セレンス:メルセデス・ベンツのラグジュアリーEVセダン新型EQSのMBUXで新たなインテリジェント機能を強化

(PHOTO:DAIMLER)
Cerence Inc.(セレンス)は、メルセデス・ベンツAGが、同社の直感的なマルチメディアシステムであるMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)の機能強化として、セレンスの会話型AIの電気自動車に求められるインテリジェント機能と、緊急車両検知機能(EVD: Emergency Vehicle Detection)を採用し、メルセデス・ベンツのEQシリーズで初めての完全電気自動車となるラグジュアリーEVセダン新型EQSに搭載したことを発表した。

 2000年に締結された次世代MBUXに関する両社のパートナーシップに基づいて、メルセデス・ベンツEQSのMBUXが、セレンスの電気自動車向けの新機能で強化され、電気自動車のオーナーシップ(保有)とドライブエクスペリエンス(運転体験)をシンプルなものにしている。車と各センサーを緊密に統合することで、ドライバーはMBUXに電気自動車にとって重要なバッテリー状態と充電時間に関する情報を状況に応じて各パラメーターを変更し、自然言語で確認することができる。

 主要な新しい質問とコマンド例および通知機能は次のとおり。

· バッテリーの持続時間と目的地または場所(住所、地図上の特定のポイントである”POI”、また「自宅」や「職場」などの特定の場所)までの距離との関係
 ▶︎ コマンド例 「現在のバッテリー容量(残量)で往復は可能ですか?」
· 複雑なマルチステップの質問
 ▶︎ コマンド例「ベルリンまでの交通状況はどうですか?バッテリーは持ちますか?」
· 距離、可用性、充電速度、プラグの種類などの重要な要素から電気自動車の充電場所を検索、
並べ替え、フィルタリング 
 ▶︎ コマンド例「目的地の近くにある無料の充電ステーションを教えて」
· 目的地または場所までに要する充電時間や充電回数
 ▶︎ コマンド例「目的地に到着するまで何時間充電する必要がありますか?家に帰るために何回充電する必要がありますか?」
· 特定の機能の制限によるバッテリーの低下と時間延長を事前通知

 メルセデス・ベンツEQSは、セレンスEVDが搭載された初めての自動車。セレンスEVDは、MBUXに統合され緊急車両の接近をドライバーに警告することで適切な運転を支援する。 セレンスEVDは、車載マイクで様々なタイプとスタイルの緊急車両のサイレンを正確かつ確実に検出する。サイレンが識別されると、ラジオやその他のメディアの音量が下がり、MBUXが視覚と音声でドライバーに通知。高速道路での自動運転中にサイレンが検出された場合、緊急車両に道を譲るために車を路肩に寄せる。

 セレンスのCEOであるステファン・オルトマン氏(Stefan Ortmanns)は、次のように述べている。
「ドライバーは、よりスマートでハイテクな機能を求めているため、直感的に操作できるシンプルで使いやすいインターフェースは、電気自動車のユーザーエクスペリエンスにおける重要な要素です。EVDによって電気自動車のオーナーシップとドライブエクスペリエンスはこれまで以上に安全で楽しいものになります。セレンスはメルセデス・ベンツAGのパートナーとして、新世代の高級クラスの電気自動車を市場に投入できることを嬉しく思います」

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