ほぼ完全な姿を披露! 前後バンパーに新デザインを採用
ポルシェが開発を進める「パナメーラ」改良型の最新プロトタイプを、ドイツ・ニュルブルクリンクでスクープした。ほぼ偽装を取り払った車体からは、新デザインの前後バンパーが確認できる。今回捉えた車両は、最高出力782psを誇る最上位モデル「ターボS Eハイブリッド」の進化型である可能性が高い。

ポルシェの高性能ラグジュアリーセダン「パナメーラ」が、デビューから約3年を経て初の大幅改良を迎えようとしている。現行の第3世代パナメーラは2023年11月に世界初公開された。スポーツカーの走行性能と高級セダンの快適性を融合させたモデルで、プラグインハイブリッド(PHEV)の強化や先進的なサスペンション技術の採用など、幅広い進化を遂げている。

今回、スクープ班がニュルブルクリンク北コースで捉えたのは、その改良型とみられるプロトタイプだ。驚くべきことに、車体にはほとんどカモフラージュが施されておらず、量産型に近いエクステリアが確認できる。
フロントで注目したいのは、新たにデザインされたバンパーだ。左右のエアインテークはアッパーグリルと高さをそろえるように配置され、従来型よりもシャープな印象を強めている。さらに、バンパー下部には斜めに配置されたウイング状のエアロパーツを追加。フロントノーズをより低く見せるとともに、高性能モデルらしいアグレッシブな表情を演出している。

一方、サイドビューには大きな変更が見られない。流麗なルーフラインや伸びやかなボディシルエットは維持される見込みだが、新しいアルミホイールやボディカラーが追加される可能性がある。

リヤでは、バンパー両端に新たなアウトレット形状を採用。ディフューザーも細部が見直され、左右2本ずつ配置された4本出しエキゾーストとの組み合わせによって、スポーティな印象を強調している。横一文字のLEDテールライトは基本形状を継承するものの、その下に配置された「PORSCHE」ロゴとアクティブリアスポイラーには部分的な偽装が残されている。このことから、リヤの細部には正式発表まで隠された変更点が存在する可能性もある。

インテリアではカイエンEV譲りの新ディスプレイ採用か
今回のプロトタイプにはロールケージが装着されており、インテリアの詳細を確認することはできなかった。ただし、過去に目撃された開発車両ではセンターコンソール周辺が覆われていたことから、ポルシェが室内のアップデートを準備している可能性が高い。

注目されるのは、電動SUV「カイエン・エレクトリック」で採用された新世代ディスプレイ技術の導入だ。改良型パナメーラでは、湾曲した大型タッチスクリーンを中心とする新たなインターフェースが採用される可能性がある。さらに、デジタルメーターの表示機能や操作系の見直し、新しいインテリアトリムの追加なども予想される。

現行モデルが採用するデジタルコックピットをさらに進化させ、スポーツセダンとしての機能性と高級車に求められる快適性の両立を図るとみられる。
最強PHEVは782ps超えも? ニュル最速記録の更新に期待
今回のテスト車両は、専用デザインのバンパーや大径ホイール、電動化モデルを示すステッカーなどから、最上位グレード「パナメーラ ターボS Eハイブリッド」の改良型である可能性が高い。

現行のターボS Eハイブリッドは、4.0L V型8気筒ツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせたPHEVシステムを搭載する。システム最高出力は782ps、最大トルクは1000Nmに達し、0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は325km/hという圧倒的な性能を実現している。

さらに、ニュルブルクリンク北コースでは7分24秒17のラップタイムを記録。高級セダンでありながら、スーパースポーツに匹敵する走行性能を証明している。

今回の改良では、パワートレインの制御や電動化システムの最適化によって、さらなる性能向上が図られる可能性がある。最高出力が現行の782psを上回るかは現時点で不明だが、ポルシェがニュルブルクリンクで開発テストを重ねていることから、走行性能のさらなる進化にも期待がかかる。
また、現行モデルに採用される先進的なサスペンションシステム「ポルシェ アクティブ ライド」も改良される可能性がある。このシステムは、路面状況や車両の動きに応じて各輪のダンパーを電子制御し、快適な乗り心地と優れた操縦安定性を両立するものだ。改良型では制御の最適化により、高速走行時の安定性やコーナリング性能がさらに高められると予想される。

一方、純ガソリンエンジン仕様の継続については、欧州を中心とする排出ガス規制への対応が重要なポイントとなる。現行のV6およびV8エンジン搭載モデルがどのような形でラインナップに残るのかも注目される。
正式発表は2027年か?開発は最終段階へ……
ポルシェは改良型パナメーラの正式発表時期を明らかにしていない。ただし、2026年初頭からプロトタイプの目撃情報が相次いでおり、今回の車両ではカモフラージュがほぼ取り払われていることから、開発は最終段階に入っているとみられる。ワールドプレミアは今後数ヶ月以内、2027年前半までに実施される可能性がある。

エクステリアの洗練に加え、最新のデジタル技術と進化したPHEVシステムを組み合わせる改良型パナメーラ。最高出力782psを誇る最強モデルが、さらなるパフォーマンスを手に入れるのか。その正式発表が待たれる。