【東京オートサロン2024】注目のパーツや様々な話題を紹介

カスタムカーの祭典で見かけた注目のパーツや様々な話題を紹介【東京オートサロン2024】

KW automotive Japan
KW automotive Japan
眩い輝きを放ったり、最速のラップタイムを刻むクルマは、その裏地に確固たる技術が宿る。カスタムカーを構築する一流のパーツブランドや、クルマに付随してカーライフを豊かにしてくれるアイテムをご紹介しよう。

CPC Premium Coating

カーディーラー専売の確かな品質

CPC Premium Coating
CPC Premium Coating

CPCプレミアムコーティングは、30年以上前からカーディーラーでのみ取り扱われるボディコーティング剤だ。高輝度のLEDライトの下で燦々と照らされたランボルギーニ・シアンのボディは、滑らかな質感と艶やかさを放っていた。3層コーティングの新商品「エクスGN」と2層コーティングの新商品「ダブルGN」とがあり、メンテナンスは簡単な水洗いでOK。花粉や黄砂が舞うシーズン前までに一考の価値がありそうだ。

TAILBACK

カーケアで際立つアズールモータリングの世界

TAILBACK
TAILBACK

11年連続で東京オートサロンに出展するアズールモータリングは、テイルバックやオートフィネスといったカーケアブランドとコラボでブースを展開した。ブースの真ん中にはZERODESIGNのカーボン製ボディキットに、スカイフォージドの新作ホイールを履く漆黒のカリナンを展示。このほかにベンテイガの姿も見受けられた。自動車販売店、プロショップに向け売上、顧客、車両状態などを管理するアプリ「モタサポ」の提案もあった。

DRiVe-X

ヴァーチャルだからこそ学べるテクニックがある

DRiVe-X
DRiVe-X

NASCARドライバーである古賀琢麻選手が自らで開発するレーシングシミュレーター「T3R」「DRiVe-X」は、クラブマンはおろかプロの練習にも役立つと評判だ。リアルマシンの挙動を感じつつ、運転を学べるシミュレーターである。今年もブースで実機を試すことができるとあって人だかりができていた。体験者の誰もがそのリアルさに驚いていたようだ。今ではシミュレーターから実際のレースへと発展させる道筋も用意される。

MAGARIGAWA

スーパーカーは走りを楽しんでこそ

MAGARIGAWA
MAGARIGAWA

南房総にプライベートドライビングクラブ「MAGARIGAWA」が誕生したのは2023年7月。海外セレブも早速訪れているというこのクラブが出展し、ジオラマの展示でドライビングコースをアピールした。全長3.5km、アジア初の会員制クラブサーキットとなる。公道ではいまいち性能を発揮できないスーパーカーを、思う存分走らせて楽しむことのできる贅沢な施設だが、残念ながら(?)入会金には数百万~数千万円が必要のようである。

CSF

熱帯化した日本の夏で高性能を楽しむために

CSF
CSF

BMWのスポーツモデルとして昨今の主軸にいるG80~82型M4/M3、そしてG87型M2など。それらはおしなべて高性能ターボエンジンを持つ。だからこそ冷却効率を上げればより潜在能力がアップし、熱による弊害も最小限で済む。エンジンオイルクーラー、補助ラジエターなどエンジンを最適な温度で駆動させるCSFのアイテムがあれば、灼熱の日本でも安心だ。過給器の性能を最大限に発揮するだけではなく、エンジン自体を労わることにもつながる。

CSF Special Interview

「世界中のクルマ文化を通して常に刺激し合いたい」

Founder/Director Ravi Dolwani
Founder/Director Ravi Dolwani

Founder/Director Ravi Dolwani

「2年の開発期間を経て、昨年12月に911/930型ポルシェのターボエンジン用オイルクーラーを発表しました。クラシックポルシェのエンジンを現代版にアップグレードできる優れものです」旧車の価値はますます高まる一方で、部品の入手は困難であることが多い。「古き良きものを、見た目はそのままながら新しく生まれ変わらせるためには適正な部品が必要。手に入らなくなった部品を我々がアップデートしてつくることで、より多くの人がレストモッドを楽しめるようにしたい」と彼は話す。次の開発は911/930型ポルシェ用ACコンデンサーが予定されており、E30、E28などクラシックBMWの部品も開発が進行しているようだ。なお「CSF911プロジェクト」と名付けられた1982年式911SCベースのレストモッドカーは、今年のグッドウッドフェスティバルへの出展が予定されている。「これは来年のオートサロンでの展示も考えていますので、ぜひ見にきてください!」

AKRAPOVIC

チタニウムとカーボンが織り成す芸術

AKRAPOVIC
AKRAPOVIC

“芸術の域”と自らの製品を表現するアクラポヴィッチは、自社製品の拡充を積極的に進めている。G87型M2には持ち前のチタンエキゾーストだけではなく、新たに進出を果たしたボディパーツ(リヤウイング)もお目見えしていた。当初M3/M4用に発表したがM2への対応も可能となったようだ。吸気効率と空力性能、その両方を向上させる。ブース内に設置されたモニターからは彼らの真髄である官能的なサウンドが響き渡り、来場者の関心を引いていた。

AKRAPOVIC Special Interview

「我々の得意な技術を活かした製品はひとつではないはず」

Area Sales Manager David Brecelj
Area Sales Manager David Brecelj

Area Sales Manager David Brecelj

前回は4名で来日したアクラポヴィッチだが、今年は1名だった。それぞれが忙しく世界中を飛び回り、市場にかなりの手応えを感じているという。昨年12月に50本限定で発表された、3Dプリントチタン採用の992型911GT3/RS用エキゾーストは瞬く間に完売したそうだ。テールパイプには高温耐性に優れた特殊素材が使われている。さらにはフェラーリ296GTB用エキゾーストも発表されたばかり。「リヤウイングも予想以上に好評で、BMW以外の車種に向けたリヤウイングをつくるかもしれません。またファンの熱い声にお応えして、エアロキットやディフューザー、そしてインテリアまでを含めたアクラポヴィッチ・コンプリートパッケージをつくることを視野に入れています」と、わくわくする構想を話してくれた。今年は日本のファンと直接交流を持てるイベントも考えているとのこと。スロベニアから世界へ、その勢いは今年もとどまることがなさそうだ。

HEXaED

愛車を見守る光とテクノロジー

HEXaED
HEXaED

多くのカーディテイリング系ショップに採用されている六角形が特徴的な高輝度LEDがHEXaEDだ。好みの広さにカスタマイズできることや、付属のコネクタを使って簡単に取り付けられる便利さも相まって、ビルトインガレージオーナーにも好評である。さらにブースではAI技術を駆使してガレージの見守りを行うセキュリティツールが参考出品されていた。HEXaEDを扱うF.K.ソリューションズから今後新たに販売が開始される予定の製品だとのこと。

SOFT99

ガラス系コーティングで愛車をずっとキレイに保つ

SOFT99
SOFT99

ソフト99はプロのカーディテイラーが施工する「G’ZOX」の魅力を訴える。5月に発売される新製品「G’ZOXガードグレイズ」は、既存のハイモースコートシリーズよりも手を出しやすいガラス系コーティングであり、より手頃な価格帯にあるリアルガラスコートシリーズよりも際立つ色艶感と、高い耐久性を持つ。しかしリアルガラスコートでもその効果を感じ取れるのは、オールブラックのディフェンダーが放つ光沢が証明していた。

SPHERE LIGHT

クルマの未来を明るく照らす

SPHERE LIGHT
SPHERE LIGHT

スフィアライトは次世代LEDライトを、オロチやサニー、R35GT-Rといった存在感のある車両とともに持ち込んだ。ハロゲンライトの4倍ほどの明るさを持つ日本製のヘッドライトやフォグライトは、視認性に優れているため安全に夜道を走行できる。技術は年々進化しており、車検対応、放熱効果がより改善された新製品が販売されていた。また今年のオートサロン・コスチュームアワードの優秀賞を受賞した人気のブースにもなったようだ。

Brembo

ブレンボ流アップグレードで最高峰のブレーキシステムを

Brembo
Brembo

最高峰のブレーキシステムにして自動車メーカーの純正採用例も多いブレンボの、アフターパーツ用プログラムが橋本コーポレーションのブースにあった。このアップグレードプログラムはスポーツ、GT、GTS、ピスタなど。スポーツはTY3ディスクローターに交換するエントリー向け。GT系はローターのほか、パッド、キャリパー、ブラケット、ホース、ハードウェアを含めた総合システム。ピスタはそのサーキット向けという位置付けだ。

KW automotive Japan

ユーザーごとに異なるベストアンサーを

KW automotive Japan
KW automotive Japan

多種多様なラインナップを展示し、その技術を披露しながら来場者とのコミュニケーションに力を入れるのがKWオートモーティブジャパンだ。「ユーザーごとに異なるベストアンサーを提供する」というポリシーを貫くKWの思想は、もちろんジャパン側にも貫かれている。今年はシビックタイプRやBMW M3など国産、輸入車分け隔てなく展示していた。また、GT3マシンなどに装着される5ウェイ式の車高調「V6レーシング」の、そのコンパクト設計や精密さに驚く人が大勢いた。特に国産車勢にとっては、サブブランドのSTサスペンションも注目された。

ROBERUTA

ロベルタを軸とするスーパーカーカルチャー

ROBERUTA
ROBERUTA

マセラティMC12、MC20チェロ、そしてフェラーリSF90スパイダー。世界を代表する珠玉のスーパーカーは、そのどれもがオープンカーだ。普段はオープンエアクルージングをしながら、屋根を閉じれば世界最高峰のスポーツカーになる。その二面性を際立たせるのが、ロベルタリフターシステムだ。スイッチひとつで車高を自在に操る同システムは、スーパーカー界隈では定番の存在に。東京オートサロンのブースには実ユーザーが大勢訪れ、興味を持つ人たちも後を絶たなかった。ロベルタイズムとは、いつもユーザー目線であることを知った。

BRIDGESTONE

「走るわくわく」をテーマに

BRIDGESTONE
BRIDGESTONE

2023年にモータースポーツ活動開始から60年を迎えたブリヂストンは、今年、モータースポーツを主軸に据えたブース展開を行った。スポーツタイヤブランドであるポテンザを装着した車両や、レースに参戦しているマシンを展示した。またBEVを見据えた新たなタイヤ技術を搭載したレグノGR-XIIIを発売するという。ENLITEN(エンライトン)と呼ばれるBEVを見据えたタイヤ技術を、初めて国内市販用乗用車向けのタイヤに搭載したものだ。

TOYO TIRES

遊びもレースも真剣勝負

TOYO TIRES
TOYO TIRES

FIA GT4カテゴリーに準拠したレーシングカー「GRスープラGT4」の進化モデルとして昨年から投入されたGRスープラGT4 Evoが目玉だった。それはニュルスペックのレーシングスリックタイヤを履いていた。また、新しい車両を使って新たなステージに挑むMad Mike選手の解説ステージや、eモータースポーツの宮園拓真選手とゲストが「グランツーリズモ7」で対戦する企画など来場者が一体となって楽しめるイベントが数多く用意されていた。

nokian TYRES

北の最果てから日本の地へ

nokian TYRES
nokian TYRES

フィンランドに本社を置くタイヤメーカーであるノキアンタイヤは、インポーターを務める阿部商会のブースにてハッカペリッタというウインタータイヤを中心に展示。テスラ・モデル3に装着されたのはハッカペリッタR5EVというBEV専門タイヤだった。北欧の寒冷地や森林地帯など過酷な環境で生まれたタイヤだからこそ優れたグリップ性能を持ち、安心して冬道を走行できる。サイドウォールに最適な空気圧をマークする工夫が施されているのは興味深い。

DIXCEL

ブレーキの重要性を広く一般に訴える

DIXCEL
DIXCEL

アフターパーツとしてのブレーキパッドとローターだけで確固たる地位を築き上げたのがディクセルだ。車種ごとにブレーキダイナモを使ってその性能まで入念に設計開発されてきた。今では国産、輸入車問わず46メーカー、1400車種以上の適合製品を持ち、サーキット走行向けから一般ユース、低ダストタイプまであらゆる性格の製品を取り揃える。それらの製品群を持って広く一般に対して「ブレーキを選ぶことの大切さ」を説くブースの内容だった。

YOKOHAMA TIRE

カスタムもEVもモータースポーツもお任せ

YOKOHAMA TIRE
YOKOHAMA TIRE

ストリート最強のグリップ力を誇るとして絶大な人気を誇るアドバン・ネオバAD09に21インチが登場する。さらにブース内にはスタディのBMW M2が展示され、ダイナミックな走りを支えるアドバン・シリーズの優れた性能をアピール。ジオランダーを装着してアジアクロスカントリーラリーで総合優勝したトヨタ・フォーチュナーの姿もあった。プレミアムコンフォートタイヤの新作、アドバンdB V553の初披露という話題も見逃せない。

EVENTURI Special Interview

「日本のクルマ文化は常に変化していておもしろい」

写真左:Co-Founder IMRAN ARSHAD 写真右:Co-Founder BILAL MAHMOOD
写真左:Co-Founder IMRAN ARSHAD 写真右:Co-Founder BILAL MAHMOOD

Co-Founder IMRAN ARSHAD
Co-Founder BILAL MAHMOOD

航空学のノウハウをいかしたインテークシステムをつくる彼らは、年に5~7つの新製品を発表している。ホームページにその性能の高さを示す数値データが製品ごとにすべて公開されているのは、彼ら自身がその確かな品質に誇りを持っているからこそ。発表予定製品のラインナップは今年も目白押しだ。まずは日本車が大好きな彼らのイチオシのGR86用インテークを皮切りに、AMG G63、ロータス・エミーラ、フィアット・アバルト、シビック・タイプRと続く。「今年は例年に比べてオートサロンが盛り上がっていて驚きました。来年のオートサロンでは、ぜひ皆さんにAMG G63用インテークを実際に見てもらいたいと考えていますのでご期待ください」
NISSAN GT-R NISMO(MY24)

世界の注目を集める日産GT-Rの様々なチューニングを紹介【東京オートサロン2024】

まるで演歌みたいにドメスティックな存在だったスカイラインGT-Rが、R35 GT-Rとなって世界へと羽ばたいた。それはオートサロンの国際化と共に今も脚光を浴びている。人気再燃した“GT-R”にスポットを当てる。モデルイヤー2023年(MY23)が最終と噂されるのが日産GT-R(R35)だ。有終の美を飾るかのごとく、会場には多種多様のGT-Rの姿があった。日本の伝統芸にして世界に打って出たGT-Rに敬意を表して一部を紹介しよう。(GENROQ 2024年3月号より転載・再構成)

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中三川大地 近影

中三川大地