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今日は何の日?■若々しいファミリーカーを目指した6代目カリーナ

1992年(平成4)年8月21日、トヨタは長くスポーティなセダンとして人気を獲得してきた「カリーナ」の6代目を発売した。4代目でFFとなったカリーナは、ファミリーカー志向を強めたが、6代目は30代以下の若年層をターゲットにした若々しい感覚のファミリーカーを目指した。
セリカと同日に誕生した兄弟車カリーナ



初代「カリーナ(A10型)」は、1970年12月に日本初のスペシャリティカー「セリカ」と同時に発売された。カリーナは、主要なシャシー部品やエンジンラインナップをセリカと共用化した兄弟車で、絶対的な性能ではセリカに一歩譲るものの、“足のいいやつ”のキャッチコピーが表すように軽快な走りが特徴のFRのスポーティなセダン、いわばセリカのセダン版といったところだ。

1977年8月に2代目カリーナ(A40型)に、1981年9月には3代目(A60型)へとモデルチェンジした。スタイリッシュでよく走るスポーティセダンの魅力は維持し、排ガス規制から解放されたことで高性能化が進んだ。1982年10月に追加された最高出力160ps/最大トルク21.0kgmを発揮した日本初となる1.8L 直4 DOHCターボエンジン(3T-GTEU型)を搭載した「カリーナGT-T/TR」は、カリーナのスポーティなイメージをさらに高めることに成功した。

3代目カリーナが結果として最後のFRカリーナとなったこともあり、若者向けスポーティセダンというキャラクターが最も際立ったモデルとなった。
FF化で実用性を高めた4代目、大ヒット作のカリーナEDも登場

1984年5月、カリーナは4代目(T150型)にモデルチェンジした。最大の特徴は、「コロナ」と共有するプラットフォームを採用し、歴代カリーナで初めて横置きエンジンのFFレイアウトを採用したこと。
スタイリングは、従来の直線基調を踏襲しながらも、異型2灯式ヘッドライトを採用するなど、3代目よりもさらにモダンで洗練された。またFF化とボディの拡大によって広い室内空間が実現され、実用性を高めた上級志向のスポーティセダンへと変貌した。

そして4代目カリーナの最大のトピックは、1985年8月に「カリーナED」が登場したこと。カリーナEDは、実質的には3代目カリーナクーペの後継で、プラットフォームはFFに代わったセリカと共用化し、セリカの兄弟車という位置づけだった。
“4ドアでありながら、クーペのフォルム”のキャッチコピーでデビューしたカリーナEDは、トヨタ初のセンターピラーレスの4ドアハードトップを採用。4ドアながら車高は、カリーナ・セダンより55mmも低く、4ドア車としては世界で最も低い1310mmと謳った。パワートレーンは、1.8L 直4 SOHCと最大出力180ps/最大トルク19.5kgmの2.0L 直4 DOHCの2種のエンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。
カリーナEDは、2ドアクーペよりも使い勝手がよく、背の低い4ドアでありながらクーペのようなスタイリッシュさが魅力で、約4年間で26万台を超える大ヒットモデルとなったのだ。
スポーティからファミリー志向を強めた6代目

1988年5月に“スポーティ&スタイリッシュセダン”を謳った5代目(T170型)「カリーナ」を経て、1992年8月のこの日に6代目(T190型)へとモデルチェンジした。6代目カリーナは、スポーティさよりも30代以下のファミリー層をメインターゲットにした若々しい感覚のファミリーカーへと舵を切った。


“さわやかセダン”をキャッチコピーにして、曲面基調のラウンディッシュなスタイリングを採用してフレッシュなイメージを強調。パワートレーンは、バリエーション豊かな直4 DOHCガソリンエンジン4種&直4 SOHCディーゼルの5種エンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。ガソリンエンジンは、最高出力135ps/最大トルク18.5kgmの2.0L、125ps/16.5kgmの1.8L、105ps/14.2kgmの1.6L、105ps/13.8kgmの1.5Lであり、ディーゼルは73ps/13.5の1.8Lである。
6代目カリーナの特徴のひとつとして上げられるのが、安全と環境対応に積極的に対応したこと。衝突衝撃吸収ボディの“CISA(Crash Impact Absorbing Structure)”の採用、運転席エアバッグ、前後席3点式シートベルトの設定。また燃費についても、主力の1.6Lエンジンは先進のリーンバーン(希薄燃焼)によって、従来よりも燃費が約10%改善された。

車両価格は、132.4万~200.9万円(ガソリン車)/176.5万~200.6万円(ディーゼル車)に設定。当時の大卒初任給は17.6万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約173万~263万円/231万~262万円に相当する。
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6代目カリーナは、デビューのタイミングがバブル崩壊と重なったこともあり、決して豪華で先進的でもなかった。しかし、豊富なバリエーションと市場が求める安全性能や環境性能を備え、地味ではあったが幅広いユーザーに受け入れられ、トヨタの中型セダンとして堅調な販売を続けた。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

