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ディテール解説
フロントマスクはGSシリーズ全車に共通するデザイン。試乗車のヘッドライトはハロゲンバルブだが、2021年型はLED化。コンパクトなスクリーンは、大型のアフターマーケット製に交換するユーザーが多いようだ。
ハンドルバーはワイドで絞り角は少な目。ただしシートやステップとのバランスがいいようで、個人的には違和感は皆無だった。試乗車が装着するナビマウントホルダーやエンジンガードは純正オプション。
液晶デジタルメーターはG310Rと共通で、視認性は至って良好。スピードの上には、オド&トリップ×2に加えて、平均燃費や平均速度、航続可能距離などを表示することが可能。
ガソリンタンクはインナー式で、容量は意外に少ない11ℓ。とはいえ30km/h前後の燃費を考えれば、航続距離に大きな不満を感じることはなさそうだ。
前後一体式シートの座り心地はなかなか良好。純正オプションとして、+15mmのハイと-15mmのローが設定されている。なお日本仕様は、シート下にETC2.0ユニットを標準装備。
アルミ製大型リヤキャリアは、ツーリング好きなら嬉しくなる装備。ただし、純正オプションのトップケースを前提にしているようで、荷かけフック的な出っ張りは存在しない。
Gシリーズ用として専用開発されたDOHC4バルブ水冷単気筒は、シリンダーを後方に10度傾けたうえで、シングルエンジンでは珍しい前方吸気・後方排気を採用。
デザインに対するこだわりを感じるスイングアームはアルミ製。アンダー400ccクラスではかなり長めとなる650mmのスイングアームは、エンジンの吸排気系を逆転させたことによる恩恵。
10段階のプリロード調整機構を備えるリアショックは、リンク無しの直押し式。後部に備わるカバーは、悪路を考慮したGSならではのパーツ。
主要諸元
全長:2,075 mm 全幅(ミラーを除く):880 mm 全高(ミラーを除く):1,230 mm シート高:835 mm 車両重量:170 kg 燃料タンク容量:11 L リザーブ容量 :約1 L エンジン型式:4ストローク DOHC水冷単気筒4バルブ ボア x ストローク :80 mm x 62.1 mm 排気量:313 cc 最高出力 :25 kW(34PS)/ 9,500 rpm 最大トルク:28 Nm / 7,500 rpm 圧縮比 :10.6 : 1 点火 / 噴射制御:電子制御エンジンマネージメントシステム(BMS-E2) エミッション制御:三元触媒コンバータ、排ガス基準EU4をクリア 燃料消費率 / WMTCモード値 (クラス3)、1名乗車時:30.3 km/L ( 3.33 L / 100 km ) 燃料種類 :無鉛レギュラーガソリン オルタネーター:308W バッテリー:12V / 8Ahメンテナンスフリー クラッチ:湿式多板 ミッション:6速 駆動方式 :チェーン式 フレーム :チューブラーフレーム フロントサスペンション:倒立式フォーク(41 mm径) リアサスペンション:キャストアルミダブルスイングアーム、センタースプリングストラット,プリロード油圧調整式 サスペンションストローク:フロント / リア 180 mm / 180 mm 軸距(空車時):1420 mm キャスター:98 mm ステアリングヘッド角度:63.3° ホイール:アルミキャストホイール リムサイズ:フロント 2.50 – 19/リア4.00 – 17 タイヤサイズ:フロント110 / 80 R19/リア150 / 70 R17 ブレーキ:フロントシングルブレーキディスク、4ピストンブレーキキャリパー ブレーキ/リアシングルブレーキディスク、シングルピストン フローティングキャリパー ABS:BMW Motorrad ABS