キャンプで美味しいコーヒーをパーコレーターで淹れる方法|クラシック・ジムニー(JA71C)でアウトドアへ

真っ白なパーコレーターで美味しいコーヒーを……
ジムニーのメインテナンスにいそしむサンデーメカニックは今週もお休みして、キャンプネタです。春を感じられる明るいカラーに一目惚れして購入したパーコレーターで、コーヒーを淹れてみよう。

TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)

春らしい装いに一目惚れ

30年以上使用したイタリア製のパーコレーターがついに寿命を迎えた。一度目はトップのガラスが割れた。そこで他社製品のガラストップを本体を加工して使っていたが、今度は本体に孔が空いてしまった。そこで新しいパーコレーターをと思ってはいたのだが、気に入った物が見つからない。そのままずいぶんと時間が過ぎてしまった。

繋ぎという訳ではないけれど、1杯用のパックされたドリップやフレンチプレスで珈琲を淹れる。
言いかたは悪いが、ちょっとルーズでまぁいいか、で淹れるパーコレーター(僕だけかもしれないけれど)が忘れられない。だが、ステンレス製で、気に入った形のパーコレーターに出会えない。30年使えたパーコレーターなので、次に使うパーコレーターは多分僕よりも長生きになるだろう。

30年以上使用したイタリア製のパーコレーターがついに壊れた。そこで新しいパーコレーターを導入。ペトロマックス社製で、ホーロー。明るいカラーに一目惚れ。

そんなときに目に留まったのが、ペトロマックス社製。素材はホーロー。白! 明るいカラーに一目惚れ。
ご存知のかたも多いとは思うが、パーコレーターの中はこのような構造物で構成される。タワーの一番下はこのようにロート状になっており、ここから沸騰したお湯が上がっていく。そしてトップに当たり、拡散して挽かれたコーヒー豆に平均してお湯が落ちるように設計されている。コーヒー豆の層を通り、色づいてまたポットの中へ戻る。そしてまた上げられ、循環して珈琲になっていく。そんな構造だ。

ご存知の方も多いとは思うが、パーコレータの中はこのような構造になっている。
タワーの一番下はこのようにロート状になっており、ここから沸騰したお湯が上がっていく。

パーコレーターのトップはガラス、もしくは透明のプラスチックの窓がつけられいる物がほとんどだ。そこで珈琲の色などを確認する。このペトロマックスのパーコレーターにはその透明の窓がないため、確認は注ぎ口ですることになる。パーコレーターはポコポコ沸騰して次第に珈琲色になっていくのを、見るのが楽しみなのであるからして、そこはかなり残念ではあるのだが、このさわやかな白いカラーの誘惑につい負けてしまった。

せっかくパーコレーターが新しくなったので、コーヒーミルとマグカップも入手。コーヒーミルは100円ではないが、百均で。マグカップはムーミン谷のスナフキンがプリントされたものをふたつ。さて、珈琲を挽く前にコーヒー豆の質量を量っておく。4杯分なら50gくらいかな。
挽き終えた珈琲が入るコーヒーミルのカップはほぼ満杯で40gだ。2回挽き、水1リットルあたりが良さそうである。もちろん粗挽きだ。

ある程度のデータが取れたので、フィールドで実戦といこう。

データは取ったと言ったが、結局のところこのあたりの豆の量で、このあたりの水の量でという具合になる。両方ともいっぱい入れておけば、良さそうである。「アバウトでも良いじゃないか」もアウトドアの楽しみだ。

データは取ったが、結局のところ「このあたりの豆の量で良いかぁ、このあたりの水の量で良いかぁ」というアバウトさとなるのが、アウトドアのいいところ。両方ともいっぱい入れておけばいいよね……。

熱源は薪ストーブを使う。日差しも温かくなってきたので、テントの外に設置して外気を味わいながら、パーコレーターの様子を見たり、薪ストーブの中を覗いたり。
なんとも穏やかな時が流れていく。

熱源は薪ストーブで。テントには入れず、外の空気を楽しむ。

ソロキャンプで大きめのパーコレーターで何杯分も珈琲を淹れてしまう。時間の経過でやはり味や香りは落ちてしまうのだろう。だが、冷やさないように薪ストーブの横にでもパーコレーターを置いておけば、いつでも温かい珈琲が飲めるのだ。もちろん、一杯ずつ珈琲を淹れる事を推奨する人も多いだろう。だが、それは自分自身で決めていけばよい。居心地の良い空間と時間、それを求めてフィールドに出ているのだから。

珈琲に合うスイーツで、手軽にといえば、シュークリームとドーナッツ。ランチも合わせて今回はミスタードーナッツに寄ってからフィールドへ向かう。

味や香りは落ちてしまうのだろうが、大きめのパーコレーターはいつでも珈琲が飲める良さがある。ドーナッツと珈琲、お気に入りの組み合わせ。

冷めた食材をどう温め直すか

今回で試したいことは、冷めた食材をどう温め直すかだ。当然ながら電子レンジなどない。そこで、薪ストーブの下に食材を置き、ゆっくりと加熱する方法をとってみる。この方法なら、焚き火台の下のスペースでも温められそうだ。灰が落ちてくるので、蓋ができるフライパンを選んでおけば良い。また、ホーローやアルミ製の深めの皿、それを合わせ重ねても良さそうだ。

ランチは陳建一さん監修、「四川担々まぜ麺」と「四川うま辛まぜ麺」。ドーナッツとともにテイクアウト。
水緩む季節もすぐそこです。汚れてしまったスズキジムニーを洗おうかな……。それではまた来週もよろしくおつき合いください。

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著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…