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日産のフェアレディZは、世界中のファンに愛され、これまでに世界で180万台以上の販売を誇るスポーツカーであり、日本を代表するスポーツカーの1台です。初代モデルは特にアメリカで大ヒットとなり、以後、アメリカの人々にも愛されているスポーツカーとして知られています。『トミカ』の『No.88 日産 フェアレディZ NISMO』は、2023年に登場した新型のRZ34型フェアレディZ(米国名『Z』)をベースに走行性能を高めたハイパフォーマンスモデルです。
ベースとなっているRZ34型は歴代のフェアレディZへのオマージュを感じさせるデザインをまといながら、最高出力298kW(405ps)、最大トルク475Nm(48.4kgm)の新開発のVR30DDTT型3ℓ V6ツインターボエンジンを搭載する、「他のやらぬことをやる」という日産のDNA を象徴するモデルとして登場しました。外観デザインは伝統的な後輪駆動のスポーツカーデザインを踏襲し、ロングノーズ・ショートデッキなど、初代フェアレディZ(S30型)をはじめとする歴代フェアレディZへのオマージュを込めたシルエットに仕上げられています。特にLED ヘッドランプのデザインは、初代を彷彿とさせる2つの半円をイメージしており、新型のアイデンティティと調和しています。また、リヤコンビネーションランプは、4代目モデルとなるZ32型を連想させるデザインに最先端の技術を取り入れ、新たに3D シグネチャーLED を採用して、「フェアレディZらしさ」が表現されています。
新開発のエンジンは出力を大幅に向上させながら、シャープでスムーズなレスポンスを実現、6速マニュアルトランスミッションは、大トルクのエンジンに対応するため、クラッチディスクとギヤトレインが強化されています。また、新開発の9速オートマチックトランスミッションは、幅広いギヤレンジによりダイレクトで素早いレスポンスを実現。ドライブモードは、普段使いや高速道路でのロングドライブに最適な“STANDARD”モードと、ワインディングロードなどでアグレッシブな走行を楽しみたいときに走りのポテンシャルを追求する“SPORT”モードから選択できます。これに加え、シャープな回頭性を実現するため、フロントボディ周辺とリヤクロスメンバーを重点的に強化して十分なねじり剛性を確保。バックドアとその周辺の剛性を高めることで振動音を低減し、走行時の快適性を向上させています。
インテリアに目を向けると、センタークラスターは初代モデルの3連サブメーターとエアコン吹き出し口、コントロールスイッチ類を積み上げた操作性に優れたデザインを現代的な技法で再構築しています。シフトアップタイミングが分かるシフトアップインジケーターも設定され、レーシングカーと同様にエンジン回転数に応じて緑から黄色、赤と順に点灯します。エンジンが最大回転数に達してタコメーターの針が一番上になると、シフトアップインジケーターが点滅、ドライバーは最適なタイミングでシフトアップすることができます。シートはモータースポーツなどで培ったノウハウを活かし、ホールド性とフィット感を向上させており、シートバックにスエードを採用することで、身体の横ブレを抑えて快適なドライブを実現するとともに、コーナリング時の身体の動きも抑制します。
この最新型のフェアレディZに特別に走りの性能に磨きをかけた仕様がフェアレディZ NISMOです。NISMOとは、世界のモータースポーツシーンに栄光を刻んできた日産ワークスチームであるとともに、モータースポーツファンにレース用マシンやチューニングパーツを提供してきたレーシングブランドのことで、正式には『ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル』と言います。1984年の誕生以来、30年を越える歴史を通じてモータースポーツを「クルマを楽しむ文化」として育てること、そしてレーシングテクノロジーを量産車へとフィードバックすることを大きな目的としてきています。
フェアレディZ NISMOには、このNISMOのテクノロジーによる様々な専用チューニングが施されています。エンジンは最高出力309kW(420ps)、最大トルク520Nm(53.0kgfm)に引き上げられ、パワフルな加速が実現されています。また、トランスミッションは変速レスポンスと耐久性を向上させることで、俊敏なシフトチェンジを可能としています。ステアリングとボディのねじり剛性が高められるとともに、シャシーに施されたチューニングや、新設定の“トラクションモード”が、狙い通りのラインをトレースできる、正確なステアリング操作をサポートしています。加えてブレーキにはNISMO 専用ブレーキシステムを採用することで、本格的なスポーツ走行を実現しています。なお、ドライブモードには、NISMO 専用のSPORT+モードを含む、3種類のドライブモードが設定され、使用シーンに応じた最適なチューニングが施されています。
デザインでは、エクステリアはフロントグリル、フロントとリヤバンパー、フェンダーモール、サイドシルプロテクター、リヤスポイラー、そしてリヤLEDフォグランプをNISMO 専用パーツとして開発。低重心かつ長く伸びやかなスピード感を演出し、ダウンフォースを強化するとともに、空力性能が向上されています。フロントグリルのメッシュは、GT-Rの2024 年モデルでも採用されている、通風抵抗の少ないハニカムデザインとし、風をすくい取る形状のエアガイドスロープとの相乗効果により冷却効率が最大化されています。また、新たに設定された19インチの全面グロスブラック塗装の鍛造アルミホイールは、剛性と軽量化を両立した9本のラジアルスポークデザインで、リム幅を広げながらも軽量化されています。
インテリアはフェアレディZのシンプルでスポーティーなインテリアをベースに、さらにドライバーの運転への集中を高め、スポーツ走行を盛り上げるカラーと素材が組み合わされています。また、NISMO専用チューニングが施されたRECARO 製スポーツシートは、ブラックのパーフォレーション付きアルカンターラとレザー素材を組み合わせ、ノンスリップ機能と高い質感を両立させたものになっています。
『トミカ』では現在に至るまで様々な『フェアレディZ』がモデル化されてきましたが、今回の『No.88 日産 フェアレディZ NISMO』もまた、この走りに特化した仕様の魅力を余すところなく、『トミカ』特有の方法論の中で可能な限り再現しています。ノーマル版を再現している『No.59 日産 フェアレディZ』やレーシングカー版を再現した『No.13 日産 フェアレディZ NISMO GT500』などと一緒にコレクションするのも面白いでしょう。
■日産 RZ34 フェアレディZ NISMO 主要諸元
全長×全幅×全高(mm):4410×1870×1315
ホイールベース(mm):2550
トレッド(前/後・mm) :1570/1580
車両重量(kg):1680
エンジン形式:VR30DDTT型V型6気筒DOHC(NISMO専用チューニング)
排気量(cc):2997
最高出力:309kW(420ps)/6400rpm
最大トルク:520Nm(53.0kgm)/2000-5200rpm
トランスミッション:9速AT(マニュアルモード付フルレンジ電子制御)
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン / マルチリンク
ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク
タイヤ:(前) 255/40R19 100Y XL (後)285/35R19 103Y XL
■毎月第3土曜日はトミカの日!
毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2024年2月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.88 日産 エルグランド 道路パトロールカー』に代わって『No.88 日産 フェアレディZ NISMO』が登場します。『No.88 日産 フェアレディZ NISMO』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.27 トヨタ ジャパンタクシー』に代わって『No.27 スバル サンバー ケーキカー』が登場します。