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スズキらしい遊び心と堅実さで勝負
ホンダN-BOXが2024年度上半期の軽四輪車販売台数で1位を獲得したことは既に述べたが、それに次ぐ2位の位置につけたのがスズキのスペーシアだ。スペーシアも23年11月にフルモデルチェンジを行ったばかりで、3代目である現行モデルに進化。その新車効果もあって、24年4〜9月の上半期で前年の1.4倍となる8万179台を販売した。
そのスペーシアのアクティブ系派生モデルとして登場したのが「スペーシアギア」だ。最初に設定されたのは先代モデルからで、18年12月に登場。スーパーハイトのアクティブ系としては先駆け的な存在であり、ダイハツはタントファンクロス、三菱はデリカミニと他メーカーも後に続くこととなった。
現行のスペーシアギアは、24年9月に発売されたニューモデル。そのベースはもちろん現行スペーシアで、改良されたばかりのパワートレインやスズキ最新の先進安全装備「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」といった、最新最良の進化ポイントを継承している。
スペーシアギアのグランドコンセプトは「10マイルアドベンチャー」。10マイルは約16kmで、スズキが実際に調べた軽自動車の1日の移動距離の全国平均だそうだ。ということは片道8km圏内が軽自動車ユーザーの平均的な移動範囲とも捉えられるが、スペーシアギアはそれくらい身近な場所、例えば近所の公園に出かけるだけでもワクワクさせてくれる相棒です! という開発陣の想いが、10マイルアドベンチャーという言葉に込められているのである。
デザインは先代からのキープコンセプトでありつつ、遊び心も随所に設けられ、内装色にはアウトドアのイメージに合うカーキグリーンを採用。撥水加工シートや防汚タイプラゲッジフロアなど、機能性もしっかりと確保されている。派手に見えるが抑えるべきところは抑える、いかにもスズキらしい良作といった印象だ。








スペーシアギア最大の特徴は「マルチユースフラップ」

















【SUZUKI SPACIA GEAR】
グレード:HYBRID XZターボ 2WD
ボディカラー:オフブルーメタリック ガンメタリック2トーンルーフ
車両本体価格:209万7700円
▷軽自動車の主役はアクティブ系! まとめはこちら
自動車誌MOOK 最新軽自動車カタログ 2025 より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]