ステランティスとの合弁会社を通じて欧州での展開を加速する

リープモーターは2015年に設立された電気自動車メーカーで、中国・浙江省杭州市に本社を置く。電動パワートレインやインテリジェントシステムなどの主要部品を、自社で開発・製造しているのが特徴だ。2023年10月にはステランティスが約15億ユーロを投じて同社の株式の約21%を取得。海外での販売拡大に向けて、ステランティスが51%、リープモーターが49%を出資する合弁会社「リープモーター・インターナショナル」を設立した。

そのリープモーター・インターナショナルが、2026年のパリモーターショーに出展した。ブースの広さは500㎡で、欧州ではこれまでで最大規模の展示となる。欧州初公開の新型コンパクトハッチバック「B03」、フラッグシップSUV「D19」を並べたほか、スペインの工場でdんどうSUV「B10」の生産を開始したことも発表した。

リープモーターB03
リープモーターD19
リープモーターB10

中国で「A05」として先行発表されたB03は、新しいデザイン言語をまとう

B03は、2026年7月に中国で「A05」の名前で先行発表されたモデルだ。都市での暮らしに向けて開発したコンパクトEVで、最新の「コンパクト・エレクトリック・プラットフォーム」をベースとする。中国での発表時の資料によると、ボディサイズは全長4175mm、全幅1790mm、全高1560mm、ホイールベース2605mm。スタイリングは、リープモーターの新しいデザイン言語にもとづく。

リープモーターB03

エクステリアは、ルーフとピラーを黒でまとめた2トーンが目を引く。フロントは、ボンネットからバンパーまでなめらかにつながる丸みのある造形。バンパーの左右には五角形のパネルを設け、長辺に縦向きのスリットを入れている。リヤウインドウも含めてぐるりとボディを一周しながら水平に伸びるベルトラインも特徴だ。ボディ下部は黒い樹脂パーツで引き締めている。

リープモーターB03

14.6インチのフローティング式タッチスクリーンを中心に構成したインテリア

インテリアは、14.6インチのフローティング式タッチスクリーンと8.8インチのデジタルメーターを中心に構成した。OSは最新の「リープOS 4.0プラス」で、スマートフォンに近い操作画面とし、ワイヤレスのApple CarPlayとAndroid Autoにも対応する。Bセグメントでは珍しいシートヒーターやステアリングヒーター、オートエアコンを備え、内装の広い範囲に柔らかな触感の環境配慮型素材を採用した。

リープモーターB03

コンパクトな車体ながら、後席の足元空間は最大888mmを確保し、クラストップレベルの室内空間をもつという。荷室は2段式で、防水仕様の収納スペース「リープ・ボックス」を備える。後席には「リープフレックス」と呼ぶシステムを採用し、室内には30か所以上の収納を設けた。

搭載するモーターの最高出力は145kW、航続距離はWLTPモードで最大390kmとなる。

旗艦SUV「D19」も展示。2+2+2の6人乗り仕様には独立した2列目シートを用意

ブースには、リープモーターの新しいフラッグシップSUV「D19」も並んだ。シートレイアウトは6人乗りと7人乗りを設定し、上級の2+2+2の6人乗り仕様では、2列目に独立したキャプテンシートを備える。路面状況に合わせてリアルタイムに制御するサスペンションや、大画面のインフォテインメントシステムも採用。パワートレインは、エンジンで発電しモーターで走るレンジエクステンダー方式の「スーパーREEV」。バッテリーを車体構造の一部とする「セル・トゥ・シャシー」構造を組み合わせる。

リープモーターD19

ステランティスと組んだスペイン・サラゴサ工場で「B10」の生産を開始

リープモーターは、スペインのサラゴサにある欧州初の生産拠点で、電動SUV「B10」の生産を開始した。ステランティスとの協業により、同社の生産拠点と知見を活かした工場で、欧州の顧客向けの車両を生産する。

リープモーターB10