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今日は何の日?■北米RAV4ベースの上級ミディアムSUV・ヴァンガード

2007年(平成19)年8月30日、トヨタは2007年6月に国内販売を終了した「クルーガーV」の後継モデルにあたる高級ミディアムSUV「ヴァンガード」を発売した。3代目「RAV4」と共通のプラットフォームを使用しているが、ベースとなったのは北米に投入されているRAV4のロングボディ版である。
ヴァンガードの先代にあたるクルーガーV


1997年12月に誕生した「ハリアー」は、モノコックボディの流麗なスタイリングと、セダンにも負けない広々した快適な室内空間によって、高級感をアピールして都会派SUVとして大ヒットした。

そのハリアーの兄弟車で、ヴァンガードの先代にあたるのが、2000年11月にデビューした「クルーガーV」だ。ただし、クルーガーVはハリアーとはコンセプトが異なり、ひと回り大きくワイルドな雰囲気のオフローダー色を強めたSUVだった。
クルーガーVは、ハリアーのプラットフォームを使って、ハリアーより全長を110mm長く、全高を55mm高くして、全体的なスタイリングもオフローダー色を強めた力強いスポーティなイメージを強調。大きくなった分、大人5名がゆったり座れる室内空間と十分なラゲッジスペースが確保され、ユーティリティの高さも大きな魅力だった。
エンジンは、吸気側のバルブタイミングを変えるVVT-i付の最高出力220ps/最大トルク31.0kgmを発揮する3.0L V6直4 DOHCと160ps/22.5kgmの2.4L 直4 DOHCの2種。トランスミッションは4速AT、駆動方式はFFとビスカスカップリング付センターデフ式のフルタイム4WDが用意された。
クルーガーVは、希少なオフローダーとして北米で人気を獲得したが、日本では大ヒットのRAV4やハリアーなど都会派SUVの陰に埋もれ、1代限りで2007年6月に販売を終えた。
上級ミディアムSUVを継承したヴァンガード


クルーガーVの実質的な後継モデル「ヴァンガード」は、2007年8月にデビューした。2005年11月に登場した3代目「RAV4」と共通のプラットフォームを使用しているが、ベースとなったのは北米に投入されているRAV4のロングボディ版である。RAV4同様、2列シート仕様の5名乗りと補助的なサードシートを持つ7名乗りが設定された。


ボディサイズは、クルーガーVより短く、ホイールベースも55mmほど短縮された。スタイリングは、力強さと上質感を兼ね備え、ワイド&ローのプロポーションにメッキ加飾が施された。また、インテリアについてのシート表皮に、本革とアルカンターラを組み合わせたものを使い、さりげなく高級感をアピールした。

パワートレーンは、最高出力280ps/最大トルク35.1kgmを発揮する3.5L V6 DOHCエンジンと5速ATの組み合わせ、170ps/22.8kgmの2.4L 直4 DOHCエンジンと7速マニュアルモード付CVTの組み合わせ。駆動方式は、当初はアクティブトルクコントロールや横滑り防止機構、ヒルスタートアシストコントロールが備わった4WD のみだった。
安全装備として運転席と助手席エアバッグはもちろん、前後席の横面をカバーするカーテンシールドエアバッグも標準。衝突時に背中が沈み込むことで頸部の衝撃を緩和する、WILコンセプトシートもフロントシートに採用された。
車両価格は、264.6万~294.0万円(2.4L車)/305.55万~334.95万円(3.5L車)に設定された。
ヴァンガードも立ち位置が曖昧になり1代限りで生産終了


「ヴァンガード」は、もともと「ハリアー」の後継として計画されていた。その背景には、ハリアーの海外名だった「レクサスRX」の3代目が、日本でのレクサス開業に合わせて2009年に日本でデビューすることになっていたからだ。これにより、レクサスRXとハリアーが同じクルマで重複するため、ハリアーは2代目まででラインアップから外れて、その後を「ヴァンガード」が引き継ぐ予定だったのだ。

ところが、国内で人気のハリアー消滅に対して販売店などから強い反対が起こったため、レクサスRXとは完全に別のクルマとして3代目ハリアーを新規開発し、計画を変更してハリアーを復活させた。
当てが外れたのが、ヴァンガードである。ハリアーが存続したため、ヴァンガードの立ち位置が曖昧となり、ハリアーの陰に埋もれる形となった。その結果、堅調な販売を続けていたヴァンガードだったが、2013年10月に生産を終えて、1代限りでラインナップから消えたのだ。
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ヴァンガードは、会社事情や市場動向に翻弄された不運のクルマだったかもしれない。ハリアーの復活によって、ヴァンガードが目指していた上級SUVというポジションが突然消滅しまったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
