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バランス重視の5ドアは、本格オーバーランド仕様!
今自動車界で一番アツいクルマと言えば、やはりジムニーノマドに違いない。初回受注がわずか4日で停止となってしまった騒動は、まだ記憶に新しい。それほど世間が注目する5ドアジムニーを「これでもか」とイジってしまったのがエヌズステージだ(今回のデモカーはインドからの並行輸入車なので、正確にはノマドではない)。何よりも目が行くのは天高く突き上げたポップアップルーフテントだろう。開発を担当したのはキャンピングカーの老舗ビルダーのホワイトハウスだ。
「一般的なジムニーやシエラの場合、屋根の上にポップアップルーフテントを乗せようとしてもどうしても長さが取れなかったんです。でも全長が伸びた5ドアジムニーならその点は問題ありません。実際、大人が足を伸ばして寝られるほどのスペースを確保できていますよ」。
つまり、荷物は車内に積んで自分はポップアップルーフテントで就寝、といった使い方ができるというわけ。これは車中泊ユーザーや本格キャンパーには朗報と言えるだろう。ただ、めざとい方なら気付いたかもしれないが「ポップアップルーフテントの開く方向が前後逆じゃない?」と。その通り、実は今回のデモカーでは前開きになっているのだ。これでは中に入れないじゃないか、と思うかもしれないがご安心を。実は天井をくり抜いて車内からアクセスできるようにしているのだ。だから、ジムニーの中で立ち上がることだってできてしまうというわけ。開放感溢れる車内を利用しての週末キャンプ。これは憧れるわ〜。






スチールの重厚感を継承したバンパーに注目
車体はオリジナルのグリル・前後バンパー・フェンダーでカスタム。バンパーは従来スチールでリリースしていたものを、雰囲気はそのままにFRPで開発。これは「軽量化のため」というのが、主な理由。それもそのはず、そもそも5ドアジムニーは標準のジムニーに比べて約100キロも重量が増している。そこにポップアップルーフテントを乗せたのだから、どれほど重くなっているかは推して知るべしと言ったところ。そんな超重量級の車体を支えるのがハイブリッジファーストの足まわりだ。従来のJB 74シエラ用の足まわりを流用するのではなく、5ドア用に新たに開発をおこなったサスペンションは3インチアップというリフトアップ量を誇りながらもどっしりと安定した走りを実現してくれる。
そこに合わせたタイヤは245/75 R 16というブリブリサイズのオープンカントリー。それを左右合わせて5センチワイド化させたオーバーフェンダーで履きこなしている。
「従来のシエラでは235サイズまでが多かったんですけど、5ドアの場合はもうワンサイズ上げた方が、バランスが良いなということでこのサイズにしています」。
最も大切にしたのはトータルのバランスと語る通り、大きなタイヤが実に見事に車体にマッチしている。むしろ、車体が伸びた分に合わせてワイド化し、かつリフトアップしたことでクルマ全体が醸し出す迫力が十二分に増していると思えるほどだ。誤解を恐れず、ここは断言してしまおう。5ドアジムニーにはマッチョなタイヤが良く似合う。








使い勝手も良好なポップアップルーフテント


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HYPER REV(ハイパーレブ) Vol.284 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ&ジムニーノマド No.16より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]