルギッシュだった。業界全体がジワジワと電気自動車(BEV)へと傾倒していくトレンドを受けて、東京オートサロンの会場でBEVはもはや珍しい存在ではなくなった。国産メーカーや輸入車インポーターの多くが新型のBEVを出展し、サードパーティーも率先してBEVカスタムを盛り上げていた。

Battery Electric Vehicle

HYUNDAI IONIC5 N

HYUNDAI  IONIC5 N
HYUNDAI IONIC5 N

日本市場へ積極的に進出するヒョンデが、オートサロンの会場を制圧する勢いで持ち込んだのは今春導入予定のアイオニック5 Nだ。アイオニック5のスポーツモデルで、“N”の称号が初めてBEVに設定された。

HYUNDAI IONIC5 N NPX1

HYUNDAI  IONIC5  N  NPX1
HYUNDAI IONIC5 N NPX1

同時にワールドプレミアとしてお披露目されたアイオニック5 N NPX1。全身をくるむ無骨な空力デバイスにダイマグ社製カーボンリムを使ったハイブリッドホイール、サスペンションなど随所にNパフォーマンスパーツをまとう。

LOTUS ELETRE

LOTUS  ELETRE
LOTUS ELETRE

ロータスの伝統的な2シータースポーツカーとしてエミーラがあるいっぽうで、BEVにしてSUVであるエレトレが発進する。イギリスのデザイン、ドイツのエンジニアリングで構築され、中国で生産される世界戦略車だ。エレトレSだと612PS、710Nmもの出力性能で、WLTPモードの航続距離は600kmに及ぶ。

MV FORGED

MV  FORGED
MV FORGED

発売間もないロールス・ロイス・スペクターの姿が会場にあったことに驚く。しかも早速ホイールが置き換えられた。MVフォージド製「PS0-RR」というディッシュタイプの24インチである。ボンドカーズが実車をもとに採寸し、アメリカ本国とタッグを組んでマッチングさせた。

Unplugged Performance

Unplugged  Performance
Unplugged Performance

アメリカに本拠を置くテスラ専門のチューナーであるアンプラグドと、日本でテスラ用アフターパーツを展開するTBRがコラボして生まれたモデルS。アンプラグドのエアロキットで上品に仕上げられた。

Unplugged Performance

Unplugged  Performance
Unplugged Performance

同じくアンプラグドがテスラをレーシングカーに仕立てた。チーム・タイサンが全日本EVレースに参戦し、2年連続チャンピオンを獲得している。エアロや足まわり、ブレーキなど全方位的に強化されるが、公道走行も可能だという。

MID

MID
MID

MIDは日本でデザイン&開発された高品質な多種多様なホイールを展開する。注目したのはMTW(マルカ・テイラード・ホイール)だ。BEVなど次世代モビリティに特化した新たなブランドで、重量やトルク特性などを見極めた専用設計を武器とする。その象徴としてTW025を装着したモデル3が展示された。

TESLA ALLIANCE

TESLA  ALLIANCE
TESLA ALLIANCE

テスラの普及を促し、カスタムの対応を含めたサードパーティーとしてのインフラを構築しようと、複数企業、ブランドが連携して2023年に設立されたのがテスラアライアンスだ。KOKOROをはじめとしたエアロパーツに、ラッピングやプロテクションフィルムなど、あらゆるカスタムの可能性を提案したモデルYとX、2台のモデル3が並べられた。

BYD SEAL
BYD DOLPHIN

黒を基調としたBYDブースにハイエンドセダンであるシールと、すでに日本で発売されているドルフィンがあった。前車は日本に3番目に導入予定のモデルとして今春に発売される見込みだ。4WDモデルのシステム出力は530PS(RWDは313PS)。WLTPモードでの航続距離は575km(RWDは640km)だという。2台ともマットブラックに彩られて“カッコいいBYD”をアピールしていたのが印象的だった。

東京オートサロン 2024において、日本初公開を果たしたフル電動スポーツ「ケータハム プロジェクト V」。

ケータハム初のフル電動スポーツ「プロジェクト V」を日本初公開「チーフデザイナーも来日」【東京オートサロン2024】

ケータハムカーズ・ジャパン(エスシーアイ)は、2024年1月12日〜14日に開催される…

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中三川大地 近影

中三川大地