
純正風なのに違和感だらけ!? “パース感”を狙った角目カブ
外観はいたってノーマルな角目カブ……と思いきや、近づくと何やら違和感を感じさせる。その答えは、フロントタイヤが21インチになっているせいだ!

そのルックスは、まるでマンガの1コマのよう。パースを感じさせるデフォルメボディは、前から見ると自然に写真映えする不思議さを持つ。しかし、横や後ろから見ると相当な違和感があり、フロントタイヤの巨大さは超個性的だ。
大径タイヤや小径タイヤをカスタムの手法として盛り込むのは定番だが、このように純正フォルムのまま片輪だけというのはなかなか見ない。あえて純正フォルムをキープするのがオーナー・まつまつさんの遊び心で、意表を突かれたギャラリーの反応が楽しいという。
2個イチフォークから始まった異形ロングフォーク計画
もともとの始まりは、腕試し感覚で入手した“2台分のカブ用フロントフォーク”だった。
それを2個イチ加工してロングフォーク化したことから、「これを生かせる車体を作ろう」と構想がスタート。丸目か角目のカブを探していたところ、たまたま手に入ったのがマイナーな角目カブだったという。

当初は前後17インチのまま、少しチョッパー風なスタイルを楽しんでいた。しかしリヤをローダウンし、さらにフロントへ21インチを投入したことで、車体バランスは完全に破綻。そこからヘッドライト角度やフレーム角度を修正し、現在の“脳をバグらせる”フォルムへ仕上げていった。
ちゃんと実用的に走れるにもかかわらず、見た目は完全に異世界。そんなギャップも、この車両の大きな魅力だ。

ありそうでなかった“純正風デフォルメ”という新ジャンル
カブカスタムの世界では、ハーレーダビッドソンを彷彿とさせるアメリカンチョッパー風へフルモディファイする人は存在する。しかし、純正フォルムを維持したまま、ここまで大胆なデフォルメを成立させた例はかなり珍しい。
特にこの車両は、純正らしさを残しているからこそ違和感が際立つ。見る人の脳内で遠近感がバグるような、不思議な存在感を放っているのだ。
ありそうでなかった“パース系デフォルメカスタム”。今後、ひとつのジャンルとして広がっていくかもしれない。
ディテールチェック!


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