前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2026年11月2日〜8日に発表されたニュースを紹介する。
車体と吸気を刷新、レース直結の専用モデルも登場

ホンダは11月3日、大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR-R FIREBLADE」シリーズを全面改良し、イタリア・ミラノで開催の二輪車展示会「EICMA 2026」で世界初公開した。2027年モデルは車両全体の約75%に及ぶ部品を新設計。車体、エンジン、吸気機構などを見直し、サーキットでの競争力と操る楽しさを追求した。
ラインアップは、標準仕様の「FIREBLADE」、電子制御サスペンションなどを備える「FIREBLADE SP」、新設定の「HRC WORKS EDITION」の3タイプ。ホンダのスーパースポーツを代表するシリーズとして、レースでの勝利を目指す姿勢を一段と鮮明にした。
車体では、旋回性能と加減速時の安定性を両立するため、アルミツインチューブフレームを新設計した。エンジンを支える構造などを変更し、従来モデルのねじり剛性を維持しながら横剛性を20%低減。コーナリング中の接地感や加速時の安定感を高めるとともに、公道でも軽快で自由度の高いハンドリングを目指した。
フレームは製法と各部の厚さも見直し、標準仕様とSPで従来比440グラムの軽量化を実現した。アルミ製スイングアームも刷新し、横剛性を12%低減。後輪の接地感を高め、ライダーが路面の状況をつかみやすい車体づくりにつなげている。
燃料タンクにはチタンを採用した。プレス加工と塗装の技術向上により、過去のチタンタンク採用モデルで必要だった樹脂製の外装を廃止し、軽量化を進めた。SPでは手仕上げのヘアライン加工を施し、チタンの一部を見せる外観とすることで、素材の質感も楽しめる仕様に仕立てた。
排気量999立方センチの水冷直列4気筒エンジンには、ホンダの量産二輪車で初となる2段可変エアファンネルを搭載した。エンジン回転数に応じて吸気経路を変化させる仕組みで、1万1750回転以上ではファンネルが上方に動いて分離。高回転域の出力を維持しながら低・中回転域の出力を向上させ、幅広い回転域で扱いやすさを高めた。
電子制御も改良した。2モーター式のスロットル制御をより精密にし、加速時の操作性や減速時のエンジンブレーキ特性を向上。減速から加速への移行を滑らかにした。さらに、一部のエンジン部品をアルミからマグネシウムに変更し、SPでは200グラム以上の軽量化を図っている。
新たなHRC WORKS EDITIONは、スーパーバイク世界選手権の参戦車両の基礎となる認証用モデルとして設定された。一人乗り専用で、炭素繊維強化プラスチック製のフロントウイングレット、フロントフェンダー、リアダクトカウルを装備。空力性能と軽量化の両面から、加速性能や旋回性の向上を狙う。
足回りにはオーリンズ製の機械式サスペンション、ブレーキにはブレンボ製「Hypure Sports」を採用した。競技向けのHRC Racing Kitも設定する。各国の法規に適合させることで、公道走行も可能としている。
環境面では、全タイプに4種類のサステナブル素材を取り入れた。ウインドスクリーンには植物由来の「DURABIO」を、シート底板やエアクリーナーケースなどには由来の異なる再生材を使用。新しいウイングエンブレムにも再生アクリル材を採用し、高性能モデルでも資源循環への取り組みを進めた。











ホンダ、新型アフリカツインを世界初公開|安全支援を初搭載

ホンダは11月3日、イタリア・ミラノで開催の「EICMA2026」で、大型アドベンチャーバイク「CRF1150Lアフリカツイン」シリーズの2027年モデルを世界初公開した。全面改良により、エンジン排気量を1131ccに拡大。最高出力87.5kW、最大トルク119N・mを発揮する。車体の軽量化に加え、燃料タンクの一部をシート下に配置して低重心化を図り、扱いやすさを高めた。ラインアップは標準車、長距離走行向けの「アドベンチャースポーツ」、新設定の「エンデューロスポーツ」の3タイプ。アドベンチャースポーツのDCT車には、ホンダの二輪車で初となる「Honda SENSING RIDE」を搭載。前後のレーダーを使い、停止・再発進に対応する追従走行や衝突警告などで運転を支援する。エンデューロスポーツにはラリー車譲りの前輪サスペンションを採用し、悪路走破性を追求した。






スズキ、新型「GSX-10R」「SV-7S」世界初公開|2027年に順次発売

スズキは11月3日、イタリア・ミラノの二輪ショー「EICMA2026」で、新型「GSX-10R」と「SV-7S」を世界初公開した。GSX-10Rは999cc直列4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ。GSX-Rシリーズの流れをくむ「K5エンジン」を最適化し、低中回転域の扱いやすさと高回転域の加速感を両立した。フロントウィングレットに加え、旋回中の後輪の横滑りを制御する機能など、同社二輪車で最多の15種類の電子制御機能を備える。SV-7SはSV650シリーズを受け継ぐネイキッドモデル。645ccのV型2気筒エンジンに電子制御スロットルを組み合わせ、トラクションコントロールや双方向クイックシフトを新たに採用した。丸型LEDヘッドランプや、上体を起こして乗れる姿勢も特徴だ。販売は各国で順次開始し、GSX-10Rは2027年夏頃、SV-7Sは同年春頃を予定する。両車とも車体色は3色を設定した。











ドゥカティ、EICMAで新型5モデル発表|創業100周年の特別展も

ドゥカティは11月2日、イタリア・ミラノで開かれる「EICMA2026」に先立ち、5つの新型モデルなどを発表した。ディアベルV4は電子制御技術を刷新し、オーリンズ製セミアクティブサスペンションを備える「V4 S」を設定。デザートXラリーは890ccのV2エンジンと専用モノコックフレームを採用し、悪路での走破性を高めた。スポーツモデルでは「パニガーレV4 SP」「パニガーレV2 SP」「ストリートファイターV4 SP」が登場。レース由来の技術や専用装備でサーキット性能を追求する。さらに、エンデューロモデル「デスモ250 EDS」を先行公開し、2027年夏に欧州での販売開始を予定する。新カラーの車両やハイパーモタードのRVE仕様も披露し、幅広い用途に応える構成とした。会場では創業100周年の特別展も実施。歴代の名車やレースの優勝マシンを展示し、技術革新と競技での活躍を軸に同社の歩みを紹介する。












ドゥカティ「モンスター・ダーク」発表|黒の装いと軽量ボディを両立

ドゥカティは10月29日、ネイキッドバイクの新モデル「モンスター・ダーク」を発表した。伝統のダークカラーに黒いホイールを組み合わせ、前後一体型シートや短いテール部など、モンスターらしい造形を際立たせた。890ccのV型2気筒エンジンは最高出力111ps、最大トルク91.1N・mを発揮。アルミ製のモノコックフレームなどで軽量化を図り、燃料を除く装備重量は従来モデルより4kg軽い175kgとした。日本仕様はローサスペンションとローシートを採用し、シート高を775mmに設定する。コーナリングABSやトラクションコントロール、ウィリーコントロールなどを標準装備し、4つの走行モードを用意。5インチTFTカラーディスプレイも備える。クイックシフトやクルーズコントロールはオプションで追加でき、好みに応じた仕様に仕立てられる。バルブクリアランスの点検・調整間隔は4万5000kmとし、維持管理にも配慮した。








免許不要の配送用3輪車「WIZMO」共同開発|2027年度末の発売目指す

glafitと椿本チエインは11月2日、配送業務に対応する3輪特定小型原動機付自転車「WIZMO(ウィズモ)」の本格開発を始めると発表した。16歳以上なら運転免許不要で乗れるフル電動車で、フードデリバリーや宅配、新聞配達などでの活用を想定する。最大積載量は30kg。椿本チエインが独自開発した車両安定用のスイング機構を搭載し、2輪車に近い操縦性を目指す。低重心の足回りに加え、キャノピーなどのオプションも用意し、用途に応じた使い勝手を追求する。両社は、glafitの電動モビリティ開発の知見と、椿本チエインの技術を組み合わせ、試作段階から品質や安全性を高める。配送現場で使われてきた50cc原付の代替需要を捉え、免許を持たない人も働きやすい車両の提供を通じ、人手不足の解消に貢献する狙い。2027年1月に実証実験を始め、2027年度末の販売開始を目指す。早期の市場投入に向け販売面での協業も検討する。



Dr.Warmに電熱ソックス追加|約30秒で足裏を温め、冬の移動を快適に

プロトは11月4日、防寒用品ブランド「Dr.Warm(ドクターウォーム)」の電熱シリーズに、電熱ソックスを追加したと発表した。起動から約30秒で足裏全体を温める高速発熱が特徴で、冬の通勤・通学やアウトドアでの足先の冷え対策に対応する。サイズはS・M・Lの3種類、価格は税込1万3750円。昨年発売した電熱インナーグローブも再入荷した。厚さ0.8mmの薄型で、手持ちのグローブの内側に着用でき、急速加熱機能で手の甲側を素早く温める。フルフィンガータイプの価格は税込1万4080円で、指ぬきタイプも用意する。サイズはXSからXXXLまでの7種類を展開し、防水規格IPX4に対応する。両製品ともバッテリーは別売り。専用リチウムバッテリーは7.4V・2200mAhで、価格は税込2200円、充電時間は4~8時間となる。洗濯は製品タグの表示に従い、バッテリーは使わない期間も2カ月に1度の補充電を推奨している。






Sun Emperor、特定小型原付用バッグ発売|取り外して肩掛けにも対応

電動モビリティブランド「Sun Emperor」を展開する龍昇は11月4日、特定小型原付向けの「Sun Emperor フロントバッグ」の販売開始を発表した。車体に取り付けて小物を収納でき、取り外せばショルダーバッグとして持ち歩ける2WAY仕様。通勤や買い物、移動中から目的地に着いた後までの使いやすさを追求した。メイン収納とサイドポケットを備え、財布や鍵、モバイルバッテリーなどを整理できる。上部のクリアポーチにはスマートフォンを収納でき、入れたまま画面確認やタッチ操作が可能。安全な場所に停車した際のルート確認などに役立つ。素材には撥水性を持たせた。サイズは幅250×高さ170×奥行き115mmで、色はブラック。品番はSE-FB01、価格は税込6380円。同社の特定小型原付全モデルに対応し、公式オンラインショップと楽天市場店で販売する。全国の取扱販売店でも順次展開し、専用用品の拡充を進める。




ナップス東大阪店、11月20日刷新|中古用品店とバイク文化体験コーナー新設

ナップスは11月20日、大阪府東大阪市の「ナップス東大阪店」をリニューアルオープンする。店内に中古バイク用品の買取・販売店「アップガレージライダース」と、訪日客を意識したバイク文化体験コーナー「NAPS Riders Lounge」を新設。新品購入から不要品の売却、中古品の購入までを1カ所で済ませられる店舗へ刷新する。アップガレージライダースの売場は約132平方メートル。20日から買取受付を先行し、28日に本格開業する。売場配置を見直し、新品用品の品ぞろえも維持する。ラウンジでは免税対応や英語・中国語・韓国語の案内、フォトスポットなどを通じ、日本のバイク文化を発信する。同コーナーの導入は全国4店舗目、関西では2店舗目となる。リユース需要と訪日客の関心を取り込み、国内外の多くのライダーが集う拠点を目指す。改装に伴い17~19日は臨時休業し、20~23日にはリニューアル記念イベントを開催する。
カブと地元の魅力で交流|徳島・三好市で11月22日に初イベント

「にし阿波カブMEETING×池田湖マルシェ」が11月22日、徳島県三好市の池田湖水際公園で初開催される。開催時間は午前10時~午後4時。全国各地のカブオーナーと地域住民が交流し、地元の食や体験、音楽を通じてにし阿波の魅力に触れる催しだ。スーパーカブやクロスカブ、ハンターカブなどの愛好家が集い、来場者の投票で選ぶ「ベスト・オブ・カブコンテスト」を予定。カスタム車両の展示を通じ、乗り手以外にも交流の輪を広げる。マルシェには地元を中心に飲食・物販・体験の17店が出店予定で、重機ラジコンやミニ四駆、絵本・おもちゃの無料交換会なども楽しめる。ステージでは風来坊連や阿波踊人の演舞、音楽ライブを展開する。実行委員会は三好市などの後援を受け、毎年恒例の催しへの定着を目指す。参加費はバイク・四輪車とも1台500円で、当日現金払い。雨天・荒天時は中止し、開催可否は当日午前8時に公式インスタグラムで知らせる。












