精算後の長時間滞在は利用規約違反になるおそれも

コインパーキングで精算を済ませた後、すぐに出発せずに次に行く場所をカーナビでセットしたり、車内で少しだけ休憩したりする人も少なくないかもしれない。
とくに、慣れない土地での運転であれば、次の目的地までのルートをあらかじめしっかりと確認しておきたいと考えるのはドライバーとして自然な心理である。
「すでに駐車料金は精算済みでロック板も下がっているのだから、あと数分くらいなら停めたままでもとくに問題ないだろう」と、つい軽い気持ちでその場に長居してしまうのは、日常的によくある光景だ。
では、この行為は無賃駐車などの交通違反に問われないのだろうか。

結論から言えば、こうした行為自体が直ちに道路交通法上の違反になるわけではない。
しかし、たとえ規定の料金をしっかりと払ってロック板が下がっていたとしても、そこから長時間出庫せずに同じ場所に留まり続けると、駐車場の「利用規約違反」になってしまう可能性が高いとされている。
道路上の違法駐車とは異なり、民間の事業者が管理する私有地であるコインパーキング内の出来事であるため、すぐに警察に駐車違反として通報され、取り締まられるようなケースは少ないと考えていいだろう。

とはいえ、精算後の限られた駐車スペースにいつまでも自分のクルマを停めておいていいというわけではない点には注意が必要だ。
精算後は速やかに出庫するのが駐車場のルール!

そもそも、一般的なコインパーキングでは、利用時の基本的なルールとして「精算後は速やかに出庫すること」と、入り口の看板や精算機の近くに明確に定められている。
また、コインパーキングのシステムはクルマの入庫から出庫までの正確な時間を、車室ごとのセンサーで厳密に管理している。
精算機で料金を支払うと一時的にロック板が下がるしくみになっているが、精算後から一定の時間が過ぎてしまうと、センサーが「新たなクルマが再駐車した」と自動的に判断してしまうのだ。
この出庫までの猶予時間は駐車場によって異なるものの、一般的には精算後からおよそ3分から5分程度に設定されていることが多いと言われている。
そのため、ナビの操作やスマートフォンの確認などでうっかり15分も経過してしまえば、システム上は完全に新たな駐車が始まったと認識されてしまう可能性が非常に高い。
そうなると、せっかく下がっていたロック板が再び上がってしまって物理的に出庫できなくなったり、予定外の高額な追加料金を請求されたりといった、思わぬトラブルに繋がるおそれがある。

また、満車時に空くのを待っているほかのドライバーへの迷惑にもなることは、言うまでもないだろう。
無用なトラブルを防ぐためにも、コインパーキングでの精算後はナビの操作などを後回しにして、まずは速やかにクルマを駐車場から動かすように心がけておきたい。
