ホンダが大阪モーターサイクルショー2026で公開した新型「CB400スーパーフォア」は、見た目こそ“あのスーフォア”だが、中身はまったく別モノと言っていい。

結論から言えば、これは単なる後継機ではない。
スーフォアという存在そのものを、いまの時代に合わせて作り直したモデルだ。

ベースは新設計の直列4気筒

その核となるのが、新開発の直列4気筒エンジンだ。

ベースになっているのは、中国で先行発表された「CB500 SUPER FOUR」。502ccの水冷DOHC直4ユニットを搭載し、従来のCB400スーパーフォアとは完全に別設計のエンジンとなる。

つまり今回のモデルは、単なる排気量違いではなく、
“ゼロから作り直された直4ネイキッド”と考えたほうがいい。

VTECは非搭載、思想は大きく変わった

ここは多くのファンが気になるポイントだろう。

新型CB400スーパーフォアでは、従来モデルの象徴だった「HYPER VTEC」は採用されていない。

低回転と高回転で性格が切り替わるあのフィーリングは、今回のモデルでは用いられていないのだ。

その代わりに採用されているのが、電子制御を軸とした新しいエンジンマネジメント。

  • スロットルバイワイヤ
  • ライディングモード
  • 精密な燃料制御

これにより、従来のVTECが担っていた「扱いやすさと高回転性能の両立」を、別のアプローチで実現している。

つまり、VTECの役割は電子制御へと受け継がれたとも言える。
ただし、あの独特のフィーリングまで同じかどうかは、まだわからない。そこは実際に乗って確かめたいポイントだ。

Eクラッチがもたらす“新しい乗り味”

さらに今回の新型で見逃せないのが「Honda Eクラッチ」の採用だ。

クラッチ操作を電子制御でサポートするこのシステムは、

  • 渋滞や街乗りでの負担軽減
  • スムーズな発進・シフト
  • スポーティな操作も維持

といったメリットを持つ。

従来のスーフォアが“扱いやすい直4”だったとすれば、
新型は

“さらに楽で、さらに速い直4”

へと進化している。

車体は完全に現代ミドルクラス

車体構成も、従来モデルとは大きく異なる。

  • 倒立フロントフォーク
  • モノショックリヤサスペンション
  • 剛性の高いフレーム構成

さらにメーターにはTFTディスプレイを採用し、装備面も一気に現代化されている。

かつての“優等生ネイキッド”という立ち位置から、
よりスポーティで上級志向のモデルへとシフトしている印象だ。

実際にまたがってみると……現代のしっくり感

そんなCB400スーパーフォアに早速またがらせてもらった。

身長175cmの筆者がまたがると両足はべったり。ポジションはすんなり。

現代モデルならではのしっくり感で、往年の“スーフォア”感はなかったけど、
リラックスして走りを楽しめる扱いやすさを実感できた。

早く、エンジンかけたい……

新型CB400スーパーフォアは
懐かしさをなぞるためのバイクではない。

かといって、単なる最新ネイキッドでもない。

スーフォアらしさを残しながら、現代の技術で走りを作り直した一台だ。

つまりこれは、“復活”であり“再定義”でもある。


モトチャンプ