革製サドルバッグとセンターバッグを装着。必要な荷物を積載しながらも、全体のシルエットは驚くほどスマートにまとめられている。

趣味の革細工で着飾った走るアトリエ的なカブ

装着する革製バッグへのこだわりで、会場でもひときわ目を引いていたMegane hideさんのスーパーカブ50。木工と革細工を趣味とするオーナーが、自らの手で仕上げたアンティークテイストのスクランブラーカスタムだ。

ベースとなったスーパーカブは、レッグシールドを外してバーハンドル化し、フェンダーカットを施した定番スタイル。しかし、この車両の魅力はそこから先にある。サビだらけだった車体をオールペンするため、何度も塗装をやり直しながら理想のサンドベージュを追求。2〜3回の失敗を経てたどり着いたボディカラーは、レザーとの相性を考え抜いたものだという。

気付けばバッグだらけ!? 愛情たっぷりのハンドメイド仕様

ウォールナット材と本革を組み合わせたリアバッグが製作の原点。ここからサイドバッグやセンターバッグへと革細工の世界が広がっていった。

革製バッグの製作はリアセンターバッグからスタート。その後、左側のサドルバッグ兼リュック、メインフレーム上のセンターバッグへと発展し、気付けば車体の至るところに革細工が追加されることになった。

さらに三脚ケースや予備タンクケースまで同じ革で製作し、全体の色味や質感も統一。ウォールナット材を組み合わせたバッグ類や自作シートなど、どのパーツからもオーナーのこだわりが伝わってくる。ワンオフならではの抜群のフィット感はもちろん、実用性まで兼ね備えているのも見逃せないポイント。まさに“走るアトリエ”と呼びたくなる、趣味と愛情が詰まった1台である。

ディテールチェック

木工と革細工によるオリジナルパーツが車体各部に散りばめられた右サイド。ハンドメイドならではの温もりが伝わってくる仕上がりだ。
小ぶりなヘッドライトやアップハンドル、革巻きグリップによってクラシカルなスクランブラースタイルを演出。サンドベージュの車体との相性も抜群だ。
自作のアルミステーに純正メーターとヒノキで囲ったコンパスをマウント。グリップも革巻き加工され、アナログ感あふれる雰囲気を演出している。
革の色調を統一するため、一枚モノの革から切り出して製作。メインフレーム上に美しく収まり、車体全体の統一感を高めている。
隙間が気になり、三脚ケースや予備タンクケースまで同じ革細工で追加。シートも合板からベースを製作し、同じ革で張り込んでいる。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.14」
■日時:2023年5月4日(木・祝)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】