逆転の発想が可能にした誰にでも簡単ラクな施工感
商品名にもなっている「ラク」を追求する前に、真の目的はまた別にあった。
「最初はギラつかないガラコを作りたかったんです。SNSでの口コミなどを確認すると、ギラツキに不満を抱いている方が一定数いることに気づきました。余剰成分をしっかりと拭き取ることでギラツキの発生は防げるのですが、うまく拭き取れずにギラツキを感じてしまうユーザーのお困りごとを解決したいと考えたんです」
施工直後はパッと見キレイに見えるけれど、いざ運転した時に拭き残しが反射して見え、それがユーザーの不満にもつながる。
「誰もが簡単に施工できるガラコの開発プロセスで出たのが、拭き取るのではなく洗い流すという考えです」
ガラコは定着前に水に触れると撥水しなくなってしまう。既存の考えでいうと本末転倒だ。
「自分は社歴が浅く、今回ガラコを初めて担当したので、ある意味固定概念に囚われずに仕事を進めることができました」
川岡氏は入社3年目の新鋭。ある意味、染まってないとの評判も聞く。
「洗い流すイコール洗車と考えた場合、準備にかかる時間はせいぜい3分。その間に定着させることが理想です。というむちゃぶりを研究開発にぶつけました」
難題に取り掛かったが、意外やその回答にはそれほど時間がかからなかったようだ。
「従来の技術の延長線だと、どこまで行っても実現できないというのがありました。そこで研究開発に、理想に合う液剤を一から開発してもらえるよう依頼し、試行錯誤が続きましたが、基本が固まれば完成までは意外と早かったです」
形になったものは、これまでとは丸っきりの別物だった。
「結論から先にいうと、今回のガラコは従来とはほとんど中身が違います。確かに、従来のガラコでも定着前に水に触れなければしっかり撥水します。ただし、3分間という理想を満たすことはできませんでした。だから定着を短時間で終わらすことができれば、そこから先は従来の技術の延長線上ですからね」
高速密着成分と速乾処方が施される「Q-AD」の新技術が使われるテストサンプルの効果は一目瞭然だったという。
「見た瞬間に、これベースで進められると思いました。とにかく早かったんです。水をかけていい状態になるまでがとても早い。これはすごいんじゃないのかとなりました」
とはいえ、丸っきりの新しいものだけに、検証には時間も掛かる。
「耐久性や安定性というところでは、試験に要する時間がどうしても掛かってしまう。今回やっぱり大きく変わってるんで、実際の環境で施工した際にトラブルが無いかを重視しました」
開発プロセスを通じ、懐疑的な目も強かったという。
「ガラコは洗車した後に使用するというイメージが強いので、そこからのギャップというか大丈夫なのか?という声は多くありました」
ただ、現物を使ってみれば、その効果はすぐに分かる。それが大きな説得力にもなった。
「このガラコを使って一番何がいいって、ギラつかないこともそうですが、それ以上に、施工が断然楽だったんですね。この点をきちんと説明し、実際に体験してもらうことで社内でも理解してもらえました」
それはお客さんに対しても強みになる。
「本当に使ってもらえば分かるところがいっぱいある商品なんで、ぜひ使ってください。それこそ、失敗したらどうしようと思って手を出していないユーザーさんこそ是非」

企画開発本部 商品開発部
川岡 陸 氏

「Q-AD」と称される新技術を採用し、高速密着かつ速乾性を実現したガラス撥水剤。洗車の前に塗るという逆転の発想で、作業時間を短縮化でき、かつ仕上がりの質を大きく高められる。

考えた時に出てきたのが
洗えばえんちゃうのという」