連載

【CarGoodsMagazine】

サウンド事業に正面から向き合うプライドを掛けたチャレンジ

市販品への交換がしづらい純正オーディオでも、純正とは異なる信号経路を作ることで任意の音作りを可能にするデジタルプロセッサー。新型車の音響環境が様変わりするなか、欧州メーカーが牽引役となっていたこの分野に、パイオニア・カロッツェリアも昨年ついに乗り出した。
「いろんな声を聞かせていただくと、ありがたいことに我々のブランドに対しての信頼性は非常に高いもんだなっていうのを改めて感じていたんですね。我々としてもなんとかその声に応えたい。音をもっと良くしたいという需要とかニーズはキャッチできていましたし、我々ながらのデジタルプロセッサーを出そうという形で、2022年頃より少しずつ動いてきました」

すでに一定の市場が出来ていただけに、狙いは主にふたつに絞った。
「今はもう、純正の状態で必要な機器は全てついてます。ただ、オーディオレスが普通にあった時代を知っている我々とは違い、今の若年層は音を作る楽しさをあまり知らないですよね。そこが第一に考えたターゲットユーザーです。そしてそれ以外にも、過去には音作りを楽しんできたものの、今の新しいクルマじゃできなくなり、諦めかけているユーザーにも改めて楽しさを届けたいなと考えました」

大きく異なるふたのターゲットに向け、採られた手法がプラットフォームの共通化だ。
「ふたのターゲットは絶対ぶらしちゃいけないと思ってたので、そこを何とか叶えるために、基本的な回路構造を同じにして作り分けることにしました。受賞作のDEQ− 2000Aもより上級の7000Aも、サイズも中身のレイアウトも、基本的には同じなんです」

それにより、音を調整するソフト/アプリも共通化を果たしている。
「細かい調整機能も含めて、より扱いやすいツールを作り上げました。エントリーユーザーにとって分かりにくいとお話にならないと思ってるのでなるべく簡潔に。そしてステップアップしやすいように。ぜひ、そうなって欲しいなと思っています」

導入コストも抑えつつ、パフォーマンスは高い。
「サンプリングレートを高くして質の高い音を出すことができ、筐体にはアルミの押し出し材を使って放熱性も考え、高級感も付与しています」

さらには購入後すぐに変化を楽しめるように主要な車種別チューニングデータも準備して、そこに該当しないカーオーナーに向けては車両タイプ別のメモリーデータも別途用意している。
「スタートラインとして単にそれを選択するだけでもよいと思います。基本的に純正の良さは、どこの席に座っていてても音楽が楽しめること。それを運転席の視点でフロントセンター位置により自然な空間を作り上げているため、違いが明らかに出ると思います」

付け加えれば、純正オーディオシステムが持つポテンシャルをより引き出すことにもつながる。
「これだけ鳴るんだよっていうのも含めて、抑えられているだろう部分を引き出すことができるんじゃないかなと。ドライバー目線での音場空間になっちゃいますけど、たとえ他で座ってたとしても、その違いは質の面でも明らかに出てくると思います」

東北パイオニア株式会社
事業企画部
市販企画課 課長
松下 寛 氏
carrozzeria『DEQ-2000A』
カスタマイズしづらい現代車の純正オーディオにも、アレンジの自由度を広げるDSPのエントリーモデル。スマートフォン、あるいはウィンドウズPCから綿密なセッティングを施すことができる。
「音を作る楽しさを
我々が伝えなきゃいけないと
思っていました」

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