連載

【CarGoodsMagazine】

長大な期間を経てたどりついた「プロ」の名に恥じぬ自信作

本製品の開発着手は5年前に遡る。卓越した性能に自信を深めた業務用をベースに、扱いやすさを付与した一般向けとして仕立てる道のりは長く、険しかった。開発担当の藤井氏が振り返る。
「正直、結構な時間と労力を割いています。ウルトラハード『Wコーティング』自体の性能にもある程度の自信は持ってはいるんですけれども、そこと比べても、一般の人が実感できるぐらいの差がないとダメなんじゃないかというのがあったんで」(藤井氏)

特に気に掛けたのは、季節に応じて待ち時間を変える硬化タイミングの見極めだという。
「初めて使う時に不安要素を残すっていうのは良くないなと思ったんです。塗ってから拭き取るタイミングを統一したら、使う際にもハードルが下がるんじゃないかなというのがありました」(藤井氏)

研究所内にある環境試験室で、温度と湿度から四季の条件を再現し、独自の評価方法の元に調整を繰り返す開発工程は、地道な作業の連続でもある。
「ただ、開発期間が長かったもんですから、実際の夏も冬も何回か実際に経験することもできまして。本当、よくも悪くもですけど」(藤井氏)

開発の最終段階での課題は容器の選定だった。
「容器が変わったら安定性が変わる可能性もあります。。中身にはある程度早い段階で目星はついていたんですけど、安定性などの見極めには非常に時間がかかりました。二液性だとそんなことはあんま考えなくてもいいんですけど、やっぱり使い勝手を考えると…。すごく使いづらそうだなって印象がつくのが嫌だったんですよ」(藤井氏)

マーケティングでも、名前の選定が最後の最後まで決まらなかったという。チーフリーダーの関口氏は云う。
「最終的に決まるまで、3ヵ月くらい掛かったんじゃないですかね。既存のWコーティングも発売から3年ぐらい経ってだいぶ認知されておりますし、やっぱり結構高額な製品なので、パッケージデザインも金や黒の質感を印刷で出すのに非常に苦労して、何度もやり直した経緯があります」(関口氏)

プロの名が冠されるだけに、本製品はウルトラハードのなかでも最も高額にあたる。
「妥協していけばもっと値段を下げられるとは思うんですよ。ただこの製品はウルトラハードブランドの最高峰。私ももうすぐ定年なんで、悔いがないような製品にしたかったんです」(藤井氏)

制作側が自信を深めるのと同様に、実際の市場反応もすこぶる良いという。
「発売前は汎用性が一番評価されるんじゃないかと個人的には思ったんですけども、一番多かったレビューは塗りやすくて伸びがいいという点でした。塗った時にムラになってしまっても拭き上げるともうすぐ綺麗に仕上がるという。作業性の部分で非常に好評価だったのは意外でもありました。その反応を踏まえても、ぜひ着目頂きたいのは“実感できる高性能”というフレーズです」(関口氏)

開発上もっともこだわった点は、実は耐久性にあるという。発売からまだ日も浅いなか、その評価もはこれから続々と上がってくるのだろう。

(左)
株式会社リンレイ
製品開発グループ
関口 順 氏

(右)
株式会社リンレイ
技術研究所
藤井謙二郎 氏
リンレイ『ウルトラハード WコーティングPRO』
プロ用コーティング剤の技術を採り入れることで、外装全面に対して均一かつ強固な被膜を形成でき、効果持続12ヵ月の耐久力も獲得。一方、必要作業は塗布後に拭き上げるだけ。平易さも兼ね備える。
「私ももうすぐ定年なんですが
悔いのない製品ができました」
「実感できる高性能という
フレーズにぜひ着目いただきたいです」

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