プロトタイプの試乗レポートでは「EVに近い滑らかな加速」「エンジン始動を意識させない静かさ」と高評価
日産が開発を進める次期「エクストレイル」(北米名:ローグ)が、いよいよその全貌を見せ始めた。

最大のトピックは、新開発の「第3世代e-POWER」の搭載である。現行モデルでも高い評価を受ける電動駆動システムを全面刷新し、燃費性能だけでなく静粛性や加速フィールまで大幅に引き上げるという。
国内ではトヨタRAV4やホンダCR-Vが強力なライバルとなるが、次期型は「走りの質」で勝負を挑むモデルになりそうだ。

新世代e-POWERは”EVらしさ”をさらに追求
第3世代e-POWERは、「エンジンは発電、モーターで駆動する」という基本レイアウトを維持しながら、発電ユニットやインバーターなど主要コンポーネントを全面刷新した。
エンジン効率や電動ユニットの性能向上によって、燃費性能だけでなくアクセルレスポンスや静粛性も大きく改善されるという。
海外で公開されたプロトタイプの試乗レポートでも、「EVに近い滑らかな加速」「エンジン始動を意識させない静かさ」といった評価が目立っており、現行型で指摘されることもあった高負荷時のエンジン音や違和感は大幅に改善されているようだ。
また、新開発のブレーキ制御によって停止時の前後ピッチングも抑えられ、上質な乗り味も期待されている。
e-4ORCEも熟成、SUVらしい安心感をさらに高める
電動四輪制御システム「e-4ORCE」も進化する。前後モーターをより緻密に制御することで、雪道や雨天時の安定性だけでなく、ワインディングでのコーナリング性能も向上するとみられる。
単なる悪路性能だけではなく、オンロードでの自然なハンドリングや乗り心地まで高めることが狙いであり、電動SUVとしての商品力をさらに引き上げるポイントになりそうだ。
エクステリアは公開された開発車両を見る限り、現行型よりもシャープな印象になる。
細くなったLEDヘッドライトや大型化されたVモーショングリルを採用し、最新の日産デザインへ進化。インテリアでは大型ディスプレイや最新世代のインフォテインメントシステム、さらに進化した運転支援機能の採用も予想される。
パワートレインだけでなく、デザインやデジタル装備まで含めて商品力を底上げするモデルになりそうだ。
日本発売は2026年内に前倒しされる可能性も!?
発売時期について日産から正式な発表はない。
ただし現在の開発状況を踏まえると、まずは2026年後半から2027年前半に北米で「ローグ e-POWER」として発売され、その後、日本仕様の新型エクストレイルが2027年前半から年央にかけて登場する可能性が高いとみられていたが、日本発売も2026年内に前倒しされる可能性もでてきている。
国内SUV市場では、トヨタRAV4やハリアー、ホンダCR-Vなど競争が一段と激しくなっている。
その中で次期エクストレイルは、燃費だけを追求するハイブリッドSUVではなく、電動車ならではの滑らかな走りや静粛性、上質な乗り味を武器に差別化を図るモデルとなるだろう。
第3世代e-POWERと熟成されたe-4ORCEを組み合わせた次世代SUVが、日産復活の切り札となるのか。年内発売の可能性も含めて、その動向から目が離せない。




