目次
SUPER CAR
MV Forged×INOZETEK
祝・東京国際カスタムカーコンテスト インポートカー部門優秀賞

まだまだ実車を目にする機会が少ないレヴエルトをいきなり大胆にイメージチェンジ。ラッピングフィルムメーカーのイノゼテックと、アパレルブランドSEQUEL、FRAGMENTとのコラボ限定カラー「DPPF-SQ102NV」をまとったネイビーのボディは多くの来場者の話題の的に。SQブラックも限定販売される。足もとはMVフォージドホイールながら、前後で異なるモデル(HS20F/HS20)で仕上げたスタイルもそこに華を添えていた。
BC Forged×INOZETEK
フルラッピングで雰囲気を一変させた

このウラカンSTOがもともとイエローだったなんて一体誰が信じられるだろう。しかしイノゼテックのスーパーグロスフィルムを使ってフルラッピングしたことで、ご覧のようにティファニーブルーのような色味に。正確にはエメラルドウェーブという色だという。ドアの裏側、エアロの継ぎ目まで綺麗にラッピングしたボンドボディの技術力の高さが光る。それに合わせてホイールはBCフォージドのLE91に。クリーンなホワイトが装着された。
TOYO TIRES
モンスタードリフトマシンの迫力

マクラーレン「P1 GTR」があのカリスマドリフターのマッド・マイク仕様になって登場。ドリフト競技用のタイヤ「プロクセスR888R Drift」を装着し、強者のオーラを醸し出していた。V8ツインターボエンジンは3ローターエンジンに換装されており、約1000PSの威力を持つ。川畑真人選手、マッド・マイク選手のサイン会や、屋外で行われたドリフトのデモランなど多くのイベントが行われ、終日にわたって大盛況だった。
LOTUS
多彩なコーディネートで彩られた最新ロータス


電動化に舵を切ったロータスは、エレトレSとエメヤSの2台を展示した。SUVタイプのエメヤは黒く落とし込まれたボディにゴールドアクセントが入るシックなもので、F1で活躍したタイプ79を彷彿とさせるもの。対してエメヤはボディ前半をピンクに、後半をオレンジに手塗りでグラデーションさせながら塗り分けた。コーリン・チャプマンの庭園に咲くダリアとバラをイメージしたコーディネート。パープルのインテリアも個性的だ。
TWS
フェラーリ祭りで会場に華を添えた

296GT3マシンに加え、812コンペティツィオーネA、そしてプロサングエと、フェラーリ祭りといった様相を呈していたのはTWSのブースだ。その中でプロサングエには新作ホイールが装着された。Exlete(エクスリート)109Mモノブロックと呼ばれるそれは、シリーズとして初めて9交点メッシュを持つ。市販化が決定しているのは20、21インチながら、プロサングエには参考出品として前22インチ、後23インチが装着されていた。
MANSORY
トップ・オブ・頂点のマンソリーコンプリート


このファントム8シリーズ2とレンジローバーSVはともにマンソリーのボディキットが装着されたコンプリートカーだ。毎年のようにボンドグループはマンソリーを持ち込んでいるが、そのどれもが圧倒的なオーラを放っている。元来のウルトラハイエンドカーをさらにゴージャスにスポーティに彩ってくれるマンソリーは、さらに顧客の好みに応じて完全にオーダーメイドできる点も見逃せない。ここ日本で製作する体制も構築されている。
ALPINE
「O.Z×アルピーヌ」のコラボレーション

ルノー・アルピーヌの今年はアルピーヌ一色となり、3台のA110が展示された。A110 Rチュリニ、A110 GT、そしてJAF全日本ジムカーナ選手権PE1クラスでチャンピオンを獲得したA110 Rだ。A110 Rチュリニには、イタリアンホイールメーカーのO.Z(オーゼット)がA110用に開発した鍛造ホイール「O.Zエストレマ・フォージアータ・アルピーヌA110」が装着されていた。正規ディーラーで販売が開始されるオプションホイールだ。
Roncraft/stompin’ark
カラープロテクションで、より高貴なマクラーレンへ

世界各国にアンテナを張り巡らせて情報を収集し、優れたセッティング術を使ってクルマを彩るロンクラフトは、昨今、カラープロテクションフィルムに力を注ぐ。この720Sスパイダーにはスイスコーヒーという名前のアイボリーっぽい色味で施工されている。ブラウンレザーインテリアとの相性も抜群で、センスの高さを感じさせる。足もとはニュートレイルの新作であるFDX。この色味とブラッシュドクリアの質感が絶妙にマッチしている。
AL13
ひとひねりカスタムの妙

5本スポークが美しい流線を描くホイールは昨年のSEMAで発表されたばかりの最新作であるR190だ。フィニッシュは天面をポリッシュ、側面はブラッシュという斬新な組み合わせを取り入れ、これまでとはひと味違う仕上がりに。日本でようやくデリバリーが始まったプロサングエをローダウン+インチアップというレアなカスタムで味付けしたところに、フロント23インチ、リヤ24インチという大口径ホイールの迫力がマッチしている。
HRE
世界にオンリーワンのホイールがここに

大迫力のカリナン・シリーズII ブラックバッジの足元には大好評のヴィンテージシリーズ(24インチ)が収まっていた。今回センターキャップがHRE 3ピースホイール初のフローティングタイプなのがポイント。これはボンドグループの飯村洋平氏が特注して製作されたため、世界にはまだ1セットしか存在していない。これをきっかけとして今後ラインナップに加わることが決まったそう。顧客の声を柔軟に取り入れるのもHREの魅力だ。
CATERHAM
プロジェクトVの熟成に発売への期待が高まる


プリミティブなセヴン170Rと、未来を担うケータハムのEVライトウエイトスポーツカーのプロジェクトVが並ぶ。前車はスズキの軽自動車用エンジン(658ccターボ)を積むのに対して、後車は272PSのモーターと容量55kWhのバッテリーのBEVだ。液浸式冷却バッテリーは台湾のXINGモビリティ、Eアクスルはヤマハから供給される。試作車を担当するのは東京R&D。このように英国製ライトウエイトスポーツは日本の技術が活かされる。
MCC-Comlete/Next Innovation
BCフォージドによって独特の色気を漂わせる


フェラーリF40とアストンマーティンDBS。この2台が並ぶだけで強烈なインパクトがある。MCCコンプリートのブースに置かれたもので、ともにネクストイノベーションのリップスポイラーを装着し、足もとはBCフォージドで統一されていた。クルマの世界観を反映させたホイールがセレクトされていて、BCフォージドの懐の深さを感じさせる。徐々にハイブランドへと移行しているBCフォージドの魅力を活かしたモディファイだった。
NOVITEC
スーパースポーツのさらに究極を目指して


毎年、億を超える世界限定のコンプリートカーを展示するノビテックグループジャパン。今年もその例に漏れず。812GTS N-LargoとSF90コンプリートカーボン、そしてF8スパイダーという3台のフェラーリが展示された。特に812GTS N-Largoは世界に1台きりの限定車で、F8スパイダーにしても15台のみ。ごく少数のコンプリートカーを限定生産するのが近年のノビテックらしさ。日本との結びつきが強く、その多くは日本へ導入される。
Liberty Walk
リバティー祭りは今年も健在!


毎年、車両展示や物販ブースの周りは常に人だかりと行列ができるお祭り騒ぎ。今年もまたリバティーウォークは大いに盛り上がった。今年の目玉として会期中にアンベールされたのはミウラだ。歴史的価値の高いこのスーパーカーをリバティーウォークが大胆にも手を加えた。いつものビス留めフェンダーではなく、ボディカウルをイチから製作したという。ほかに街道レーサー風カスタムを施したR32型スカイラインなども見受けられた。
LEAP DESIGN
グラントゥーリズモを自分色に染める

モダンマセラティすべてにボディパーツを設定するリープデザインは、今回、2023年末にデリバリーが開始されたばかりの2代目グラントゥーリズモのコンプリートカーをいち早く完成させた。フロントスポイラー、サイドステップ、リヤアンダースポイラー、トランクスポイラーなどのメニューとなる。足もとは長年協力体制を敷くハイパーフォージドだ。前10.0J×21インチ、後12.0J×22インチのESRが装着された。
BRIDGESTONE
新世代の猛牛を支える日本のランフラット技術

モータースポーツ活動を訴えつつも、持続可能なモビリティ社会を支える情熱を訴えたブリヂストンブースにはテメラリオがあった。レヴエルトに次いで登場したランボルギーニ製のPHVだ。純正承認タイヤとしてランフラットテクノロジーを採用したポテンザ・スポーツが単独採用されているからだ。サイズは前255/35ZRF20、後325/30ZRF21。テメラリオを象徴的存在としてポテンザの歴史を振り返ることもできたブースだった。
SOFT 99
往年のテスタロッサが新車のようによみがえる

カーケア用品の最大手であるソフト99は、今年もまたプロのカーディテイラーが施工する「G’ZOX」の魅力を訴えた。既存のラインナップのほか、発売前の「未塗装樹脂コートII」、今春発売予定の「スーパーハードガラスコート for モーターサイクル」などを参考出品。そうした製品群の効果をアピールする象徴的存在としてテスタロッサがお目見えした。経年劣化と闘い続けるネオヒストリックカー勢に対して魅力的なコーティングである。
ROBERUTA
もはや、スーパーカー博物館!?


カレラGT、ディアブロGTという2台のGTが集うだけで稀有なのに、極めつけにSF90 XXが並ぶ。こんな豪華な布陣は数々のスーパースポーツにリフターシステムを供給し、あらゆるユーザーから絶大な信頼を得ているロベルタならでは。もちろん3台ともにリフターシステムが装着され、自動で車高が上下する仕組みになっていた。公道走行可能な初のXXモデルとして登場したSF90 XXなんて特にリフターシステムとの親和性は高い。
AZZURRE MOTORING
あらためてアメリカンマッスルをアピール

世界各国あらゆるハイエンドカーを取り扱い、独特のセンスを持って華やかに彩るアズールモータリングは、今年、それが己の原点とばかりにアメ車をアピールした。グレーとグリーンと2台並べられたチャレンジャーである。アズールのオリジナルであるZEROデザインのボディキットやスカイフォージドホイールが、レトロモダンの造形に溶け込む。欧州車勢ばかりのハイエンドカー界隈で独特の魅力を放つアメリカンマッスルカーだった。
KW automotive
スーパーカーをより自分好みに

KWオートモーティブジャパンのブースは、統一されたCIを持つクリーンなもので、その中にはウラカンの姿があった。ストリート向け(ストリートパフォーマンス)の中では最高峰にあるV5が装着されている。伸び側、縮み側の減衰力を個別に調整できるもので、ウラカンを含むスーパースポーツカーに対してKWが寄り添う姿勢を感じさせる。もちろん、世界各国のGTレースカーで培われたノウハウがダイレクトに落とし込まれている。
FIREBALL
韓国生まれのカーコスメティック


韓国生まれにして今や世界18ヵ国で販売される新進気鋭のカーケアブランドがファイヤーボールだ。ユーザー自身が手軽に扱えるカーシャンプーやコーティング剤は日本でも人気を博している。そのラインナップが並べられたほか、象徴的存在としてロゴが添付されたレヴエルトが展示された。マットブラックを纏うスーパースポーツカーなんてもっともケアが難しい類。それでもファイヤーボールのラインナップには相応しい製品がある。
SPHERE LIGHT
未来を照らすオロチの眩い光

毎年のようにオロチを持ち込みながら己の製品をアピールするのがスフィアライトの定番である。それでも毎年カラーリングや仕様を変えてくるコダワリを持つ。今年は基本をマットブラックとしてエッジに鮮やかなラインを加え、なおかつドル紙幣の模様までを入れる独創的なフルラッピングを施していた。彼らはHIDやLEDなど灯火類を扱うブランドであり、ブースに点在する眩い光と、そしてオロチの不気味な迫力がマッチしていた。
CPJ
インフュージョン成型のフルカーボンコルベット

コダマファイバーワークスが自動車業界で初めて実用化したインフュージョン成型を用いたカーボンボディへと改められたコルベット。従来のハンドレイアップ工法と比較すると、炭素含有率を理想的な状態へ導くことができて、大規模なオートクレーブを必要とするドライカーボンに匹敵する、あるいはそれを凌ぐほどの高強度な製品となる。同社の代表を務める児玉 郷氏の愛車であり、寝食を忘れてコツコツと仕上げていった努力の結晶だ。
Bon Racing
ロータス・エスプリが真のスーパースポーツに

上のコルベットと同じくフルカーボン化したのはボンレーシングのエスプリだ。セミドライカーボンによる自社製作ボディだといい、直線的なデザインがカーボン地によってより引き立った。足まわりにはボンレーシングオリジナルのスプリングを組み込み、排気系もオリジナル。希少価値の高まるエスプリだけに、このボディには世界中が驚いたそうだ。ボンレーシングはこの他にクラシック・ミニ用のカーボンパーツなどを手掛けている。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)、上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/中島仁菜(Nina NAKAJIMA)、山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2025年3月号