フロント18インチ化によって縦長シルエットを強調。細く高いハンドルも存在感抜群。

CBX125カスタムの足周りを移植して“18インチ化”

この車両最大の特徴は、やはりロングフォーク化されたフロント周り。使用しているのはCBX125カスタム用のフロントフォークで、さらにハリケーン製の延長キットによって150mmロング化されている。

ホイールもCBX125用をそのまま流用しているため、フロントは18インチ化。カブ特有のコンパクトさを残しつつ、一気にチョッパーらしい縦長シルエットへ変貌している。

しかもブレーキ周りはさらに複雑だ。ローターはCBX125用、キャリパーはグロム用、マスターはディオ用という異種混合仕様。流用を組み合わせながら、しっかり機能させているところにセンスを感じる。

ハンドルはヤフオクで入手したものを短縮加工。ヘッドライトにはAmazonの汎用フォグランプを流用しており、「ちょっと暗め」と笑いながらも、こうした“あるもので作る”感覚が実にストリート的だ。

フレームもスイングアームも“2個1”で延長

見た目の迫力を支えているのは、フロントフォークだけではない。実はフレームも約150mm延長されている。

加工はキャブ上あたりでフレームを一度カットし、ドナー車両のフレームを使って“2個1”で延長。さらにスイングアームも延長加工されており、全体のバランスを整えている。

製作したジョーさんいわく、「ロングフォークとフレーム延長をやりたくて作った」とのこと。厳密な計算というより、「これくらい伸ばしたらカッコいいんちゃう?」という感覚で寸法を決めたそうだが、その“ノリ”こそカスタムの醍醐味とも言える。

エンジンはリーファン製125ccエンジンへ換装。コンパクトな車体ながら、十分なトルク感と走りを確保している。さらに吸気側には、最近カブ界隈で装着例が増えている“nibbi”製PE24キャブレターを装着。ケイヒン系より導入しやすい価格帯も人気の理由らしく、「最近結構付けてる人が多い」と話していた。

エンジンはリーファン製125ccへ換装。ロングフォーク仕様ながら、しっかり走れる実用性も確保している。
キャブレターはコストパフォーマンスの良さで最近カブ界隈で装着例が増えている“nibbi”製PE24を使用。エアフィルターも可愛らしい。

行き当たりばったりで作るから面白い

ジョッキーシフトも完全自作だ。グリップ部分にはなんとゴルフクラブ用グリップを流用。リンク機構も工場に転がっていた材料を使い、“行き当たりばったり”で製作したという。

とはいえ、見た目だけで終わっていないのがこの車両の面白いところ。実際に跨がると意外なほど自然なポジションで、独特のロングフォークスタイルながら乗りやすそうな雰囲気もある。

ちなみに会場までは完全自走ではなく、近くまで軽トラで搬入。「3時間はちょっとキツいですね(笑)」と語るが、それも含めてこのスタイルを楽しんでいる様子だった。

特定ジャンルへの強いこだわりというより、「カスタムそのものが好き」。そんなジョーさんの言葉どおり、この車両からは“自由に作る楽しさ”が強烈に伝わってきた。

ディテールチェック

極端に高いハンドル位置とロングフォークの組み合わせが強烈なインパクトを放つ。
ダイヤステッチ入りシートでチョッパーらしい雰囲気を演出。シンプルな車体との相性もいい。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.20」
■日時:2026年5月10日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】