連載

リトルカブリフレッシュ大作戦

感動するほど体感できるワイヤーのメンテナンス

乗りっぱなしだった我がリトルカブは、フロントタイヤを交換してあり前回までの作業でリヤタイヤやチェーンも新品になった。気持ち良く走れるだろうと思いきや、どうにも操作が渋い個所がある。それが今回手入れするフロントブレーキだ。

油圧ではなくワイヤー式だから渋いのが当たり前と思われてないだろうか。確かに年数を重ねるとレバーを引く動きが徐々に渋くなる。この「徐々に」が曲者で、いつしか「こんなものだろう」と錯覚してしまうのだ。新車の頃を思い返してみればいい。カブとはいえブレーキレバーを引くのに引っかかりや渋さは感じず、スムーズに引けたはずだ。

そこで今回は部品交換をせずにフロントブレーキレバーの動きを正常に戻すことにした。作業内容は写真を追ってほしいが、必要になるのは各油脂類のほかは簡単な工具とワイヤーインジェクターだけ。ワイヤーインジェクターはバイクに乗るなら持っていて損はない工具だ。

作業後にレバーを引くと感動することになった。とても軽くスムーズで油圧式かと勘違いするほど。渋さなど微塵もなく、メンテナンスの重要性を思い知ることになった。

【その6】ワイヤーを調整!

最後にブレーキの効き具体を調整しよう。まずフロントタイヤを浮かせてタイヤを空転させる。続いてレバーを引いて程よい効きとなるようナットで調整するのだ。
体勢としては両手でフロントタイヤを浮かせて足でタイヤを蹴り空転させる。この状態をキープしてレバーを引くのだ。軽いカブだからできること!

【その7】グリップを外す!

レバーのタッチが改善されたらグリップにも注目したい。製造から15年も経つとグリップ自体が劣化して硬くなる。走行中に疲労の原因になるし何よりキタナイ。
古いグリップを外すにはカッターで切断してしまうとカンタン。スロットル側はくれぐれもカッターの歯を深く入れないこと。
軽くカッターを入れたつもりが、内部のスリーブに線傷をつけてしまった。痛恨の極み!

【その8】グリップを装着!

用意したのはカスタムを兼ねてカブ系人気アイテムのタル型グリップを選んでみた。
装着する前に確認すべきが左右の違い。スロットル側はホルダーがある分だけ穴が大きい。グリップにL(左)とR(右)と書かれているはず。
注油の時に潤滑剤はすぐ乾くと書いた。その特性を利用してグリップ内部に潤滑剤を塗布して滑りを良くする。
左はパイプなのでスンナリ入るが右はホルダーが動くためスロットル全閉になる向きにだけ回していれる。
タル型グリップを選んだことで、前からのルックスが少しだけ変わった。可愛いリトルカブがさらに可愛くなった!

ブレーキワイヤーを調整したので、必ず作業後に試乗してフロントブレーキの効き具合を確認すること。軽いタッチでよく効くブレーキになったから、ワインディングが楽しみになった。タル型グリップとの相性もバッチリだ!


リフレッシュ家計簿:合計2160円(税込)

部品交換はグリップだけなので費用は格安。ただしワイヤーインジェクターがない場合、1000円以内で買えるので揃えておくと次回も役立つ。今回はグリススプレーとグリップともにネット通販大手で買ったので送料もタダだ。

  • グリススプレー:400円
  • タル型グリップ:1760円

※2023年当時の価格となります


カブ大好きオジサン【マッスン】


得意ジャンルは 4輪旧車だがバイク好きが高じてモト チャンプに拾われたフリーランスライター。


※こちらの記事はモトチャンプ2023年5月号に掲載されたものです。

モトチャンプ編集部

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