注目の軽二輪スポーツスクーター

ヤマハは、155cc “BLUE CORE”エンジンを搭載し、スタイリッシュなフォルムとスポーティな乗り味を調和させた軽二輪クラスのスポーツスクーター「AEROX(アエロックス) ABS」を8月31日に新発売する。
2026年3月に開催された大阪モーターサイクルショーで公開された「AEROX ABS」は、スポーティなスタイリングに加え、走りを期待させる装備で大きな注目を浴びていた。
「AEROX ABS」は、”The Closest Scooter to a Super Sport Motorcycles(スーパースポーツバイクに最も近いスクーター)”をコンセプトに開発された。
最新のヤマハスーパースポーツ「YZF-Rシリーズ」のデザイン思想を取り入れたスタイリングに加え、走る楽しさや操る歓びを実現する電子制御CVT「YECVT」搭載エンジンと、その優れた走行性能を支える高剛性フレームやサスペンションを組み合わせている。
AEROXの主な特長
「YZF-R シリーズ」のエッセンスを織り込んだボディデザイン

デザインコンセプトは、”Ultimate Super Sport Scooter(究極のスーパースポーツスクーター)”である。「YZF-Rシリーズ」が持つ”ピュアなスーパースポーツらしさ”を随所に織り込み、従来のスクーターの延長線上にはないスタイリングを実現した。
一つ目の特長は、日常の扱いやすさに配慮しつつも、センタートンネルを高い位置に配置した点である。これにより、従来のスクーターとは趣の異なる高い重心感と、アジャイルなシルエットを作り上げている。
二つ目の特長は、「YZF-Rシリーズ」を彷彿とさせるアグレッシブなフロントマスクである。猛禽類の眼を思わせるシャープなLEDポジションランプと、存在感を控えめにしたコンパクトなLEDプロジェクターヘッドランプを採用した。さらに、カーボン調のウイングレット風造形をヘッドランプ下側に織り込むことで、その個性を表現している。また、バーチカルレイアウトのLEDテールランプと、ボディと一体化したグラブバーが、レーシーなリアシルエットを強調している。

三つ目の特長は、コックピットまわりである。新型TFTメーターは、手前をパネル内に沈み込ませた立体的なレイアウトとすることで、スーパースポーツを想起させる高揚感をもたらしている。
なおカラーリングは、マテリアル感のあるダークトーンのボディにバーミリオンカラーのホイールとピンストライプをあしらい、スーパースポーツを想起させるデザインを強調した「マットグリーニッシュグレー」と、全体をシンプルなトーンでまとめつつ、イエローの差し色でオートマチック・スポーツの個性を表現した「シルバー」の2色展開である。
パワーユニットには、水冷4ストローク・SOHC・4バルブ・155cc “BLUE CORE”エンジンを搭載している。
操る楽しさをより実感できる設定

ライダーの操作に合わせてCVTの減速比を電子制御により調整する「YECVT」を採用した。これにより走りの幅を広げ、操作する楽しさを提供する。ライダーの意思に合わせた減速比調整により、鋭い加速感やメリハリのあるレスポンスを実現し、マニュアル車のようなスポーティな走行フィーリングをもたらす。なお、本モデルは「YECVT」搭載車として、現行の「NMAX155」に続く2モデル目である。
「走行モード切替」機能においては、駆動系の変速用マップを切り替えることで、走行シーンや好みに応じた異なる変速特性を選択できる。燃費を考慮し、市街地でのスムーズな走行が可能な「Tモード」と、ワインディングロードでのレスポンスの良い走行を提供する「Sモード」の2つの走行モードを設定した。特に「Sモード」は、今回”鋭い加速感”にスポットを当てた特性として制御設定しており、スポーツライクな走りに応える。

このモード切り替えは、左ハンドルのスイッチボックスの人差し指側に装備しているボタンの操作で行う。また、選択したモードはディスプレイに「T」または「S」で表示される。メインキーをONにしたときの走行モードは、前回走行時の走行モードが維持される仕様である。
さらに、「シフトダウン」機能は、任意のタイミングで減速比を変更することで、マニュアルミッション車のシフトダウンのような走行特性を実現する。「前走車をスムーズに追い抜きたい」「長い下り坂でエンジンブレーキを利用して減速したい」「コーナー進入の減速から脱出時に気持ちよく加速したい」などのシーンで、ライダーの操作の幅を広げ、操る楽しさを提供する。
このシフトダウンは、SHIFTボタンの操作、あるいはスロットルの急開操作により、加速・減速状態に応じて最大3段階まで可能である。
高剛性フレーム
スポーティな乗り味、および中高速での安定感や走行フィーリングに貢献する軽量フレームを採用した。メインパイプとダウンチューブ、センタートンネル部の補強材を最適に配置することで、優れた剛性バランスを確保している。フレームへのエンジンユニットの懸架はリンク式とし、車体の下側にリンクを配置することで、快適な乗り心地と十分な収納スペースの確保を両立した。
またライディングポジションは、やや高めのハンドル位置に加え、アンクルホールド(足首でのホールド)がしやすいカバーや、引き足で乗車しやすいフートスペースなど、スポーツバイクのような姿勢がとりやすい設計となっている。
良好な操縦性を支える足回り
フロントサスペンションには、高剛性を確保した 30 mm 径インナーチューブを採用した。リアには、サブタンク付きのサスペンションを採用している。
タイヤサイズは、前 110/80-14、後 140/70-14 を採用した。リアの偏平率 70%・140 mm 幅タイヤは、操舵感とグリップ感、高速域での安定感を確保し、スポーティな走行フィーリングを支える。ブレーキディスクは前後とも 230 mm 径で、入力に対しての優れた応答性を備えている。
「AEROX ABS」は、マニュアル車を操るかのような走る楽しさと、日々の移動を快適にサポートする高い実用性、そして親しみやすさを兼ね備えた、新しい時代のオートマチック・スーパースポーツである。
「AEROX ABS」の国内年間計画販売台数は1,400台、価格は481,800円(税込)である。
仕様
| 認定型式/原動機打刻型式 | 8BK-SG97J/G3V9E | |
|---|---|---|
| 全長/全幅/全高 | 1980mm/765mm/1170mm | |
| シート高 | 790mm | |
| 軸間距離 | 1,350mm | |
| 最低地上高 | 145mm | |
| 車両重量 | 132kg | |
| 燃料消費率 | WMTCモード値 | 41.1km/L(クラス2,サブクラス2-1) 1名乗車時 |
| 原動機種類 | 水冷, 4ストローク, SOHC, 4バルブ | |
| 気筒数配列 | 単気筒 | |
| 総排気量 | 155cm3 | |
| 内径×行程 | 58.0×58.7mm | |
| 圧縮比 | 11.6:1 | |
| 最高出力 | 11.0kW(15PS)/8000r/min | |
| 最大トルク | 14N・m(1.4kgf・m)/6500r/min | |
| 始動方式 | セルフ式 | |
| 潤滑方式 | ウェットサンプ | |
| エンジンオイル容量 | 1.10L | |
| 燃料タンク容量 | 5.5L(無鉛レギュラーガソリン指定) | |
| 吸気・燃料装置/燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
| 点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
| バッテリー容量/型式 | 12V, 6.0Ah(10HR)/YTZ7V | |
| 1次減速比/2次減速比 | 1.000 /10.769 (56/16 x 40/13) | |
| クラッチ形式 | 乾式, 遠心, シュー | |
| 変速装置/変速方式 | Vベルト式無段変速/オートマチック | |
| 変速比 | 2.330-0.709:無段変速 | |
| フレーム形式 | バックボーン | |
| キャスター/トレール | 26°30′/102mm | |
| タイヤサイズ(前/後) | 110/80-14M/C 53P (チューブレス)/140/70-14M/C 62P (チューブレス) | |
| 制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ | |
| 懸架方式(前/後) | テレスコピック/ユニットスイング | |
| ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ | LED/LED | |
| 乗車定員 | 2名 | |





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