【クルマが買えない・・・超対策法】結局、列に並ぶしかなくて、進んだところで抜けるのはもったいない! そして、「これが早く乗る方法だ」など

納期が長すぎてもう待てない!? キャンセルできるの? など、新車納期が長引くいま、気になる話題を掘り下げてみた【新車納期調査2022年秋編】

【新車の納期がヤバイ! 中古車価格も爆上がり中! そんなクルマ購入の解決術】新車がなかなか納車されない、といういまの状況……。クルマ業界の人々が「こんな状況初めてだ」と口を揃えるほど未だ、経験したことのない状態が続いている。これはクルマ好きにとっては、かなり深刻な問題で、欲しい時に欲しいクルマが手に入らないのだ。そんないまの現状、気になる納車時期などもスタワゴ編集部が独自に調べてみた。そして、カスタム好きには身近な「カスタムコンプリートカー」ショップなら買えるのか?などなどをリアルレポートしていくぞ!

もう待てない! キャンセルはできる?

超人気車だと1年以上待ちが当たり前。「納車時にはマイナーチェンジの時期が来ちゃう」なんていう冗談も出るほどだが、さすがにシビレを切らす人もいるだろう。その場合、キャンセルできるかだが、結論から言うとできる。注文した方ならご存じだろうが、ここまで長納期化していると、いきなり本契約にはならず、オーダー時点ではあくまでも仮の注文を出しただけ。具体的な納車日が見えてきたところで本契約となってハンコを押す。そもそも通常でも納車整備などが始まる前ならキャンセルは可能なので、なおさら問題はない。ただし、ほかのクルマにしたからと言って、すぐに納車が可能なものは少ないだけに難しいところ。結局、列に並ぶしかなくて、進んだところで抜けるのはもったいないということになる。

販売最前線、ディーラーの声

大変なのは販売最前線のディーラーだ。実際のところを聞いてみると、「長納期についてのクレームはニュースで皆さん知っているのでほとんどないです」とのこと。ただし、実際の納期についてはディーラーも不明で、もっと言ってしまうとメーカーもわからない。それゆえ、納期がさらに伸びることがけっこうあって、その連絡をするとさすがにクレーム的なことを言われるという。それでも解決方法はないので、せいぜい嫌み程度らしい。また、先のページで見たように、受注停止が増えているのは痛いという。停止さえしていなければお客さんにとって納期が長いというだけで、コンスタントにメーカーから出荷されてくるものの、クルマが入ってこないということは売上げが減ることにもなる。一部のディーラーからは「売る物がなくなる」という悲鳴のような声も聞かれたほど。

これが早く乗る方法だ

新型コロナ前に各メーカーが立ち上げたのが自動車のサブスクで、例えばトヨタだとKINTOだ。今ひとつ普及していないからか、納期が優遇されているクルマが多い。新型シエンタだと、一般では3カ月以上のところ、KINTOだと1.5カ月から2カ月程度と、約半分といったところ。ほかのメーカーもサブスクのほうが早い傾向にある。また購入時のコツとしては電子系のオプションで生産が滞っているものがあるので、それを選ばないというのがある。

諸刃の剣、円安はどう影響する?

強烈な円安が進行していて、ただでさえ弱っている日本経済に追い打ちをかけている。円安になると1ドルを買うのにより多くの円が必要になるため、海外から輸入するのに不利になる。日本の場合、クルマならば部品や素材、そのほかでは食品など多くのものを輸入に頼っているからなおさらだ。そのため、車両価格が高騰しているのだが、今やグローバルに展開している自動車にとっては必ずしも悪いことばかりではない。輸出したり、海外生産についてはドルでの収入になるので逆に円安は有利になるわけで、トヨタは円安で2.3兆円収益が出るというから驚きだ。そうなると海外市場重視で、国内生産分も輸出に回ってしまうなど、国内はさらにお寒くなる可能性はある。

中古車も新車同様の混乱ぶり

新車がダメなら当然、中古車になるわけで、こちらもタマ不足だ。新車が売れないと下取り車も出ないのでなおさら。とくに軽自動車が生活の足として欠かせない地方では顕著で、選ぶ余裕がない場合も。しかも中古車には定価がないことから、高騰した価格が財布を直撃していて「この年式、この走行距離でこのネダン!?」ということも当たり前にあったりする。今乗っているクルマを長く乗ることになり、データ的にも廃車までの年数が伸び続けている。

輸入車はどうなっているのか? 

輸入車はどうなっているかというと、半導体をはじめとする部品不足は世界的なものなので、海外メーカーでも同じ。むしろ、ヨーロッパではウクライナ戦争の影響が日本よりも大きいので、日本車よりも状況が厳しかったりする。某輸入車広報部に聞くと「日本車と同じぐらいか、船便のタイミングによっては長いこともある」というが、さらなる問題としては価格の高騰がある。燃料費や船の運賃などは上昇するばかり。しかも急激な円安が追い打ちをかけていて、各メーカーが値上げラッシュとなっている。それでも高額輸入車は富裕層には人気で売れているモデルもあるだけに、ここでもよく言われる二極化が進んでいると言っていいかもしれない。

これから増える!? メーカーキャンセル

驚いたのが、ハリアーをメーカーがキャンセルしたというニュース。客の側がするのは聞いたことあるが、逆は前代未聞だ。理由はコネクトのモニターの生産が滞ってクルマの生産に影響が出たのと、マイナーチェンジが重なったから。オーダーしていたユーザーはマイチェン後に契約を切り替えたようだが、1年以上の長納期だと同様のことがまた起こるかもしれない。

左ハンの新車ランクル

ネットで発見したのが、ランクルの新車でしかも納期も短い。価格は新車の倍ぐらいではあったが。そんなことあり得ないと思いきや、よく見てみると左ハンドルで、つまり並行輸入車。ランクルは海外がメインだけに中東あたりだと買い付けしやすいようだ。最近は即納車は見かけないが、今頼んで来年前半ぐらいの納車は可能という。

転売ヤーはいる?

キャンプギアやチケットなど、入手困難なもので問題になっているのが転売ヤー。クルマも状況としては同じようなものなのでいるかどうか気になるが、中古車物件を見ると未使用の人気車がけっこう見つかる。ランクルで防止のために誓約書を書かせていたが、それでも転売されている例もあった。高くてもいいのですぐに欲しいという人は一定数いるので、そうなるとなくならないだろう。

車検代を補填!?

新車を買う代わりに乗っているクルマを下取ってもらうのはよくあること。納車と同時に手放すのだが、それがうまく回らないのが昨今で、待っている間に車検が切れてしまう例が出ている。その場合どうなるのか?  一部の販売店では新車をキャンセルしないことを前提にディーラーが車検代を負担しているところもある。

メンテナンスにも大きな影響あり

半導体は関係ないとはいえ、メンテナンスにも材料不足の影響が大きく出ている。バッテリーやオイルと言った資源を多く使うものの価格の高騰は皆さん実感しているかもしれないが、お金を出せば買えるという状況でないものも出てきた。たとえば海外生産のタイヤは船便の影響があって、在庫切れも出てきた。そして一時深刻だったのがギアオイルで、専用の添加剤が入手困難になって市販品がかなり品薄になった。ちなみに入手困難の理由は冒頭のページで紹介したアメリカの寒波だったりする。入手困難と高騰のダブルパンチはやはり痛い。

クルマが買えない…超対策法 まとめはこちら

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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