前後23インチホイールに全長2m超えという圧倒的なロー&ロングスタイル。スーパーカブの面影を残しながら、芸術作品のようなフレームワークで仕上げられた。

カブの面影を残した究極のロー&ロング

イベント会場内ですれ違ったときには、二度見どころか何度も振り返ってしまった1台。前後23インチホイールを装着するその全長は2mを超え、「これのどこがカブなんだ」と疑ってしまったほどだ。よく見ればメインフレーム部分はカブだということがわかるし、エンジンも鉄カブ最終のインジェクションタイプ。しかし、それ以外はすべてワンオフの鋼管パイプによるフレームワークで製作されている。

フロントフォークはリジッドながら、パイプを組み合わせた曲線で形成され、左右で形状が異なっている。スイングアームも同じく左右非対称の形状で製作され、根元部分にクランプした2本のサスペンションがフレーム内へ収められている。

ステップを前方へ配置したフォワードスタイル。シフトは長いリンケージでシート下へマウントしたキックペダルを手で操作するジョッキーシフトを採用する。

アイデア満載のギミックにも注目

テールランプとナンバープレートはサイドスタンドへ装着。スタンドを跳ね上げると後方を向く仕組みで、独創的なアイデアが光る。反対側のスイングアームにもテールランプを装備する。

注目したいのはテールランプ。スイングアーム右側にひとつあるほか、もうひとつのテールランプとナンバープレートは、なんとサイドスタンドへ取り付けられている。走行時にスタンドを跳ね上げれば後方から確認できるという、ユニークなアイデアが盛り込まれている。

ステップはかなり前方へ配置したフォワードポジション。ブレーキペダルはワイヤーによるリンケージ、シフトはキックペダルを使ったジョッキーシフトを採用する。シート位置が低く、ミッドハイステップとなるため独特のライディングポジションになる。正直ワインディングは走りたくない仕上がりだ(笑)。

いつも奇抜なカブを持ち込む短足工房さん。次回作にも期待したい。

ディテールチェック

スーパーカブの限界を追求したというこのスタイル。もしかしたらカブ史上最もロー&ロングな1台かもしれない。
ハンドルは自転車用のプルバックハンドルを加工して装着。ステムも自転車用を加工し逆向きにセット。レトロなヘッドライトも自転車用を流用している。
鉄カブ最終型のインジェクションエンジンをベースに、ワンオフフレームとフォワードコントロールを組み合わせた独創的なレイアウト。乗車姿勢まで唯一無二だ。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.13」
■日時:2022年10月3日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】