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ジオフェンシングシステムを導入

欧州トヨタは、ブランドのプラグインハイブリッド(PHEV)のトレンドセッターであるプリウスの全仕様車に対して、新しいジオフェンシング技術と充実した標準装備を導入し、2025年型として欧州向けに発売する。
ジオフェンシングシステムとは、クラウド情報を通じて道路や交通状況を分析するナビゲーションシステムを指す。このデータは、ユーザーの通常のルートや運転スタイルに関する継続的な学習データと組み合わされ、プリウスがハイブリッドモードと電気モードを自動的に切り替えることで、今後予定されている低排出ガスゾーンでのバッテリー充電量を最大限にするように設計されている。

ルートがBEV必須ゾーンを通過する場合、ジオフェンシングシステムにより、そのゾーンを完全にEVモードで走行できるだけの十分な航続距離が確保される。また、目的地が低排出ガスゾーン内にある場合、システムが自動的に充電を保持し、電気モードで目的地まで走行する。
真の電気自動車の走行とハイブリッドの利便性を併せ持つデュアルDNAを搭載した最新プリウスは、ほとんどの日常的な走行では、排気ガスを出さないほぼ無音の電気走行でWLTP複合モードで最大86kmの航続距離を実現する。市街地や都市部の道路のみを走行する場合、プリウスの電気のみによる航続距離は110kmに増加する。
スマートフォンによるエンジン始動機能を追加

ジオフェンシング技術に加え、2025年型プリウスのラインナップには、すべてのグレードに標準装備されたプレミアム機能が追加されている。アプリベースのデジタルキーにより、最大5人のユーザーがスマートフォンで車両にアクセスし、エンジンを始動させることができるという利便性が追加されている。また、車内のワイヤレス充電器でデバイスを簡単に充電することも可能だ。
新たな標準装備に加え、2025年式プリウスは引き続き安全性を最優先し、トヨタの最新世代「T-Mate」システムと「トヨタ・セーフティセンス」を搭載している。これには、最新の運転支援機能や事故防止機能に加え、安全性、使いやすさ、安心感を向上させるシステムが含まれている。