V6ツインターボを搭載、その性能は600ps以上か?
インフィニティが、パフォーマンスセグメントで、確固たる地位を固めるため、SUV「QX80」のハイパワーバージョンで始動する可能性が高いことがわかった。

インフィニティは最近、魅力的なアイデアをいくつか打ち出しており、後輪駆動のスポーツセダンやスーパースポーツSUVが近い将来に登場予定とされている。いずれはQX80の超限定ワイドボディ仕様を投入する予定だが、本格的にパフォーマンスラグジュアリー市場に参入するのは600ps程度と噂される、やや控えめな仕様のQX80からになると予想される。

当初2027年頃の登場が予想されていたが、予想よりもはるかに早く市場に投入し、キャデラック・エスカレードVの対抗モデルとして、年内に発売することが明らかになったのだ。
同社は昨2025年、2つの印象的なハイパワーQX80コンセプトを発表し、これまでのどのSUVよりもパワフルなモデルを開発する計画を示した。これらのコンセプトカーの第1弾は「QX80 Track Spec」と名付けられ、最高出力650ps以上、最大トルク1016Nmを発揮する、改良型3.5L V8ツインターボエンジンを搭載していた。
そのわずか数ヶ月後、インフィニティはQX80 R-Specを発表。このさらに過激なQX80は、GT-Rと同じ3.8L V6ツインターボエンジンを搭載し、1000ps以上を発揮するようにチューニングされていた。近い将来、この最強バージョンも投入されるが、今回はTrack Specバージョンだ。
ベースとなるQX80は、最大8人乗りの巨大な車体を持ち、最上位グレードの2026年型オートグラフは、約6200ポンド(約2800kg)の重量を誇る。パワートレーンは3.5L V6ツインターボエンジン(VR35DDTT)で、最高出力450ps、最大トルク833Nmを発揮する。このエンジンは、現行モデルのSUV発売時に搭載されていた400psのV8エンジンに代わって採用された。
復活する「レッドスポーツ」は、パフォーマンスサブブランド名、グレード名、パッケージ名(あるいはその他の名称)として使用されるのかは不明だ。しかし、このモデルは過去にインフィニティがスポーティなバリエーションに用いてきた「S」マークをそのまま採用する可能性が高いとみられる。
日産のシニアバイスプレジデント兼チーフプロダクト&プランニングオフィサーのポンズ・パンディクティラ氏は、海外メディアに、「V6ツインターボエンジンを搭載しており、その性能は600ps以上に向上、このバージョンは今年中に発売される予定です」と語っている。
市販モデルがコンセプトモデルと同じ基本スペックであれば、専用ターボチャージャーと新しいエキゾーストシステムを搭載し、パンディクティラ氏が約束した通り、標準モデルの450ps、699Nm(516lb-ft)をはるかに超えるパワーを発揮するはずだ。
また、トラックスペックのエクステリア変更点の多くを市販モデルにも採用する可能性がある。このコンセプトモデルは、特徴的なフロントスプリッター、フレア状のホイールアーチ、そして新しいサイドスカートを備えている。リアには4本出しエキゾーストと専用ディフューザーが追加されている。
また、24インチホイールとブレンボ製ブレーキも装備。600psを超えるパワーを考えると、市販モデルのブレーキ性能が十分なものであることをインフィニティは保証しなければならないからだ。
さて、このハイスペックQX80は、どのように購入可能なのだろうか。最新情報によると、米国で年間約600台のみを販売する予定で、ディーラーへの割り当ては現在のQX80の販売台数に基づいて行なわれるという。つまり、このクルマはパワフルなモンスターであると同時に、希少なクルマにもなり得るのだ。
インフィニティは、約10年前、「IPL」(Infiniti Performance Lineの略)というコンセプトを打ち出したが、わずか数年で頓挫してしまった。もう一つのスポーツブランド「レッドスポーツ」も同様に短命だったが、今度こそ成功を収める可能性が高いと見られている。











