新型electric GLCは後輪駆動と4WDを設定

GLCのEVといえば、2023年に生産を終えた「EQS」があるが、最近のメルセデスは、EV向けのサブブランド「EQ」から、EVを既存の主力モデルに組み込む戦略に転換している。ただし、electric GLCはEV専用プラットフォームを使い、ICE版のGLC、EV版「GLB」の2026年内の日本導入も新型electric GLCのプレス発表会においてアナウンスされた。

electric GLCは、全長4845×全幅1890×全高1650mmで、先代となる2代目の全長4720×全幅1890×全高1640mmよりも125mm長くなっている(仕様により120mm長い)。先代の最小回転半径は、5.7mだったが、リヤアクセルステアリング装着車は、5.6mまで小さくなる。

航続距離と価格は、後輪駆動の「GLC 250 electric」が642kmで913万円、4WDの「GLC 300 4MATIC electric」が618kmで957万円となっている。CEV補助金は、前者が98万円、後者は78万4000円とアナウンスされている。東京都の場合、ZEV補助金(令和8年度)は前者が70万円、後者は56万円となっている。

なお、制度上はCEV補助金の対象になるが、2027年1月1日以降の新規登録車から補助額が引き下げられることが決まっている。さらに、現行制度の申請受付は2026年12月中に終了する見込みであり、新型GLC Electricの登録時に現行水準の補助金を受けられる保証はない。
EV専用プラットフォームで居住性、積載性はどうなった
さて、筆者が個人的に注目したのは、まず、EV専用パワートレーンの採用で居住性や積載性がどうなったのかという点だ。前後席に収まってみると、床から座面前端までの高さがやや短く、床面が持ち上がっている感覚が残った。BEVらしい乗車姿勢といえるだろう。一方で、前席の頭上空間だけでなく、後席の足元、頭上空間も先代よりも広くなっている。


テールゲートを開けると、床面の高さを感じさせるものの、床下にトノボードが収まるなど、使い勝手にも配慮されている。ボンネット下にフロントトランク(いわゆるフランク)があり、フロントは128L、リヤのラゲッジは520L〜1690Lで、前後を足すと後方の荷室が通常時でも648L、リヤのラゲッジが最大時であれば1818Lに達する。大人4人で数泊のドライブに出かけても十分な積載量を確保しているといえる。
超先進的なインパネ



驚かされるのは、インテリアの先進性だ。標準装備の「MBUX スーパースクリーン」でも10.3 インチ(26.3cm)のコックピットディスプレイ、14 インチ(35.6cm)のセンターディスプレイ、14 インチ(35.6cm)の助手席用ディスプレイが一体化されていて、近年のメルセデスが推し進めてきた3画面化の最新版といえる。

オプションで新開発の「MBUXハイパースクリーン」を選択すれば、インパネ全面に広がる39.1インチ(99.3cm)のシームレスな画面が出現する。1000個以上の LED を備えた革新的なマトリックスバックライト技術により、8Kの水平解像度と高コントラストを実現。ゾーンディミング機能により、スライダー操作で 2 つの表示領域を同時に調整することができる。メルセデスは、同技術の特許を出願しているそうだ。

さらに、39.1 インチのワイド画面に焚火のイメージが映し出される「キャンプファイヤーモード」、サメが生き生きと泳ぐ水族館の映像が楽しめる「水族館モード」など、没入型の表示も用意されている。たとえば「キャンプファイヤーモード」を選択すると、運転席シートヒーターが起動するなど、コンフォート機能とも連動する。

そのほか、無線通信のOTAを使ったソフトウェア更新と、Googleの地図データ・交通情報を活用する新世代ナビゲーションも採用されている。OTAで購入後も機能をアップデートでき、Googleの地図・交通情報を活用する最新ナビに加えて、生成AIを統合した「MBUXバーチャルアシスタント」など見どころ満載だ。

自社開発製の「MB.OS」を基盤とし、OTAによるソフトウェア更新に対応するのをはじめ、Googleの地図・交通情報を活用するMBUXナビゲーション、複数の生成AIを統合した音声アシスタントを採用し、購入後も進化するデジタル体験を提供するのもelectric GLCの特徴といえる。



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