実際に大阪から会場まで自走。見た目だけでなく“普通に乗れる”のもこの車両の面白さ。

前後8Jホイールを“ニコイチ加工”で装着!

ベース車両はスーパーカブC70。ぱっと見はノーマルっぽい雰囲気も残るが、足周りは完全に別モノだ。

まず驚くのが、前後とも8Jという極太ホイール。オーナーの西川さんいわく、「7.0J仕様は見たことあったけど、8.0Jはおらんかったから」と、さらにその上を狙って製作したという。

しかも、この車両は一般的な“引っ張りタイヤ仕様”ではない。あえてムチムチのバギータイヤを履かせることで、ミニバギーのような独特の迫力を生み出しているのだ。

それを成立させるため、フロントフォークとリヤスイングアームは“ニコイチ加工”によってワイド化。フロントフォークは純正ベースを切断・溶接しながら幅を拡大し、リヤスイングアームもC70用とC50用を組み合わせながら製作されている。

さらに、ホイールベース確保のためフレームもリヤフェンダー付近で約100mm延長。ここまで大胆な加工をしながらも、どこか“カブらしさ”が残っているのが面白い。

ただし、本人いわく「別にカブらしさを残そうと思ったわけじゃない」とのこと。「あっちもこっちも触りすぎてもな。このくらいでええやろ」という、絶妙な“やりすぎ感”のバランスが、この車両ならではの魅力になっている。

リヤスイングアームもニコイチ加工でワイド化。C70用とC50用を組み合わせて製作している。

SR400用サス流用で極太タイヤを支える

ファットタイヤ化に伴い、リヤショックはSR400用に変更されている。これは以前SR400に乗っていた際に余っていたパーツを活用したそう。

というのも、スーパーカブ純正のリヤショックでは沈み込みすぎてフレームに擦ってしまうため、ある程度硬さのあるSR400用がちょうど良かったという。

タイヤサイズは21×10-10クラスの極太サイズ。カスタムでは“引っ張りタイヤ”が比較的多いが、あえてバギータイヤを履かせてムチムチ系に仕上げているのがポイントだ。

「太いタイヤ履いてる人はおっても、こういうゴツいタイヤ履いてる人はあんまりおらへん」と語る西川さん。決してショーカーのように綺麗に仕上げているわけではないが、あえて年季の入ったC70に前後8.0Jという極端な組み合わせにしているところが、この車両最大の魅力。それでいて妙にまとまって見える、“ミスマッチなワイルド感”がカブのカスタムらしくて楽しいのだ。

太足化に伴い、オフセットされたチェーンラインに対応するため、アウターボードとカウンターシャフト化で対応している。

大阪から自走!でも燃費はリッター30km!?

驚くのは、この車両が“見せるだけ”ではないこと。なんと大阪から奈良県の会場まで普通に自走してきたという。

ただし、その代償として燃費はスーパーカブなのにリッター約30km。極太タイヤによる転がり抵抗の大きさがダイレクトに効いているようだ。

それでも、「普通に走ってたら意外と分からへんで」と笑うオーナー。いや、絶対目立ってます。

エキパイはワンオフ風に見えるが、実はAmazonで購入した既製品を使用。こうした“あるものを工夫して使う”感覚も、4MINIカスタムらしい面白さだ。

撮影中も「かわいい!」「なんだこれ!」と注目を集めていたこのファットカブ。バギーのようなタイヤ、カブの軽さ、そして絶妙なアンバランス感。その全部が合わさることで、唯一無二の存在感を放っていた。

ディテールチェック

タイヤサイズは21×10-10クラス。まるでATVのような迫力ある足周りとなっている。
リヤスイングアームもニコイチ加工でワイド化。C70用とC50用を組み合わせて製作している。
ワイド化に伴い加工されたサイドスタンドは、先端が下駄を履いた足になっている。これ可愛い!

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.20」
■日時:2026年5月10日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】