サビの風合いを生かした外装と革製サドルシートが絶妙にマッチ。作り込まれたラットスタイルながら、全体のバランスは非常に美しい。

本物のサビだからこそ生まれる存在感

60〜70年くらい経過していそうなビンテージ感があるが、ベースはリトルカブ。フレームは塗装を剥がし、本物のサビをまとわせている。そのフレームの色合いに合わせてレッグシールドやフェンダーも塗装し、自然なサビ具合を演出しているのだ。

長年使い込まれたようなサビや油汚れをリアルに表現したラットスタイル。荒々しい雰囲気ながら全体の完成度は高く、見事にまとまった1台だ。

自転車用のセミドロップハンドルを加工し、バーエンドを下げて装着。グリップの代わりに布テープを巻くなど、細部まで世界観を徹底している。さらに革製のスプリンガーサドルシートを美しくマウントするため、フレームを凹ませてタンク部分を寝かせるなど、パーツの持つ機能美を際立たせるカスタムが施されている。

スイッチ類のラベルがすべて日本語表記なのも、このカスタムならではの遊び心だ。

ラットスタイルでも走りは元気いっぱい

フロントは極限までローダウンし、リヤはロッドでリジッド化。小さなリトルカブをさらにコンパクトに見せるシルエットを実現している。

これほどクラシカルな見た目ながら、エンジンはC90純正ユニットを搭載。見た目だけではなく、走りもしっかり楽しめる仕様となっている。

ディテールチェック

ヘッドライトは鉄道用カーバイドランプ(ガス灯)を改造したLED仕様。配線には布被覆ケーブルを使い、細部までビンテージ感を追求している。
自作の本革製スプリンガーサドルシートを装着。このシートを美しく収めるため、フレームを凹ませてタンクを寝かせる加工まで施されている。
メインキーはスイングアームの根元部分へ移設。これまで多くのカスタムカブを見てきたが、ここは盲点!

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.13」
■日時:2022年10月3日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】