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今日は何の日?■初代マーチ(K10型)にキャンバストップ追加

1987年(昭和62)年8月20日、日産自動車は人気コンパクトカーの初代「マーチ」にワンタッチオープン機能付のスライド式キャンバストップを追加設定した。1980年代に高まっていたオープンエアモータリング志向に対応したもので、手軽に開放感あふれるドライブが楽しめるのが魅力である。
世界基準のリッターカーを目指して誕生したマーチ
当時、日本で盛り上がりつつあったコンパクトカーブームに対応して、日産は1982年10月にリッターカーの「マーチ」を発売した。

3ドアハッチバックのみで、空力特性はクラストップレベルのCd値0.39を実現。内外装は、著名なイタリア人デザイナー、ジウジアーロが中心となってデザインし、フラッシュサーフェス化されたウェッジシェイプの親しみのあるスタイルと運転のしやすさが特徴だった。
パワートレーンは、最高出力57ps/最大トルク8.0kgmを発揮する日産初のアルミ製1.0L 直4 SOHCエンジンと4速/5速MTおよび3速ATの組み合わせ、駆動方式はFF。エンジンは、約69kgの軽量化に成功し、60km/h定地走行で32.5km/Lという優れた燃費性能が達成された。
車両価格は、廉価な4速MT仕様で63.5万~79.8万円(3速ATは6.2万円高)。当時の大卒初任給は12.5万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約117万~147万円に相当する。
初代マーチは、欧州でも「マイクラ」の車名で販売され、日欧で人気を獲得した。
マーチにお洒落なキャンバストップ追加
人気の初代マーチに1987年8月のこの日、ワンタッチオープン機能付の電動スライド式キャンバストップを装着した3ドアハッチバック「マーチ・キャンパストップ」が追加された。


キャンバストップは、初代マーチの3ドアハッチバックをベースに、電動のソフトタイプ電動キャンバストップを搭載。キャンバストップの開閉スイッチを押すと自動的にキャンバストップが開放するワンタッチオープン機能を備え、利便性と機能性に優れた装備だ。
ソフトトップの開口部は大きく、後席上部までスライドして開く“フルスライド型”。キャンバスは布製で骨格は軽量フレームを使用。キャンバストップは、ブラックとベージュの2色から選べた。パワートレーンは、ベースのK10型と同じである。
車両価格は64.6万~115.2万円で、標準的なK10型のハイグレード仕様よりも15万円程度高額に設定。マーチ自体も、コンパクトで扱いやすい女性に人気のエントリーモデルだが、お洒落なキャンバストップの追加は、マーチのさらなる女性人気を加速した。
多くの派生車を誕生させたマーチ
マーチは、多くの派生車を誕生させた。当時は、ユーザーの多様性に極力コストをかけずに対応するため、派生車や兄弟車が盛んに開発された。マーチの代表的な派生車としては、以下のようなものがある。
・マーチ・ターボ、ターボR(1985年2月~)


1985年2月に登場した「マーチ・ターボ」は、最高出力を85psまで向上。1988年8月には、“ターボ+スーパーチャージャー”のツインチャージャーエンジンを搭載した「マーチR」。「マーチR」をベースに快適装備をプラスして1989年1月に登場した「マーチ・スーパーターボ」は、ホットモデルとして人気を獲得した。



・タンゴ/ボレロ/ルンバ/ポルカ(1996年6月~)

2代目マーチをベースにレトロ調カスタムカー「マーチ・タンゴ、ボレロ、ルンバ、ポルカ」。いずれもダンス曲の名称が与えられ、なかでもボレロは人気を獲得して4代目まで継続して設定された。
・カブリオレ(1997年8月~)

2代目マーチ(K11型)をベースにしたオープンモデル「マーチ・カブリオレ」。ボディ剛性や安全性を確保するためにBピラーこそ残るが、圧倒的な解放感が実現された。
・マーチBOX(1999年11月~)
マーチの希少なステーションワゴン「マーチBOX」。リヤのオーバーハングを延長し、ルーフも若干高められていたが、残念ながら人気モデルとはならなかった。
・ラフィート(2002年9月~)

3代目マーチ(K12型)ベースで、インテリアを琥珀色の専用フィニッシャーでコーディネートし、おしゃれで贅沢な雰囲気が特徴だった。
・12SR/15SR-A(2003年10月~)



「12SR」は、エンジンンと足回りを専用チューニングしたホットハッチ。2005年8月には、12SRと同じエアロパーツや専用足まわりなどを備えつつ、トルクフルな1.5LエンジンとエクストロニックCVTを組み合わせた「15SR-A」も追加された。
その他に、1980年代後期に登場して一世を風靡したパイクカー「Be-1」、「パオ」、「フィガロ」などもマーチをベースにした。

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1980年代は、オープンモデルよりキャンバストップの方が手頃で人気があった。開放感で劣っても、電動でワンタッチ開閉でき、雨が降ってもすぐ閉められる安心感、ボディ剛性の心配がない、そして安価という要因によって、マーチやバイクカーでもキャンバス仕様の販売比率が高かった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。





