アスクル、CUBE-LINX、日野自動車 小型BEVトラックを用いた電動車最適稼働マネジメントの実証実験を開始

アスクル、CUBE-LINX、日野自動車は、日野が開発した小型BEV(Battery Electric Vehicle)トラック「日野デュトロ Z EV」を用いて、電動車の最適稼働マネジメントの実証実験を行う。

 社会全体でのカーボンニュートラルの実現が求められている中、取り組みの一つとして、電動車の導入が進んでいる。一方、その導入にあたっては、一般的に車両の契約に加えて充電設備の設置や電力使用契約など多くの手続きが必要であり、さらに日々の運用においては、効率的な充電・車両運行のためには緻密な運行計画や充電管理が重要となるなど、電動車ならではの課題も顕在化している。

 今回、アスクル、CUBE-LINX(日野および関西電力との合弁会社)、日野の3社は、アスクルの配送業務において、「日野デュトロ Z EV」と、電動車の最適稼働マネジメント(ユーザーの車両の使い方に応じた電動車の運行管理およびエネルギー利用の最適化マネジメント)の実証実験を行う。具体的には、日野とCUBE-LINXは、ユーザーの事業形態や車両の使い方に合わせた拠点毎の稼働とエネルギー利用の最適ソリューションをパッケージ化し、月額定額制サービスとしてワンストップで提供する。本サービスは、運行計画系システムおよび関電と共同開発を進めているエネルギーマネジメントシステムを融合し、最適な充電・配車計画および電池残量を考慮した走行ルートの生成が可能。今後、事業所および車両の電力消費量の最適化をトータルでのマネジメントを目指す。

 三社は、本実証で得られた知見を今後の電動車の開発・改良、導入・運用時の課題解決に活かし、電動車の普及促進に貢献する。

実証期間 :2022年1月19日~2022年5月31日
場所 :アスクル 新木場物流センター
車両 :日野デュトロ Z EV 2台
充電器 :普通充電器(6kW)、急速充電(50kW) 各2台
全長×全幅×全高約4.7×1.7×2.3 [m]
床面地上高約40 [cm]
車両総重量3.5t 未満
乗員2人
モーター種類永久磁石式同期モーター
モーター最高出力50 [kW]
バッテリー形式リチウムイオンバッテリー
バッテリー総電力量40 [kWh]
充電方法普通充電/急速充電(CHAdeMO方式)
主な安全装備・PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
・誤発進抑制装置(前進&後退)
・電動パーキングブレーキ
・電子インナーミラー
・車線逸脱警報

アスクル コーポレート本部 コーポレートコミュニケーション サステナビリティ(環境)部長:東 俊一郎氏
 ラストワンマイルの配送拠点である新木場物流センターは、2020年8月に電力を再生可能エネルギーに切り替えました。これにより充電から走行時までのCO2排出量ゼロを実現しています。本実証実験を行うことで、BEV車や電力マネジメントに関する経験を積み、脱炭素社会の実現に貢献したいと考えています。

CUBE-LINX 代表取締役社長:桐明 幹氏
 CUBE-LINXは、電動商用車の導入・運用の課題解決として、「車両や必要な設備・システムの導入コンサルティングと一括提供」「稼働・エネルギー利用の最適マネジメント」などのサービスを提供していきます。本実証により、BEVを効率的に稼働させるための「配車や走行ルートと充電計画を融合した電動車最適稼働マネジメント」の有効性を確認させて頂きます。ここで得られた経験・知見により、関西電力株式会社との合弁である弊社のシナジーもフル活用し、お客様の電動車導入や利用をより便利に、また、業界の電動商用車の普及促進に貢献していければと思います

日野自動車 戦略・企画領域 領域長:佐藤直樹氏
 本実証は、日野が掲げる環境負荷ゼロチャレンジの達成において、非常に重要な取り組みの一つです。日野は、車両とその運用を含むトータルパッケージでご提供することで、お客様の電動車導入・運用の課題を解決し、普及促進させていくことで、カーボンニュートラルの実現を目指していきます。
 また、今回の実証でお使いいただく「日野デュトロ Z EV」をアスクル様の配送現場でお使いいただくことで、さらなる改善を加え、より良い車へと進化させていきたいと考えています。

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