アンダーステア傾向からいよいよ脱出
フットワーク&L.S.D.セッティング最終章

鈴鹿で、ブーストUP仕様No.1の座を奪還するも、目標としてきた2分20秒台入りが、なかなか果たせなかったSAサンシャインKOBEのWRX STI VAB。
懸案となっているアンダーステアによるタイムロスを解消すべく、この日も足まわりと前後L.S.D.のベストセッティングが探られた。
L.S.D.は前後ともクスコのプロ・アジャストtype-RSで、フロントのみタイプF。カムのプロフィールを変更し、これまでのリアが先に効くセッティングから、フロントから先にデフが効く(前輪で引っ張る)ようにリセッティングされている。
1本目を走り終えた谷川達也は、「オーバーステアな進入時の動きはよい感じ。でも、アクセルを開けると、ズルズルっと、やっぱりアンダーになる」とコメント。

そこで取られた対策が、リアのバネレートアップ(16㎏/㎜→18㎏/㎜)だ。アクセルを踏んでもリアが沈みにくく、フロントに荷重が残りやすくすることで、フロントタイヤのグリップを高め、推進力を高める。
2本目。調整は吉と出た。「フロントの動きが安定し、途中、リアの減衰力を上げたら、フィーリングが一層よくなった。あとは、アクセルを踏んだときのフロントの蹴り出しがあれば、さらに速くなる」と、谷川も評価する。局面打開にグンと近づいた印象だ。

オイルクーラーをセトラブ製にチェンジし、タイムアタック仕様に最低限必要なサイズに省力化。ブーストアップ仕様としての走りはこの日をもってファイナルだ。今後はタービン交換仕様にアップデートされる。

走行後、ドライバーのコメントを受けてのリセッティング作業。最終的に導き出されたバネレートの理想値はF:16㎏/㎜、R:18㎏/㎜。リアのアシストスプリングは、以前のテンダーから、バネレートを持たないヘルパーに変更された。
そして、最終3本目。今度はフロントのバネレートを14㎏/㎜から16㎏/㎜にアップ。大きく離れていた前後のバネーレートを近づけ、フロントの踏ん張りを高め、コースに入った。そして、このセッティング変更も当たり!
「いままでで最高のフィーリング。曲がりやすく、アクセルONで前に進む手応えもある。冬にNEWタイヤなら、目標の2分20秒入りは間違いない」と谷川。SAサンシャインKOBEの VABは、ブーストアップ仕様での、L.S.D.&足まわりのベストセットを探り当てるところまできた。
■スーパーオートバックス サンシャインKOBE
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