【三菱コンパクトSUV比較】エクスフォースの登場で同クラスが3車種に!RVR & ASX 世界各地の事情に合わせた“色”を比べる

三菱コンパクトSUV
三菱はほぼ同サイズのSUVを3車種ラインアップしている。
インドネシア国際オートショーで発表されたエクスフォースの登場により、三菱はほとんど同サイズのSUVを3車種抱えることになった。基本的に各車が同じ地域でカチ合うことはなさそうだが、それぞれの地域に合わせた色を比べてみよう。

三菱は8月10日、新型コンパクトSUV『エクスフォース』を第30回インドネシア国際オートショーでワールドプレミアした。
このクルマは既報のとおり、アセアン地域におけるニーズにマッチするよう開発されたSUVであり、まずはインドネシアで発売され、かのアセアン地域をはじめ、南アジア、中南米、中東、アフリカにも順次展開されていく見通しだ。

三菱のグローバルラインアップを眺めると、エクスフォースと同様のコンパクトSUVはすでに存在している。日本などの市場にはRVRが、そして欧州ではASXが販売されている。
以前から欧州ではASXの名前で日本のRVRが売られていたが、三菱はアライアンスパートナーであるルノーからキャプチャーのOEM供給を受け、これを新たなASXとして今年3月から欧州の一部の地域で販売している。
地域ごとに名前はもちろん、モノとしても別物のクルマを展開する三菱の、コンパクトSUVを簡単にここでごく簡単に比較してみよう。

三菱コンパクトSUV

ボディサイズはエクスフォースとRVRがほぼ同じ

ボディサイズで見比べてみると、エクスフォースとRVRはほぼ同じサイズと言ってもいい。全幅は1810mmと同じ数値であるほか、全長の差も25mmエクスフォースが長いだけだ。全高にしても20~30mmしか変わらない。
これらの2車種と比べると、ASXは全幅はあまり変わらないが、全長が100mm以上短い。また、唯一全高が1600mmに満たないほか、最低地上高も173mmと一番低い。

三菱コンパクトSUV

エクステリアもエクスフォースとRVRは近年の三菱らしい無骨ながらスタイリッシュさも感じさせる雰囲気が共通している。一方のASXはほか2車種と比べるといかにも丸く異色で、ヨーロピアンな優雅さをまとっている。

エクスフォース(インドネシア仕様)
全長 x 全幅 x 全高:4390mm x 1810mm x 1660mm
ホイールベース:2650mm
トレッド 前 / 後:1560mm / 1565mm
最低地上高:222mm
最小回転半径:5.2m
車重:1245kg

RVR
全長 x 全幅 x 全高:4365mm x 1810mm x 1630-1640mm
ホイールベース:2670mm
トレッド 前 / 後:1525-1545mm / 1530-1545mm
最低地上高:195-205mm
最小回転半径:5.3m
車重:1360-1450kg

ASX(欧州仕様)
全長 x 全幅 x 全高:4228mm x 1797mm x 1573mm
ホイールベース:2639mm
トレッド 前 / 後:1561mm / 1547mm
最低地上高:173mm
最小回転半径:-m
車重:1201-1541kg

パワートレインの選択肢はASXが豊富

パワートレインとして、エクスフォースはすでに実績のある1.5L直列4気筒エンジンの4A91を搭載し、CVTと組み合わせる。
RVRも直4エンジン+CVTという点では共通しているが、1.8Lとひと回り大きいエンジンを搭載する。

三菱エクスフォース
エクスフォースの1.5L直5エンジン。CVTとの組み合わせにより高い燃費性能と静粛性を実現する。

電動化への要求が世界的に見てとりわけ厳しい欧州で展開されるASXは、3車種のなかで唯一ハイブリッドをラインアップ。エンジンは1L直3ターボ、1.3L直4ターボ+マイルドハイブリッド、1.6L直4モデルではハイブリッドに加え、プラグインハイブリッドも選択可能だ。
1.0Lエンジンモデルは6速MTのみ。1.3Lエンジンのマイルドハイブリッドモデルでは、7速DCTに加え、6速MTも選べる。
1.6Lエンジンモデルではハイブリッド、プラグインハイブリッドともに発電と駆動を担うモーターを2基搭載。バッテリー容量はそれぞれ1.3kWhと10.5kWhとなっている。

エクスフォース(インドネシア仕様)
エンジン型式:4A91
形式:1.5L 4気筒DOHC
最高出力:77kW(104.7PS) / 6000rpm
最大トルク:141N・m(14.4kgf・m) / 4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
タンク容量:42L
トランスミッション:CVT

RVR
エンジン型式:4J10 MIVEC
形式:1.8L 4気筒SOHC
最高出力:102kW(139PS) / 6000rpm
最大トルク:172N・m (17.5kgf・m)/ 4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
タンク容量:63L(2WD)、60L(4WD)
トランスミッション:INVECS-Ⅲ 6速スポーツモードCVT

ASX(欧州仕様)
形式:1L 3気筒DOHCターボ、1.3L 4気筒DOHCターボ+MHEV、1.6L 4気筒+HEV,PHEV
最高出力:67kW(91PS) / 4600rpm(1L 3気筒ターボ)、103kW (140PS) / 4500-6000rpm(1.3L4気筒ターボ+6MT)、116kW (158PS) / 4500-6000rpm(1.3L4気筒ターボ+7DCT)、69kW(94PS) / 5600rpm(1.6L4気筒+HEV)、68kW (93kW) / 5600rpm(1.6L4気筒+PHEV)
最大トルク:160N・m (16,3kgf・m) / 2000-3750rpm(1L 3気筒ターボ)、260N・m (26.5kgf・m) / 1750-3500(1.3L4気筒ターボ+6MT)、270N・m (27.5kgf・m) / 1800-3750(1.3L4気筒ターボ+7DCT)、148N・m (15.1kgf・m) / 3600(1.6L4気筒+HEV)、144N・m (14.7kgf・m) / 3200(1.6L4気筒+PHEV)
使用燃料:-
タンク容量:48L(1L 3気筒DOHCターボ、1.3L 4気筒DOHCターボ+MHEV、1.6L 4気筒+HEV)、39L(1.6L4気筒+PHEV)
トランスミッション:6MT(1L 3気筒ターボ、1.3L 4気筒ターボ+MHEV)、7DCT(1.3L 4気筒DOHCターボ+MHEV)、オートマチックEV(1.6L 4気筒+HEV,EHEV)
三菱ASX
ASXは三車種で唯一ハイブリッドが存在するが、1.0Lターボエンジン+6MTとワクワクするような響きのモデルもある。

エクスフォースはアセアン志向のチューニング

3車種すべてで状況に応じたドライブモードを選択できる。
諸元としてはエクスフォースとRVRがほぼ共通しているが、エクスフォースはアセアン地域での使用を念頭に、同地の環境や道路事情に合わせたチューニングが施されているほか、三菱車として初めて「ウェット」モードを採用している。
ASXはPHEVを選んだ場合のみ、リヤサスペンションが通常のトーションビームからマルチリンク式に変更される。

エクスフォース(インドネシア仕様)
駆動方式:2WD
ステアリング形式::ラック&ピニオン(電動パワーステアリング)
サスペンション形式 前 / 後:マクファーソンストラット式 / マルチリンク式
ブレーキ形式 前 / 後:ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ:215/65R16、225/55R18

RVR
駆動方式:2WD、4WD
ステアリング形式::ラック&ピニオン(電動パワーステアリング)
サスペンション形式 前 / 後:マクファーソンストラット式 / マルチリンク式
ブレーキ形式 前 / 後:ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ:215/65R16、225/55R18

ASX(欧州仕様)
駆動方式:2WD
ステアリング形式::ラック&ピニオン(電動パワーステアリング)
サスペンション形式 前 / 後:マクファーソンストラット式 / トーションビーム式、マルチリンク式(1.6L 4気筒+PHEVのみ)
ブレーキ形式 前 / 後:ベンチレーテッドディスク / ドラム、ディスク(1.6L 4気筒+PHEVのみ)
タイヤ:215/60R17(1L 3気筒ターボ、1.3L 4気筒ターボ)、215/55R18(4気筒DOHCターボ+MHEV、1.6L 4気筒+HEV,PHEV)

左からエクスフォース、RVR、ASXのコックピット周り。エクスフォースは水平基調となっており、乗員の平衡感覚をアシストするよう工夫がされている。

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