「チーム一丸となって総合優勝、大会連覇を狙います」(増岡総監督)

AXCRはジャングルや泥濘路、渡河区間、山岳路など多彩な未舗装路を走破するアジア最大級のクロスカントリーラリー。東南アジア特有の高温多湿な環境のなかで競われる過酷なモータースポーツで、車両性能だけでなく、ドライバーやコドライバーの判断力、チーム全体の総合力、そして高い信頼性が求められる。三菱自動車は、こうした極限環境で得られた知見を市販車の商品力向上や技術者育成に活用している。
2026年大会は8月9日(日)〜15日(土)にかけて、タイ国内で開催。パタヤをスタートし、プラーチーンブリー、ナコーンサワン、カンペーンペットを経て、ピッサヌロークでフィニッシュを迎えるルートで、総走行距離は約2000kmにおよぶ。2026年大会には四輪部門43台、二輪部門36台の合計79台が参戦する。
「チーム三菱ラリーアート」はタイのタントスポーツが運営し、三菱自動車からは増岡浩氏が総監督として参画。開発部門のエンジニアも車両開発および競技期間中の技術サポートを担当する。ドライバーには、2022年と2025年大会の総合優勝ペアであるチャヤポン・ヨーター選手/ピーラポン・ソムバットウォン選手組に加え、2025年大会で日本人ペア最上位となる総合5位を獲得した田口勝彦選手/保井隆宏選手組、小出一登選手/千葉栄二選手組が起用される。

「チーム三菱ラリーアート」は開幕を目前に控えた8月4日、タイ・チャチューンサオ県のオフロードコースで最終確認の試験走行を実施し、大会本番に向けて万全の準備を整えた。総監督およびドライバーのコメントは以下のとおり。
増岡浩総監督
「いよいよAXCR2026が始まります。チームは5月の耐久テストから改良と熟成を重ね、開幕直前のシェイクダウンで車両、ドライバー、サービス体制のすべてにおいて高い完成度を確認することができ、チーム一丸となって総合優勝、大会連覇を狙います。AXCRは極限環境のなかでクルマと人を鍛え上げる場でもあります。ここで得られる知見を今年度投入予定の『パジェロ』をはじめとした今後の商品開発に活かしてまいります」
チャヤポン・ヨーター選手
「今年は前年覇者としてのプレッシャーよりも、自分たちが積み重ねてきた準備への自信の方が大きいです。『トライトン』は昨年以上に信頼性と競争力が高められており、シェイクダウンでも非常によいフィーリングを得ることができました。AXCRは最後まで何が起こるかわからない過酷なラリーですが、すべてのステージで勝利を目指して戦い、総合優勝をチームにもたらしたいと思います」
田口勝彦選手
「AXCRは今年で4回目の挑戦となり、総合優勝を争う覚悟で大会に臨みます。チームとしてはチャヤポン選手を中心に連覇を目指しますが、私自身も表彰台、そして優勝を狙える準備ができています。シェイクダウンでは車両の完成度の高さを改めて確認でき、どのような路面状況でも戦える手応えを感じています。長く厳しいラリーになりますが、一つひとつのステージを確実に攻略し、チームの総合優勝と大会連覇に貢献したいと思います」
小出一登選手
「今年は全てのスペシャルステージ(競技区間)を走り切り自身の結果を残すことはもちろん、2台のサポートにも全力で取り組み、チーム一丸となって総合優勝と大会連覇に貢献できるよう全力を尽くします。また、今回のラリーで得られた知見に加え、挑戦を通じて培われた人と組織の成長をしっかりと持ち帰り、今後の市販車開発へフィードバックしていきたいと思います」

「チーム三菱ラリーアート」のサポートカーは、今年も「デリカD:5」4台がラリー全行程に帯同。競技車両のメンテナンスやチーム運営を支えるほか、過酷な未舗装路やウエット路面でも高い走破性を発揮し、迅速なサービス体制の構築とデータ収集を支援する。
4台のうち1台には、車両運動統合制御システム「S-AWC(Super-All Wheel Control)」を搭載した現行型「デリカD:5」を採用し、増岡総監督やエンジニアの移動、コース視察などに使用。また、同車には新たなラッピングデザインが採用されており、ラリーカーと共通のデザインによる力強いレッドカラーによって、三菱自動車のモータースポーツへの情熱が表現されている。
なお三菱自動車では、8月10日(月)の大会初日から15日(土)の最終レグまで、最新のデイリーレポートを同社のAXCRスペシャルサイトで紹介する予定だ。
