目次
Hennessey Venom F5 Roadster
6.6リッターV8ツインターボを搭載する驚速ロードスター
昨年完売した時速300マイル超のハイパーカー、ヴェノム F5 クーペに続き、「新型ヴェノム F5 ロードスター」が登場した。ヴェノム F5 ロードスターは、カーボンモノコックシャシーのミッドシップハイパーカー、ヴェノム F5 クーペをベースとするコンバーチブルである。
パワートレインはクーペと共通だ。ミッドに搭載されるのは、「フューリー」と名付けられた6.6リッターV8ツインターボエンジン。そのスペックは驚異的で最高出力1817bhp(1842ps)/8000rpm、最大トルク1193lb-ft(1617Nm)/5000rpmを発揮する。
組み合わされるのはシングルクラッチのロボタイズドMTで後輪を駆動するという。乾燥重量は3100ポンド(約1400kg)未満を謳う。ヘネシーは、同社が2016年にヴェノム GT スパイダーで記録した最高速度記録、265.6mph(約427km/h)をヴェノム F5 ロードスターが超える300mph(約480km/h)超と予想している。
超軽量なルーフパネルは取り外し可能
ヴェノム F5は、最初からオープントップバージョンを念頭に置いて設計されていたため、クーペに匹敵するシャーシ剛性を誇るという。F5 ロードスター最大の特徴は当然新しいルーフラインだ。カーボンコンポジット材から作られた軽量ルーフの重量はわずか18ポンド(約8kg)。取り外しと取り付けは1人で簡単に行える。
ルーフパネルはオーダーメイドのメリノウール・トラベルバッグに収納するか、ヘネシーデザインチームが考案したカーボンファイバー製の台座に収納することもできる。鋭角で流線型のスタンドは、ベースの前面にノーズの「H」バッジと同じ8ミクロンの薄いアルミニウムの「ヴェノム F5 ロードスター」のロゴが入る。
ヴェノム F5 ロードスターには、強化ガラス製の新しいエンジンビューウィンドウが装備される。ジェット機向けに開発、認定されたガラスパネルは、時速300マイル(約480km/h)を超える風圧と、540度を超える温度に耐えるという。ロードスターは、クーペとは異なる軽量な7スポーク鍛造アルミホイールが装着される。各リムの外面には「Hennessey」ロゴが刻まれる。
生産開始は2022年後半
創業者のジョン・ヘネシーCEOは次のように述べている。「ヴェノム F5 ロードスターのパフォーマンスは、クーペのスピード、爽快感、畏敬の念に加え、恐怖すらも感じるほどのレベルに引き上げることで、ドライバーをヴェノム F5 の究極のパフォーマンスに近づけます。『フューリー』エンジンの咆哮は、ルーフに遮られることなく、むき出しのコクピットの後ろで絶叫し、比類のないハイパーカー体験が得られるでしょう」
昨年のモントレーカーウイークで発表直後に売り切れたF5 クーペは24台だった。それを踏まえてかヴェノム F5 ロードスターはわずかに多い30台が予定されている。ロードスターの生産は2022年後半に開始され、モデルの高速性能の検証も追って行われるという。価格は300万ドル(約4億1000万円)。30の個体はそれぞれがオーナーの趣味で彩られるだろう。