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車高を変えずに走りを変える!
ジムニーに限らず四輪で大地を駆るクルマにとって、もっとも重要なファクターとなるのが足まわり。中でも搭乗者の感性に訴えかけるのがサスペンションであり、スプリングでギャップを吸収し、ショックアブソーバーで減衰する役割を担っている。
そんなクルマにとっての生命線ともいえるサスペンションは、ノーマルを基準に車高を上げたり下げたり、硬くしたり柔らかくするのが基本。なかでもオフロード走行が重要視されるクロカン車であるジムニーの場合、車高をアップさせるのが常套手段とされているが、ここで紹介するAPIOのZERORISEはひと味違う。
ジムニーが本来持ち合わせている基本性能、いわゆるディメンションを最大限有効活用すべく車高はノーマルをキープ。そこに魔法のバネとも言えるコイルスプリングを組み合わせることで、一般道から林道までシチュエーションを問わず「楽しく走れる」アシを具現化しているのだ。
開発にあたっては「サスペンションの駆け込み寺」との異名も持つ国政久郎氏が率いるオリジナルボックスが担っており、代名詞でもある「スーパーノーマル」コンセプトを徹底。豊富に蓄積されたノウハウを投入し、バネレート的にはノーマルより高められているものの可動性を徹底的に向上させている。
また、製品の最終的な味付けやチューニングに関しては、車イス生活ながらもプロドライバーとして活躍する青木拓磨氏が担当。ノーマル車高ならではの乗降性をキープしながら悪路走行も両立するポテンシャルに舌を巻いておりました。その凄さは青木氏のYouTubeでも紹介されているので、そちらもチェックしてみて下さい。




ジムニー用スプリングの最適解はコレ

突き詰めるのであればショック付き



数々の偉業を成し遂げてきた青木拓磨



HYPER REV(ハイパーレブ) Vol.284 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ&ジムニーノマド No.16より
