Bosch(ボッシュ)は、乗用車で進むSDV(ソフトウェア定義車両)の概念を商用車にも適用する「ソフトウェア・ディファインド・トランスポーテーション」を提唱。セントラルコンピューターを用いた統合的な予測診断機能で車両のダウンタイムを防ぐシステムや、電動アクスル(モーターとインバーター)の供給を推進している。
世界の自動車生産は2026年に全体的に減少傾向を示すと予想されているが、大型商用車セグメント(6トンを超える車両)はより回復力があることが証明されている。上半期の好調な業績を受け、ボッシュは世界のトラック生産台数が約1%の緩やかな伸びで約330万台に達し、2030年代半ばには400万台に達すると予測。この予測と関連技術の市場浸透に基づき、同社は大型商用車向け技術の売上高を、現在の40億ユーロ超から2035年までに倍増させる可能性を見出した。
「大型商用車事業は、当社にとって重要な成長分野です。2030年代半ばまでにこのセグメントの売上を倍増させることを目指しています」
——ボッシュ 取締役会副会長 兼 モビリティ事業部門会長 マルクス・ハイン博士——

技術的なハードルが高いとされてきた大型商用車の電動化において、ボッシュはすでに「2026年に欧州で新規登録されるトラック型BEVの3台に1台が、自社のモーターとインバーターを搭載する見込み」という驚異的なシェアを公表した。さらにDaimler Truck(eActros等)からの大型受注も公表し、商用車の電動化・電子化における覇権を明確に示している。
重要性を増しているのがSDVである。現代の商用車は、ますます多くのデータを収集・処理している。パワートレイン、アシスタンス、自動化機能の範囲が拡大し続けることで、電気・電子システムの複雑さが著しく増しているのだ。そのため、コンポーネントをシステムに統合することで、複雑さを軽減し、結果としてコストの削減も実現するのが近年のトレンド。ソフトウェアとハードウェアは一貫して分離されているが、これは無線アップデート(OTA)によって車両ポートフォリオ全体および車両のライフサイクル全体にわたって新機能を展開することを図るため。ボッシュとその子会社ETASは、高性能で拡張性の高い車両コンピュータと関連するソフトウェアプラットフォームを特徴とする、これに必要な中央E/Eアーキテクチャを開発している。
「ソフトウェア定義車両(SDV)は、トラック業界でも徐々に現実のものになりつつあります」とハイン氏は述べている。トラック輸送業界におけるSDVは、業界にとって最も重要な要素である総所有コストの削減を実現することが期待されている。フリート事業者にとって、トラック向けSDVは日々の業務の複雑さを大幅に軽減することになるだろう。

![by Motor-Fan BIKES [モーターファンバイクス]](https://motor-fan.jp/wp-content/uploads/2025/04/mf-bikes-logo.png)
